能力アフター3話06
テンツクテOのこころが
ドロップしないーーーーーー(T ^ T)
ジャリ、ジャリ、とアスファルト上の、小石を潰しながら、10人乗りの白いワゴン車が、多摩川沿いの、七号土手、少年の自宅前に到着する。
玄岳兄の中古、マイカーだ。
ダブったついでに、免許を取り、勢い余って買ったらしい。
おとなしく、軽でも買っておけば良いものを、ローンで四苦八苦している。
ワゴンのドアが開き、次々と人が降りてくる。
「へーーーー!ここが、あんたん家?意外とまともじゃん。」
なにを想像していたのか、開口一番、那智が言う。
玄関口から見ると、屋根がついた四角い箱に見えるが、南側に回ると、L字型にデザインされ、中央に扇形のリビングスペースが組み合わされたユニークな造りになっている。
眼前に多摩川が流れ、夕日に染まる広い空が一望できる。土手があるので、登らないと川は見えないのだが。
とりあえず、追跡結果を考慮して、家宅捜査をしよう、と言う事になってしまった。
あれが、ホントなら、犯人が自宅にいる事になる。
あまり愉快な話ではない。
那智としては、少年の犯行証拠を押さえて、捕まえる気、満々である。
ホントに自分が犯人なら、こんなマヌケな事には、なってないと思うのだが。
カチャン、
「カギに異常は無いな。」
玄関を開けるしん。
警察に捕まっていたので久しぶりの自宅である。その割には、こもった空気、というのは感じられない。
「あんた、一人暮らしなんでしょ?意外とキレイ。」
キョロキョロと那智
離婚している両親は、どちらも海外だ。ここは、パパンの持ち家。生活は仕送りが命ずなだ。
「まあ、ちょっと待っててくれ。茶でも淹れるから。」
キッチンで、電気ケトルのスイッチを入れると、いつの間にか隣にリンがいる。
「、、、、手伝う、、、、、」
ポツリと言って、意外とテキパキと、ティーセットを運んでくれる。
リビングでは、友樹とクロ兄がくつろいでいる。
那智は一階をあちこち見て回ってきたらしい。
「誰かいるって事はなさそうだよ。」
なにか、楽しそうだ。
「あとは二階ね!」
名探偵は、休む事を知らない。
「上はちょっと待てって。オレが見てくる。」
「なんでよ!あやしい〜」
思春期の少年の部屋は、いろいろマズイ物があるのだ。
それに多分、上のパソコンは本命ではない。
「デリカシーに欠けるのでござるよ。野川氏。」
意外とまともな事を言う、クロ兄
「これだから、3次元は、、、、」
「いや、失礼なのは、あんたでしょ!」
「那智、、、、、」
つっかる那智に紅茶を渡す、リン。ナイス フォローだ。
「チェッ。あとで、調べさせなさいよ!」
ポスン、
とソファーに座り、一休みする少女。
となりを見る。
扇形のリビングの壁部分にある液晶テレビを、友樹がつけて、チャンネルをせわしく替えている。
適当に、アルカ、繁華街のグルメレポートを選ぶ。そういえば、そろそろ夕食どきだ。少しお腹が空いた。
ポリポリとお茶請けのクッキーを食べていると、巨漢のクロ兄がどこからか、大きなチョコエクレアを差し出す。
「いかがですかな?」
自分はすでに、おおきなマカロンをモッチャ、モッチャと食べている。どこに携帯しているのだろう。
「はは、、、」
両手のひらを前に、首を振る。食前の間食は、よく姉に注意される。知らず、意識するようになっているらしい。
「ほむ、、、」
クロ兄は特に気にした風もなく、エクレアも食べだした。
待つほどもなく、白衣の少年が降りてくる。
「オレの部屋のパソコンに異常はなかった。下のヤツを見てみよう。」
「下?」
どうやら、地下室があるらしい。一同がカーブする階段を降りていくと、コンクリート打ちっぱなしの部屋が見えてくる。
「パパンの研究室だ。」
なにが、パパンだか。
その10畳くらいの、地下室は天井にゴチャゴチャとパイプが走り、周りに雑然と計測機器、部屋中央にも研究設備が置かれている。
なぜか、右手前に映画で見た事がある、Cー3Pなんとかって、ドラム缶に半円の顔をつけた小型のロボットが置いてある。
左手奥には、丸い胴体に半円の顔をつけたロボットも。
ゴウン、
天井の業務用のエアコンが強烈な、冷風を吹き出す。
「BBー8だ。縁起もんだな。」
説明する少年。言われてみれば、このロボット、ダルマっぽいか?
