筋肉少女帯『いくじなし』
筋少にはどっぷりハマりました。
アルバムでいえば『レティクル座妄想』の頃にハマりのピークを迎えましたが──
取り上げるのは初めて聴いた筋少のアルバム『シスターストロベリー』のラストに収録されている、この曲です。
それまで私はロックは洋楽一筋のひとでした。
日本のロックなんて真似事じゃん。
ただカッコつけてるだけのカッコ悪いもんでしかないよ。
日本語でロックなんか出来るもんかよ。
そう思ってました。
ブッ壊されました。
ええ、筋肉少女帯という爆発物に。
文学だ。
これは文学だ。
カッコだけ真似してるエセ文学ではなく、これぞ文学だ!
ボーカルはへたっぴだけど!
そして文学=ロックなのだ! と、初めて知らされたような記憶があります。
このアルバムの時にはまだギターでお城を築き上げる橘高文彦さまがおられません。
でも、それを補って余りあるほどの、キーボード三柴里さま(当時は三柴江戸蔵)のとんでもない存在感!
そして速弾き命のギタリスト、えぇと……(検索)横関敦さまがおられました!
そして大槻ケンヂさまの歌詞世界!
ブッ飛びましたね。
ほぼ歌が朗読というのにも痺れました。
特にクライマックスの早口の語りは──思わず笑ってしまうしかない!
あぁ……
日本語ロックへの目覚めでございました。
そしていまだに筋肉少女帯を超える日本のロックバンドには出会えておりません。




