能力アフター05話03
投稿します。
同日、10時15分、
「は〜〜い〜〜〜〜通ってく〜〜だ〜〜さ〜〜い〜〜〜。」
間延びした女警部補の声がする。
黒髪、外ハネロングの目の細い、おっとり系美人、牧しのぶ警部補だ。
京葉線に平行する、アルカゲートブリッジに設けられた、検問だ。
アルカ中に隈なく引かれた警備、パトロール体制、その人手不足の煽りを受けて、特殊四課といえど交通整理に駆り出される。所轄は大変なのだ。
ガシュウウーーッ、
機械ブレーキを鳴らしながら、次々と大型コンテナトラックが交通検問で止められる。
「なんか〜ホントに多いね〜〜」
珍しくもない、大型トラックだが、こんな日なのに、明らかにいつもより姿が目に付く。
「陸運の許可証も、荷主企業もデータ上、問題はありませんぜ。姐さん。」
武骨な大男の鮫島が、タブレット端末片手に答える。
「何か問題でも?姐さん!」
こちらも大男の毒島だ。どう見ても二人共、牧よりは、年上だが彼女に対する態度は、必要以上の敬意が感じられる。
「女の勘よ〜〜積荷〜見てみましょう〜〜」
ホワンホワンと、牧。
スワ、と
四課全体に緊張が走る。別に能力者でもなんでもないが、彼女の勘は恐ろしい精度を誇る。
「こらあーーー!!牧ーーー!!なにやっとるかーー!!」
ここで、太った刑事部長に見つかってしまう。
「この、渋滞が見えんのか!!問題ないならとっとと通せえ!!」
カンカンである。
まあ、しょうがないだろう。ゲートブリッジから、国道の先まで、ぎっしりと車列が続いている。
「あら、あら、まあまあ、残念〜〜」
笑いながら手を振る牧、
次々とアルカに向かうコンテナトラックの車列。
彼女は知るよしはないが、このような光景が、東関東自動車道、アクアライン、湾岸線、立山自動車道で、次々と展開される。
黙々と集結する大型トラックの車列。
それは陸路だけでは無い。
同日10時30分
アルカ北部、第一工業地区、
巨大な大型コンテナ船が次々と、第二荒川の水路を降りてくる。
「こちら、第一工業地区のエイダ。コウノトリがベビー満載で到着したよ。」
黒いインナー、袖の落とした真紅のレザージャケット、ダメージ入りのジーンズ、
黒髪、ショートボブのエイダ レスターが川辺で笑う。
巨大なガントリークレーンが迎えるが、積荷は陸上げされる事は無いだろう。
同時刻、アルカ南部、第二工業地区、波力発電施設、
ここにも、トラックたちが集合している。
「ハレ〜〜〜ルゥヤッハァ〜〜〜〜!」
歌うようなボーイソプラノと共に、ユッサ、と、
ビア樽神父が運転席から降りてくる。
黒いカソック、襟に、純白のローマンカラー、胸に黄金のロザリオのエセ神父である。
助手席に置いてあった2メートル超えの巨大十字架を軽々と肩に担ぐ。
よく、検問に引っ掛からなかったものだ。
耳元のレシーバーに話す。
「オホホホーこちら、ブラッド。発電所につきましたよおー」
キンキンの高音が、とても響く。
同時刻、
天宮第一学園、中等部前、
一台の黒いバンと、数台のコンテナトラックが集合する。
バンから降りる、黒いロングコートの黒人。
丸坊主のジノ フィッシャーだ。
「こちら、ジノ。万事、予定通りだ。笑えるな。」
一高の中等部の校舎の、その教室を横目に、作業に移る。
同時刻、
第二荒川、ターミナルタワー第一河川港湾設備場。
次々と接岸されるONEに認可を受けた、コンテナ船たち。
ターミナルタワー建設時に活躍したドックのひとつだが、今現在、5万トンクラスのタンカーが並ぶのは、少し異様だ。
「こちらも、配備終了だ。カーニバルまで、各自、自重せよ。」
どよんだ瞳のヒョロ長ノッポ、不知火あらたが、レシーバーにポツリとつぶやく。