「寒いって!」
半袖の腕を抱えて、震える那智。確かに最近、少し暑いが、ここまで冷やす事はないだろう。まるで、冷蔵庫だ。
「熱対策だ。ガマンしろ。」
一番奥で、人の背丈ほどもある、青い3台の長方形のハコが唸り出す。
そのとなりで、3面のモニター前、なにやら始める、白衣の少年。
「なお、、、、っのほほうぅぅ〜〜〜〜っ!」
床をのたうつ、パイプやコード類につまずきそうになりながら、ヨタヨタと奇声をあげながら、近づくクロ兄。
「ス、、、スススススス、スーパーコンピュータでござるかあああ!!」
絶叫する。
「ツ、ツバサでござるな!ベクトルエンジンの!」
ヨダレを、たらさんばかりに狂喜する、ビア樽。とても気持ち悪い。
「ウハハハハハ!フルカスタム品だ!演算能力は、800ペタフロップス越え!メルキオール!バルタザール!カスパール!だ!!」
大喜びの白衣の少年。
「おおお〜〜〜〜!!三賢者でござるな!!合議するでござるな!ジレンマするでござるか〜〜〜〜!!」
なにやら、オタク二人が盛り上がっているが、寒くてかなわない。なんでもいいが、早くしてほしい。後ろの方で、友樹が硬直している。家庭用スパコンというのは、やはり、珍しいのだろう。
リンはちゃっかりと、自分のとなりで、手をこすりながら、暖をとっている。
体温調整で発熱しているのだ。
炎熱系能力、最高峰、人間ストーブ状態の野川那智、である。
「システムに異常、痕跡なし、だ。」
口をへの字に曲げるしん。
スキャンの結果は、オールグリーン。見事すぎるカモフラージュと言える。
「だが、電力使用料を見ると、、、、」
モニターに表示されるグラフ。
問題の、ハッキング事件の日、その他、少年のいない期間、何度か、電力使用量が跳ね上がっている日がある。
「この間、電力消費の激しいこの三台が動いていたという事でござるな。」
「こういった、アナログデータは意外と見落とすんだ。」
「つまり、、、」
答えを即す那智。
「無人のこの家で、誰かが無断で、コイツらを使っていた。それが事件の犯人だよ。」
「ふ〜〜〜〜〜。」
リビングで熱いコーヒーにありつく、那智。
あれからすぐ現場検証する、とかで、全員、追い出されてしまったのだ。
まずは、リアルの足跡の調査かららしい。場合によっては、体重から身長、身体的特徴まで推測できるそうだ。お前はどこの、鑑識員だ。と思う。
次に指紋採取だが、彼は、ほんの些細な部分指紋でさえ、分析、データベースに照合して、犯人を特定できるそうだ。
牧さんの話だと、それは、ベテランの鑑識官クラスの能力らしい。地味にへんな才能の持ち主だ。
確かに、風紀委員に欲しい人材だが、彼は間違っても、こちら側にはならない人間だろう。まあ、仕方がない事だ。
