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架空か? 実在か?


 小坂部の見解に和田は反駁する。

「いえ、架空であり続ければむしろ失望もなかったでしょう。だけど彼女たちは近づこうとした実在のアイドルに。握手会にも行ったでしょうし、追っかけていれば直接声を掛けてもらえることもあったかもしれません。そうなればアイドルはもう架空じゃない。彼女たちにとっては実在です。けれどどこまで近づいても彼らからは自分の世界に来てはくれない遠い実在です」

「そうなると、罪はアイドルにもあるってことになるぞ」

「娘を亡くした親から見ればそうですね。通念上は彼らには何の責任もありませんが」

「肌と肌で抱きしめてくれる確かな存在は親だけなんだがな」

「せめて終える前に相談してあげて欲しかった・・・」

 小坂部と和田はこれ以上、『笑門来福⤴吉日』ロスの犠牲者がでないことを願った。



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