「了解。」
エイダ レスターが笑う。
「了解で〜す!」
キンキン声のブラッドが応える。
「了解。」
ジノが、残忍な笑みを浮かべる。
ここは、式典のフロア、
地上150メートルのターミナルタワー50階、スカイロビーの展望ロビーだ。
近接する、第一河川港湾設備に接岸する、コンテナ船達が望める。
「うわーー!高いですねー!」
ヒョッコリと顔を出す、野川那智。
「、、、、、、」
無言のまま、レシーバーを切るあらた、
「こ、こらー!那智!ウロウロするな!」
保健医の野川智由が、向こうから恐る恐る、声をかける。
円形のこの天空回廊は、窓際の床が強化ガラスになっていて、地上の様子がよく分かる。
智由先生は、高所恐怖症気味なのだろう。
ここには、式典に招待された、一高から、四高までの生徒会長達が勢ぞろいしている。
他には、那智とリン。智由先生。
二高の風紀、日向まこと、もう一人の風紀、
三高の王城と四高の風紀は、パトロールの仕事に、逃げたらしい。
そして、予定通り、一高の生徒会副会長、
ハドリアの娘、瀬里奈Sフィールズの姿もある。当然、彼女のお供、椎名 葵も、
予想外なのは、制定部隊トップチームの二人、朧 理世と千里詩吟だ。
付かず離れず、影のように自然に、皆の様子をカバーしている。
「、、、、那智。」
リンが隣で睨んでる。
「な、なによ!私ら会長さんの護衛じゃん!」
と言いつつ、さっきまで凄い勢いで、あちこち見て回っていた、彼女だ。たまさかさっき、ここに到着したのだろう。
まあ、一般人として、初めて入場を許された、このタワー内だ。見るもの全て珍しいのは仕方ないかもしれない。
「リン〜〜!は〜な〜し〜て〜〜!」
また、どこかに行きそうな、那智がリンに腕を掴まれ、連行されて行く。
「リンさん、、、なにか感じます?」
ソファーが設置された、ブースで座っている瀬里奈が、近づいて来た二人に聞く。
その向こうで、脂汗を浮かべて那智の姉、野川智由が座っている。
と言うか、ソファーにしがみ付いている。
ここから、離れたら落下しそうな、雰囲気だ。
もちろん瀬里奈の質問は、それとは違うだろう。
「ヒリヒリする、、、、皆の緊張のせいかも、、、」
高テレパスの彼女も、何か感じているらしい。
「最近、どこもかしこもキャンセラーぶんぶん炊いてるからねー。」
どうも、顔色の悪い、瀬里奈とリンを見ながら、那智が口を挟む。
「ちょっと酔いそう。」
片手で、パタパタやっている。
国際アルカフォーラムにより、強化された警備体制の中、あちこちの施設で、能力による犯罪防止のため、あらゆる施設で、低出力の能力キャンセラーを使用していた。
もちろん、このターミナルタワーもだ。
ある程度の、抑止力が期待できる。
通常では問題はないが、能力行使は、しずらくなる。
そうは言っても、那智たち、Aクラス以上には、別に障害にはならないのだが、気分の良いものではない。
特に、リンたちテレパスは、キャンセラーとの相性は最悪だ。
能力のほとんどを阻害され、平時にも、体調不良を起こす例もあるという。
「お大事に!フクカイチョ〜〜〜!」
とかなんとか言いながら、片手をホールドするリンから、スルリと逃れ、姉をからかいに向かう那智。
向こうで智由を、窓際に引っ張って行こうとしだす。
「、、、、、、」
無表情のリンが、無言でそちらに向かう。
「痛い痛い痛い!」
思い切り那智の耳を引っ張っている。かなり怒っているようだ。
ため息する、瀬里奈。
彼女は、今日、朝から妙な圧迫感に悩まされていた。
ひと言で言えば悪い予感だ。
予知能力など自分には無い。
思い過ごしと思っても、時間が経つにすれ、それは、徐々に大きく胸を圧迫してくる。
緊張なのだろうか?