「どうしたの、、、那智?」
隣で同じくコーヒーをすすっていた、リンがたずねる。よほど自分は、変な顔をしていたのかもしれない。
「ない物ねだりってさ。子供っぽいって話し。」
特に理解してほしいわけでもなく答える。
「そう、、、」
彼女が真っ直ぐに、見つめる。
「でも、自分で持ってるものは、
誰も欲しくはならないよ、、、、」
ポツリと答えるリン。なぜか、彼女が笑ったような気がした。
「リン、、、?」
その時、意外と早く、ドタドタと白衣の少年が、戻って来る。
「あかん!あきまへん!なーも残ってねーー!」
パシン、
と、透明な手袋をサイドボードに投げ捨てる。
「クッソ〜〜〜〜!」
1人掛けのソファーに座る友樹の肘掛けに、腰を掛けて、クッキーをバリバリかじる。
「指紋か?」
迷惑そうに、避けながら友樹。
「ああ、相当用心深いヤツだ。足跡から、子供か、女性の体重くらいって、わかる。そんだけだ。」
彼にして、予想外の結果なんだろう。かなりイライラしている。
「それに、変だ!データ改ざん方法が、人間離れしてる。物理的に不可能、まるで、、、、」
「超能力でござる、か?でゅふふふふ。」
問い面の1人掛けに座る、クロ兄が不気味に笑う。
リンと那智は、真ん中の3人掛けのソファーに座っている。
「多分、電気系の高位能力者でござるな。かすかに、干渉が感じられたでござる。」
「忘れてた!クロ兄も電気のDクラスだったっけ!」
少年も本気で失念していたのだろう。一応、このビア樽も一高の生徒なのだ。なんらかの能力があっても不思議ではない。
「ひどいでござる〜山下氏!我のスーパーエレクトロテスター能力!乾電池の残量がわかる、優れものでござるよ!」
便利だけど、電気屋で電池テスターを買ってくればすむ話しだ。
「なるほど、なるほど。それなら話しが早い。」
天気予報をやってるテレビの前をウロウロするしん。
「これだけの細工が出来るのはAクラス以上だな!」
「一高にAの、電気系、いないよ。確か」
那智が答える。しずくも稲妻を使ったが、敵に回すと厄介な相手だ。
「東アルカでは、二高のノッポ、日向マコだな。あれは、単純なパワー偏重のストロングスタイルだ。こんな芸当は無理だろな。」
なんでコイツはこんなに、他校の生徒も詳しいのだろう。少しイラッとする。
「ときわ台の御O美O様が、おられますぞ!ドュフフフフ。」
「いや、それマズイから!ホントやめて!」
ビア樽と変人がまた、また、ワケのわからない話しを始めたとき、隣りのリンが、腕を引っ張る。
「リ、、リン?」
真っ青になっている。顔面蒼白とはこの事だろう。冷や汗が流れ、手が震えている。
怯えている?
単純な戦闘なら、トップクラスの彼女が。
なぜ?
