515:フロア3簡易ラボ・呪鉄ガチャ
「さて、まずは手持ちのマテリアルの確認だな。特に鉄と呪鉄」
『ブン。そうですね』
エクソシスト一式を作るのはいい。
ただ、性能の低いマテリアルで作ってしまうと、この先の魔物に対応できなくなるので、パーツを構成するのに使うのは最低でも鉄以上から。
と言う事で、手持ちのマテリアルを確認するわけだが……。
鉄・火炎が4、鉄が6、鉄・虚無が3で、混ぜてしまう前提なら13個。
呪鉄・虚無が178個か。
「やっぱり呪鉄ガチャをするのが正解っぽいな」
この鉄の数ではヴァンパイアマントとヒールバンテージを再作成して、どの属性の鉄でも修復が利くようにしておくのが限界だろう。
となれば、エクソシスト一式はやはり呪鉄で作るべきだな。
『ブーン。となるとアドオンも変更ですか?』
「いや、アドオンはそのままでいい。後、黒キパパーツもまだなしだ。どうせ最終フロアまでにもう一度は変える事になるからな。ここはデメリットが薄めのエクソシストパーツを引くことに七割以上費やすつもりで作る」
『ブン。なるほど』
アドオン『被呪時攻撃強化』があるので、呪われたパーツや特殊弾の数を増やしても、ある程度は何とかなる。
が、まだまだ序盤なので、ここでチェンジャーを使うために必要な緋炭石の数を増やすわけにはいかない。
なので、アドオンはまだ変えない。
『となると問題はどのような呪いを選ぶかですが……』
「そうだな……被ダメージ増加、燃料消費の増大、この辺りは一部位なら何とかなる。攻撃力の低下や弱点の増加も部位次第か。逆に動きや感覚を阻害するのはどの部位でも無しだ。デメリットが大きすぎる」
『ブン。トビィならそうなりますか』
方針を決定したところで俺はエクソシスト一式を作り始める。
エクソシストのパーツはどの部位も作成にマテリアルを10個必要とする。
対する呪鉄・虚無は178個なので、エクソシストパーツは合計で17個まで作れる……と言うわけではない。
実際には気に入らなかったパーツを分解した際に作成に使用したマテリアルが半分返ってくるので、もう少し作れる量は多くなる。
が、修理のためにある程度残しておきたいというのも考えると……まあ、30個くらいを目安に残しておいた方がいいのは確かか。
ぶっちゃけ、この辺りのバランスは個人差が大きいし、正解と言えるものがないんだよな。
ま、とにかく作っていこう。
まずは一式作って、それからデメリットが重い物から順に作り直しだ。
『ブーン、エクソシストアームRに攻撃力低下、エクソシストアームLに反応速度低下、エクソシストヘッドに視力低下、エクソシストボディに属性耐性反転、エクソシストレッグに重量増加……見事に駄目なのを引きましたね』
「まったくだ。とりあえずエクソシストボディ以外は作り直しで」
『ブン』
なお、当然のように作り直し回数は嵩んだ。
それでもまあ、どうにか最終的には呪鉄・虚無を28個ほど残してエクソシスト一式は出来上がった。
「後は特殊弾だが……真鍮と青銅で特殊弾『シールド発生』は作れないのか。微妙に量が足りない」
『トビィ、適当なマテリアルとエンプティポットとミネラルウォーターに回すのはどうでしょうか?』
「そうだな。マテリアルの種類を減らす意味でもそうするのが良さそうだ」
さて、ここから色々と作っていく事になる。
まずヴァンパイアマントとヒールバンテージの再作成で、これに自身の分解と合わせて鉄10個必要で、ここで鉄・火炎と鉄・虚無は使い切っておく。
エンプティポットは皮・火炎1個と皮9個で作成。
で、現在の鉛製シールドでは基本的な数字自体が足りないので……半端な数が残っているマテリアルをまとめて投入して、片っ端からミネラルウォーターに変換し、即時使用する事でシールドを増やしていく。
具体的には生物系マテリアルから、フォッシル・火炎1、肉・火炎1、骨・火炎・2、肉25、骨1、肉・虚無2、甲殻・虚無2、草・虚無7、甲殻23。
鉱石系マテリアルから真鍮3、青銅3、真鍮・虚無1、青銅・虚無2。
併せて80個のマテリアルをミネラルウォーターにした。
これで鉛製シールドと言っても、実際の数字は鉄か真鍮くらいまでは伸びたはずだ。
「だいぶすっきりしたな」