憂いに伏せられる長いまつ毛は、紺碧の宝石のような瞳に影を落とし、天上の美貌も相まって誰もがひざまづきたくなるような美しき、憂いを放つ。
「瀬里奈さん。どうなされましたか?気分が悪いのですか?」
気がつくと、長身、ブラウンのマッシュウルフショートの二高の生徒会長、御門マサムネが立っている。
それを横目に日向まこは、顔をしかめていた。
(また、会長の悪いクセが出た。)
と、ウンザリする。
二高でも、女子を口説きまくり、散々問題を起こしているのだ。
それでも女子人気が、一向に落ちないのが、彼女には、理解出来なかった。他校の生徒相手にまで問題を起こさないで欲しいものなのだが、、、、
「大丈夫よ。まこ。彼女は、アレとは格が違うもの。」
親友の、風紀委員、長瀬アミが、御門生徒会長を、にらんでいたまこに助言する。
「そうなの?」
尋常じゃない物言いに、さすがに問いかけるまこ。
「この街のキングの娘さんよ。言ったらプリンセスね。当然、強くてこわ〜い、ナイトさまも付いてるから。」
楽しそうに笑う、アミ。
「失礼、、、、ご心配は、無用ですよ。」
まるで空間から、滲み出たように、ティーセットを持った、濡れたような、黒髪の、並の美少女が裸足で逃げ出すほどの、御門すら見下ろすような、長身の美男子が二人の間に現れる。
「な、、、なんだ!君は!」
驚く御門だが、こうしてみると、チンピラが王子様に絡んでるような、品性の差が出てしまっている。
「お嬢様の執事ですが、なにか?」
冷たく言い放つ椎名 葵。
(うわ、うわーーーー!!)
息を呑むまこ。なぜか、真っ赤に蒸気してる。
「やめなさい。葵。会長さんは、私を心配してくださったのよ。」
一応フォローする瀬里奈だが、関心は全く無さそうだ。
「また、お話を聞かせてくださいましね。」
有無を言わさず退場を即す。
「は、はい。また、式典で!」
オズオズと、引き下がるしか無い、御門。
「ね。凄いでしょ、、、、あ、、、、」
クスクスと、自分の学園の生徒会長の醜態を笑っていた、アミだが、親友の様子に青くなる。
二高のエースが、顔を蒸気させて、クネクネしている。
「あの人、カッコイ〜〜〜〜〜!」
(まただ、、、、この子は、も〜〜)
頭を、抱えるアミ。硬派に見えて、たまに乙女に変貌する、相棒だ。
その不器用さは、たいてい上手くいかない。
「どうしよ〜アミ〜〜私より背が高いよ〜〜!」
ピョンピョン跳ねている。
「あのね、まこ、、、、」
見ていたらいずれ、すぐに分かるだろう。
あの、ナイトとプリンセスとの親密さは。
二高のエースの恋は、生まれた直後、儚く消えていった。
同日、10時40分
50階スカイロビー、ロイヤルホール、
円形の階層構造の客席が、すでにビッシリと観衆で埋まり、那智たちがセンターの突き出した階層の2段目の、席に着いた時はもう、オープニングのオーケストラの演奏が、奏でられている。
前列には、天宮一高から四高までの生徒会長達が並び、とても目立つ。
瀬里奈の席もその列に用意され、歓声に応えて手を振っている。葵は、その後ろに立っている。
那智たちは、その後ろの列で、かなり距離がある。何から何までここは、作りが大きい。
「くっそーー!葵さんに、文句言おーと思ってたのに!」
イキリ立つ少女。
「なに、怒ってるの?那智。」
ほっとく訳にはいかない智由が、とりあえず聞く。
「葵さんが二高のまこちゃんを、けんもほろろに、ふったんだってー!ひどくない?」
プンプンである。
「、、、、、、、」
まこちゃんと言われても、智由は知らない。