「誰か、、、来る、、、」
声を絞り出すリン、少年達は気付かない。
「心が、、、読めない、、、」
相手がAクラス以上、という事だ。全神経を聴覚へ、
カチリ、
と玄関の開閉音がする。ホントに侵入者だ。足音、廊下がかすかに軋む。
「気を、、、付けて。那智、、、、凄い、、、殺意、、、、が、、、、」
何があろうと、那智は、相棒の少女のサーチを疑った事は無い。瞬時に極大の戦闘状態にシフトする。
ドカン、
爆発的なエネルギーが、吹き上げ、ガタガタとテーブルが振動し、窓がしなり、壁が軋む。
「な、なななな、なんだ!なんだ!!おい!那智!!」
遅ればせながら、やっと異常に気付く少年たち。
「下がってて!!」
玄関方向のドアを睨む少女。ブラウンの髪がオレンジへ、サンライトイエローの光点が瞳に宿る。デトネーション解放状態だ。
シャレになっていない。ここら一帯消し飛んでもなんら、不思議はない。悲鳴を上げてキッチン方向へ転がっていく、クロ兄と友樹。
彼女、彼らから、ドア一枚挟んだ、廊下側。
白ベースに紺チェックの一高のスカートが揺れる。白いブラウス、クリーム色のニットのベスト。那智たちと同じ色の一年生のネクタイ。長い黒い髪が揺れる。
その痩身の少女の全身を
凄まじいばかりの、稲妻、放電、スパークが蛇のようにのたうち、包む。
絡み、ぶつかり合う火花は濃紺な紫煙を産み、辺りを紫色の闇に染めていく。
クイ、
と左に釣り上がる少女の唇。
「邪魔者、揃ってるじゃん。軽く殺っとくかな〜〜〜。」
邪悪そのものに笑う少女。
紛うことない殺意が紫煙に充満していく。
ゆっくりとドアノブにかかる手。
カチャ、
一触即発、極限の緊張、臨界状態の中、
唐突にドアが開く。
「な、、、なななな、なんです?那智さん?、、、しん?」
そこに立っていたのは、前髪で、表情が分かりにくい、ポニテの地味子さん。みず希しずくだった。
「は、、、、、、?」
目を剥く那智。
「だぁあああああ〜〜〜〜〜!!」
腰を抜かしていた、友樹がさらに、ひっくり返る。
「しずく殿か〜〜!」
天文部の彼女は、一応、クロ兄にも面識がある。
「じょ〜〜だんは、やめてくれよ〜〜〜リン〜〜〜!」
壁を背に、汗をぬぐうしん。
「まあ確かに、Aクラスだし。殺意って、脅かさないでよ、リン。」
ブワッ、
エネルギーが四散する。
戦闘状態を解除する、那智。
リンの茶目っけと思ったらしい。
もしくは、しずくが白衣の少年に殺意を持った、とか。
それなら、ない話じゃない。
「ん?」
そこで、やっとおかしな点に、思い至る那智。
「ん〜?」
異変に気づくしん。
リンが一向に緊張を解いてはいない。まるで別の何かを見るように、みず希しずくを見つめている。
「なんだ、、、、、、、、?」
「、、、、って!なんで、あんた!当たり前みたいに、ひとん家入って来てんの!?」
地味子さんを指差し、わめく、野川那智。
「チ、」
舌打ちする、少年。
流れで、なんとなく、乗り切れないかと思ったが、もちろん、そんな事は無理だった。
「だって、ほら、お隣さんだし。」
リビングの窓から見える 隣家を指さすしずく。
「ほら、合い鍵も、持ってるし。」
真顔で、カワイイ、キーホルダーのついたカギを見せる。
アングリと口を開けている、ブラウンのセミロングの少女。
「な、、、、なんじゃそりゃああああああーーーーーーーー!!!!!」
色々、多方面で、好感度が下がりそうな、絶叫を放つ那智。
白いワゴン車が、右に左に高架が走る道路を、木更津方面へ向かう。
帰路に着く、那智とリン、ついでに友樹。
しんの自宅から、天宮学園へ向かう場合、京葉線の隣を走る一般道か、浮島ジャンクションから、アクアラインを使う方法がある。
どちらも、使用時間はあまり変わらないが、アクアラインの方が若干早い。
高速料金はかかるが、リン様を送るにあたって、躊躇なくクロ兄は、コチラを選択する。
クロ兄の家も木更津方面なので、友樹はそのまま便乗させてもらう。
景観的には、東京側は海底トンネルに入ってしまうので、少し物足りない。
「う〜〜〜〜〜。」
流れるトンネルを見ながら、うなる那智。
『オレが4年ぐらい前に、引っ越してきて、ご近所付き合いが始まって、パパンが海外に行ってからは、たまに、しずくには掃除を手伝ってもらったり、食事を作ったりしてもらってるんだ。』
いけしゃあしゃあと、白衣の少年が言う。
「お隣りさんで!家族ぐるみの付き合い!合い鍵って!何、それ〜〜〜!!」
となりに座るリンに、からみまくる那智。
「まるで、通い妻じゃん!あの前髪女ーーーー!外堀埋めて、ほぼリーチだよーーーー!!
