384:フロア9.5 エンジンユニット
本日は二話更新になります。
こちらは二話目です。
「次は……アドオン二つにしておくか」
『ブン』
俺はアドオン『マテリアル変質無効』とアドオン『燃料消費軽減』を見る。
△△△△△
マテリアル変質無効
種別:アドオン
称号:不変の
適用したゴーレムを構成するマテリアルは、他者からの干渉によって別のマテリアルになる事はない。
≪作成には特定物質:緋炭石が100個必要です≫
▽▽▽▽▽
△△△△△
燃料消費軽減
種別:アドオン
称号:腹保ちの
適用したゴーレムは燃料の消費を3%減らす。
≪作成には特定物質:緋炭石が100個必要です≫
▽▽▽▽▽
「アドオン『マテリアル変質無効』はコカトリス種のブレス対策だな。アドオン『燃料消費軽減』は……もう少し効果が高ければ、常時使う事を考えてもいいアドオンだな」
『ブン。どちらも有用そうですね』
どちらのアドオンも使えるアドオンだな。
ただ、アドオン『マテリアル変質無効』については少し注意が必要である。
これはあくまでもコカトリス種の岩化ブレスの様に全く別のマテリアルに変質させる効果を防ぐものであって、鉄が錆びたりするようなものを防ぐものではない。
それと、こちらにとって有利であろう変化……例えば、肉から岩になるような変化でも防いでしまうのは、注意が必要だろう。
また、アドオン『燃料消費軽減』には少し気になる点がある。
表記通りなら『昴』のエネルギー化やデイムビーウィングを起動する事にも効果があるのだが、あれらは起動と持続、その両方で燃料を消費したはず。
そして起動の際の燃料消費は固定量だったはずだ。
固定量まで削減できるとなれば、実は燃料の消費は小数点以下まで計測されていることになるのだが……まあ、検証班案件か。
「次行くぞ」
『ブン』
では次、特殊弾『武装奪取』。
△△△△△
武装奪取
種別:特殊弾
形式:物理-物理-外部-奪取
着弾した相手が所有する武装を一つ奪い取る。
奪い取った武装をエレベーターによる次のフロアへの移動、あるいは脱出ポッドによる脱出まで持ち続けることが出来れば、奪い取った武装の設計図が手に入る。
注意:一部、奪取不可能な武装が存在します。
注意:対象がプレイヤーの場合、奪い取られた側の設計図が失われるわけではありません。
注意:対象がプレイヤーの場合、この特殊弾によって得た設計図は売却・コピー不可です。
≪作成には同一のマテリアルが50個、特定物質:緋炭石が50個必要です≫
▽▽▽▽▽
「んー……マルチやカオスで市場に流れていない武装を持ったプレイヤーに使う感じか? 正直、武装を奪い取るだけなら自前の技術で出来るしなぁ」
『ブブ。トビィ。亜人系の魔物に使う事で、確実に相手の武装を設計図として取れると言うメリットはありますよ』
「ああ、それも有ったか」
使い道はないわけじゃないな。
それに得た設計図の売却とコピーが出来ないと言うが、ロンダリングの方法が無いわけじゃない。
具体的に言えば、バーサスモードやカオスモードで、奪取した設計図をさらに奪わせれば、その設計図は真っ白な設計図になる……いや、白紙の設計図産の設計図と同じ仕様なら、この方法じゃロンダリング出来ない可能性もありそうだな。
だがプレイヤー相手に使わなくても、ティガの言う通り、目当ての武装を持った亜人系の魔物に対して使うのはありか。
普通に倒すとランダム入手になってしまうのを、確定入手に出来るわけだしな。
「最後だな」
『ブン』
では最後、エンジンユニットである。
ユニットと付いている辺り、ブラックミノタウロスから手に入れたエレキユニットに近しいものを感じるがさて……。
△△△△△
エンジンユニット
種別:パーツ
部位:武装
対応:接続対象に依存
緋炭石を消費する事によって動く原動機。
これ単体では意味を成さず、同一の素材で出来た、駆動部を有するパーツと接続する事で効果を発揮する。
他のパーツに接続し、燃料を消費する事で、接続したパーツの駆動部の能力を大幅に高める。
≪作成には同一の物理属性マテリアルが10個必要です≫
▽▽▽▽▽
「駆動部? えーと、ああ、なるほど」
『ブーン。かなり特殊な能力を持っているようですね』
エンジンユニットは腕や脚、それに車輪やガトリングガンのような、動く部分を持つパーツに繋げる事で、その動く力を強化できるパーツのようだ。
となれば、ものとしてはエレキユニットとエクステンドアイビーの中間に近いように思えるな。
で、俺が使う場合ならばだ。
「俺の場合、パンプキンアームに接続する事で、回転スピードを上げられる感じか。回転スピードが上がれば、当然それだけ破壊力も上がるだろうし、有用そうではあるな」
『ブン。威力は上がると思います』
まあ、残念ながら今この場での使用は無理だな。
パンプキンアームと繋げたくても竜命金がない。
ちなみにエンジンユニットは人の頭くらいのサイズが有って、案外大きいので、使う場合には立ち回りに多少の影響が出る可能性も考えるべきだろうな。
「さて、これで一通りの確認は完了。坑道予測は見ておいて……じゃ、一度休憩するか」
『ブン。お疲れさまでした』
そうして確認を終えた俺は探索を中断してログアウトした。
さて、ログアウト中に、今見た坑道予測から、どうやって戦うかを考えておかないとな。