人の恋路に口を出すのは、どうかと思うし、我が妹のことだ。イヤな予感もする。
「あんた、それ、誰から聞いたの?」
「え、、、、?先輩の二高の友達が、その先輩の先輩の後輩の先輩に聞いたんだって!」
頭を抱える智由。
ほとんど、言いがかり、ガセネタレベルの話だ。
「余計な事はやめなさい。デリケートな話だし。そのまこさんとも、ちゃんと話して。
わかった?那智!」
かなり、キツク言われて凹む那智。
「え〜〜。まこちゃんかわいそ〜〜。」
渋々諦める。
もう少しで、言われない冤罪を糾弾される所だった葵は、からくも難を逃れる。
野川姉のナイス采配だ。
「う〜〜!葵さんの女ったらしめ〜〜〜!」
那智の殺気のはらんだ毒電波を、受けて、葵がビクリと、前の方で、キョロキョロしている。
ニヤリと笑う少女。
「やめなさい!」
「あた!」
智由にゲンコツをくらう、那智。
などと、バカをやっている内に、国内外の賓客たちのスピーチが終わり、
全身白尽くめ、白マントのハドリアの挨拶が始まる。
同時刻、
天宮第一学園、高等部、部活練3階、超研部(仮)
「お〜〜、理事長、きたー!」
騒ぐ茶髪メガネ。
二人とも、ゲームはやめて、モニターでそれぞれ、ターミナルタワーの世界中継を見ている。
中央の突き出た、階層構造の最上段、国内外の重鎮たちの並ぶその奥、さらに高い壇上に、立つハドリアSフィールズ。
その後ろには、巨大な、国際アルカ連合の旗、そして、会場を映すスクリーンが並ぶ。
「何やってんだ。あいつ。」
苦笑する白衣の少年。
2段目の来賓席で、理由は不明だが、那智が、姉にゲンコツをもらっている。
俯瞰のロングショット、画面の端の方に、ほんの少し映っただけなのだが、よく見つけるものだ。
ゆっくり話しだすハドリア。
「皆さん。想像ができるでしょうか?ほんの30年前、ここ、東京湾は、アクアラインが走る、広大な海原でした。」
「ハドリア理事長ってさーなんでここのトップなんだろ。」
突然聞いてくる友樹。
「なんでってもなー」
面倒くさいな、と思うしん。
「そこに、少しずつ、そう、少しずつ埋め立てが進み、土地が生まれ、街が築かれてここ、東アルカが形造られていきました。
気の遠くなるような、干拓事業です。」
「東アルカの建設には、日本だけじゃなく、各国アルカも深く関わってるんだ。かなり、昔からな。
それこそ、アルカの前身、クレードルなんとかって秘密結社っぽい組織の頃からな。で、ハドリア師匠は、そこのメンバーで、かなりの、重役だったんだ。その流れで、ここの責任者になったんじゃねーの。」
白衣の少年の説明も、かなりフワッとしたものだ。
「ふーん。」
友樹は、どうでもよさそうだが。
「公害問題、自然、環境保護、漁業関係者達への補償、ひとつひとつ乗り越えて、この国家的、大土木工事は、成し遂げられました。それは一重にこの国の底力の証ででしょう。」
ハドリアのスピーチは、ドローンキューブのカメラにより、あらゆる角度から、スクリーンに映される。
2段目、前列のあらたは、吐きそうな、不快感を飲み込んでいた。
(そのために、お前たちは、何をした。何を犠牲にして、何を切り捨てた。何度、弱者を踏みにじったきた。
この街は、報われぬ怨念の山の上に造られた、悪夢の城郭だ。)
握るこぶしは、白く血流が、止まっている。
ゴキン、
天宮第一学園、中等部、イブの護衛に付いていた、二人の武装警備員が、電気工事車に偽装した、ハイエースの中で、脊髄を180度ねじられて、死亡する。