リン〜〜〜!どーーしよ〜〜〜!!」
そんな事、言われても如何ともしがたい冬木リンである。
ここら辺が、野川那智の大雑把の所だ。
車内には、クロ兄も友樹もいるのだ。アジア最強を謳われる、炎姫の恋愛事情なりは、充分なゴシップになる。
まあ、なんでアイツばかりと思う、友樹だが、同時に静観もしている。
あの変態が、まともな恋愛ルートなど進むわけがないのだ。
クロ兄に至っては、那智は、リン様に付属している、オプションぐらいの扱いなので、どうでも良さそうだ。
「那智、、、、那智!聞いて、、、、!」
プラチナショートの少女は、それどころではなかった。
「みず希、、、しずく、、、、気を付けて、、、、、何か、おかしい、、、、!」
必死に訴えるのだが、
「わかってる!油断してたよ!あの前髪!灯台元、暮らしね!!」
全くわかっていない。
「違う、、、、那智、、、、、!」
「ああ!窮鼠ネコを飼う!だっけ!!」
まったく噛み合わない二人を乗せて、トンネルを抜ける、白いワゴン車。
もう遅いからと、みなを無理矢理、帰したのだが、意外なほど静かになってしまった、白衣の少年の自宅。
ポツンと何をするでもなく、三人掛けのソファーに座っている、みず希しずく。
いつもなら率先して、手伝ってくれるのだが、彼が食器類を片付けていても、まったく無反応だ。
何かおかしい。具合でも悪いのだろうか。
「おい。、、、、おい、しずく!」
彼女に近い方の、一人掛けソファーに座り、聞いてみる。
「な、、、、なに?しん。」
寝ぼけているかのような少女が、こちらを向く。
「調子悪いのか? 風邪か?」
ヒョイとしずくの額に手を当てる。熱は無い。
前髪が上がり、まんまるの黒い瞳が見開かれている。
やはり、那智やリンに負けていない、美少女だ。もったいない。しかし、その他大勢に知られるのも、なにか、腹立たしい。
とりあえず、地味子さんは、現状維持でいいかと思う少年。
独占欲というものだろう。
「あ、、、アワアワっ!ひゃあああ〜〜〜〜!!」
脱兎のごとく跳ね上がり、玄関ホール側のドアの方まで飛びずさる、しずく。
「と、ととと突然、何するかな!何するかな!君は!もおおおおお!!」
真っ赤になって、ワタワタと前髪を直している。
いつも通りの、地味子さんだ。やはり気のせいだったのだろうか。
「ようす、変だぞ。しずく。無理すんなー」
「う、うん、、、なんか最近、頭がボーッとして、、、」
また、再び、なにも見ていない空白が、少女を支配しはじめる。
まるで、見えない何かが、彼女をむしばんでいるかのようだ。
この家に自由に出入りでき、少年の現場調査、監察スキルを知っているのは、彼女のみだ。
しかし、彼女の犯行というのは、あまりに荒唐無稽な話しだ。
無理矢理、意識から追いやる、白衣の少年。
「帰って、メシ食って、歯ー磨いて、早く寝ろ!いいな!しずく!!」
肩を押して玄関へ向かう。
「う、、、うん。ありがと。しん。また、あした、、、、」
振り向く少女だが、その瞳は何も見てはいない。
そんな気がした。
「しずく、、、、、」
いつも通り、パタパタと手を振って、出て行く彼女なのだが、いいしれぬ不安が拭えない。
玄関から、道に出て、お隣を見る。
カチン、
と門扉を開けて、暖かな灯りの灯る玄関に、消えていく彼女が見えた。
また来週。