『ブン。そうですね』
これでだいぶ整理が出来たので、燃料補給も90以上になるように済ませたら、手持ちのマテリアルと緋炭石は……エーテル・火炎2、甲殻8、鉄3、銅61、岩65、皮62、呪鉄・虚無28、緋炭石154となった。
んー、ピクトステッカーを皮で作って、皮2個。
で、特殊弾『ダメコン・集中』で甲殻5個に緋炭石5個。
特殊弾『影渡り』も作って甲殻3個に緋炭石3個、これで甲殻は終わり。
特殊弾『シールド回復』をエーテル・火炎2個と緋炭石10個で作り、これでエーテル・火炎も終わり。
心もとないが、念のために特殊弾『シールド発生』銅を銅8個と緋炭石10個で。
特殊弾『煙幕発生』を2個……皮2個、緋炭石10個で。
特殊弾『睡眠』も2個……銅2個、緋炭石10個で。
特殊弾『腐食性粒子』も2個……銅6個、緋炭石10個でだな。
これで残りは鉄3、銅45、岩65、皮60、呪鉄・虚無28、緋炭石96、と。
インベントリの空きの方はヴァンパイアパーツを入れた分もあるから、48枠中18枠が埋まって、残り30枠だな。
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トビィ
称号:『マレディクタス』
燃料:94/100
コア:ドラゴネット
アドオン:オートコレクター
アドオン:混乱無効
アドオン:睡眠無効
アドオン:軽装行軍時燃料消費軽減
頭部:エクソシストヘッド(呪鉄・虚無):物理-魔術-外部-ブレス(特殊弾『ドレイクブレス』0):呪・被ダメージ増加
胴体:エクソシストボディ(呪鉄・虚無):拒絶-魔術-外部-回復(特殊弾『損傷回復』0):呪・属性耐性反転
右腕:エクソシストアームR(呪鉄・虚無):侵食-化学-内部-付与(特殊弾『腐食性粒子』2):呪・燃料消費増加
左腕:エクソシストアームL(呪鉄・虚無):魔力-魔術-境界-防御(特殊弾『シールド発生』銅1):呪・属性攻撃力低下
脚部:エクソシストレッグ(呪鉄・虚無):物理-物理-外部-即死(特殊弾『首刈り一閃』0):呪・攻撃力低下
武装:サーディンダート(鉄・火炎):魔力-魔術-外部-拘束(特殊弾『睡眠』3)
武装:フググレネード(鉄・火炎):火炎-化学-外部-遮蔽(特殊弾『焼夷ガス発生』0)
武装:グレネードホルダー(鉄・火炎):侵食-化学-外部-遮蔽(特殊弾『煙幕発生』2)
武装:ヒールバンテージ(鉄):魔力-魔術-外部-回復(特殊弾『シールド回復』1)
武装:ヴァンパイアマント(鉄):侵食-魔術-境界-移動(特殊弾『影渡り』1)
武装:エンプティポット(皮):時空-物理-境界-防御(特殊弾『内外時間乖離』0):中身・無し
武装:ピクトステッカー(皮):物理-物理-境界-防御(特殊弾『ダメコン・集中』1):残り10枚
武装:ポリプーロの契約武装『昴』(ダマスカス鋼・火炎41):(火炎/侵食)-法則-異界-付与-『神降・火之迦具土神』
武装:簡易ラボ(岩):残数7:特殊弾未対応
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インベントリ 18/48
頭部:ヴァンパイアヘッド(フォッシル・火炎)
胴体:ヴァンパイアボディ(フォッシル・火炎)
右腕:ヴァンパイアアームR(フォッシル・火炎)
左腕:ヴァンパイアアームL(フォッシル・火炎)
脚部:ヴァンパイアレッグ(フォッシル・火炎)
武装:簡易ラボ(岩):残数7
特殊弾『腐食性粒子』 2
特殊弾『シールド発生』銅 1
特殊弾『睡眠』 3
特殊弾『煙幕発生』 2
特殊弾『影渡り』 1
特殊弾『ダメコン・集中』 1
特殊弾『シールド回復』 1
鉱石系マテリアル:鉄 3
鉱石系マテリアル:銅 45
鉱石系マテリアル:岩 65
生物系マテリアル:皮 60
鉱石系マテリアル:呪鉄・虚無 28
(枠外)特定物質:緋炭石 96
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「整理完了、と。まあ、これだけ揃えば、ある程度は何とかなるはずだな」
『ブン。そう思いたいですね』
では、簡易ラボを解除して先に進むとしよう。