ジノ フィッシャーの能力、遠隔サブミッションだ。
死んだ二人は、能力者ですらない。
「式典様々だな。こんな、ザコしかいないとはな。」
ハドリアのスピーチを、レシーバーで聞きながら笑う、ジノ。
彼の指揮の下、トラックのコンテナから、完全武装の兵士達が次々と降りてくる。
少し考えれば解る事だ。
タワーに、警備が集中すれば、他が手薄になる。
白衣の少年が感じていた、見落としは、これだった。
それは、致命の事態を招く。
ハドリアのスピーチは、続く。
「そして今、
11番目のアダムの批准国として、ここターミナルタワーが、天空の叡智と繋がる時が来ました。
神のごとくの天啓が、開く未来を、輝くような明日を、迎える日が来たのです。」
大きく手を広がるハドリア。
(明日、、、、か。)
薄く笑う、あらた。
「しかし我々、人類は、いずれそれら神の叡智すら、解き明かし、自らの手で歩む先を見つける事も可能となるでしょう。」
照明が落ち、ホールのフロアが輝き、立体映像が浮かぶ。
どよめく1万を越えるギャラリーたち。
「軌道上に、発電ミラー、医療の進歩の躍進にナノデバイスシステム、開発間近の次元転送システム、そして、生まれ来る新たな希望、能力者たち、」
『新たな希望だって。照れちゃうねぇ。あらた。』
第一工業区で指揮をとる、エイダが笑いながら通信を入れてくる。
あらたは何も応えない。
軌道リングに配置された発電ミラーが地球を囲み、数々のナノデバイスによる臨床実験により回復する患者たち。
あらたな、産業革命と言われる、デメンションポータル
あまたのリテラシー技術をもたらす能力者達と、立体映像は目まぐるしく移り変わる。
「そのためのアルカを、未来の礎の構築は、
人種、信仰、資源、領土問題をもいずれ乗り越えていく可能性の証明になりましょう。
そのための小さき一歩、それが今です。それを、ここにいる皆さん、そして注目する世界中の皆さんと共に迎える事ができる事を、神に感謝しましょう。」
ホールの映像が消え、暗闇が辺りをつつむ。
「グリニッジ標準時間、午前2時
日本時間午前11時、
もう少しです、新たな戸口に立つ我々に、開かれる未来に、幸多かれ、瞑目して時を迎えましょう。」
地上3,000メートル、ターミナルタワー1,000階に設置された、巨大なターミナルコアが立体映像で、青白く映し出される。
それは、ゆっくり呼吸をするように、淡く明滅している。
カウントダウンが始まった。
巨大なデジタル数値が10から5へ
4、3、2、1
万雷の拍手の中でハドリア、
「おめでとう。新たなインデペンデンス デイ!」
輝きと共に、稼働を始めるターミナル コア。
ヴオオオオ、
発光しながら重々しく加速していく光のエンジェル ハイロウ
うっ屈したひとみがまたたく。
「さあ、始めよう。全ての罪を贖うがいい。無垢で善良なる人間ども。」
ポツリとつぶやくあらた。
ドッオオオオン、
地響きがタワーを揺らす。
悲鳴が、会場を包む。
「なん、、、、だ?」
ハドリアが思わず、演台に捕まる。
アルカの重要な太い動脈と言える、広大な第二荒川、その河川敷、第一河川港湾施設に停泊する巨大な5台のコンテナ船。
そのコンテナがすべて開き、多連装ロケットランチャーが並ぶ。
それらが、くぐもった轟音をあげて、一斉に白煙を上げる。
それは、天空に霞む、巨大な現代のバビルの塔、メガストラクチャー、ターミナルタワーに次々と集弾して爆発を繰り返していく。
タワーを揺さぶるテロ。
それは、アルカ全域で同時に始まっていった。
また、来週。




