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『Scarlet Coal』-殴り魔は自らの欲を満たす  作者: 栗木下
3:第三坑道・アルメコウ
116/619

116:自前コラボ配信

本日は二話更新になっています。

こちらは一話目です。

「さて、コラボですね。トビィ」

「そうだな。ま、向かう前に最終調整をしておこう」

 時間は過ぎて、今日は『Fluoride(フロライド) A』内でのコラボ配信。

 リツの第二坑道・ケンカラシ攻略を、俺、フッセ、ネルの三人で手伝うと言うものである。


「ブン。どのように調整しますか?」

「今日はコラボの都合上、アドオン『オートコレクター』は必要ない。だから代わりにアドオン『火炎強化』を付けておく」

 さて、当然のことではあるが、俺はコラボ配信が行われるまでに、一日一回限定の坑道以外に何度か潜っている。

 具体的には第二坑道・ケンカラシが3回で、第三坑道・アルメコウが1回だ。

 で、第二坑道・ケンカラシの探索では緑キパαに2回、緑キパβに1回遭遇、撃破し、アドオン『火炎強化』とアドオン『氷結強化』と言う、アドオン『打撃強化』の火炎属性版、氷結属性版を手に入れている。

 なお、累計で5回、グリーンキーパーの下にまで到達しておきながら、グリーンキーパー・ケンカラシγに遭遇していないのは……まあ、ある種の物欲センサーが働いていると思っておこう。

 それと第三坑道・アルメコウは……フロア2で撤退する事になった程度には成果無しだと言っておこう。


「で、『火炎強化』を付けておく以上はシャープネイルも再作成、鉄・火炎製にしておこう」

「ブン。そうすればほぼ常時『火炎強化』の恩恵を受ける事が出来ますね」

 それはそれとして、これまでに稼いで集めてきたマテリアルによって、コラボに合わせたゴーレムの調整を進めていく。

 シャープネイルは鉄・火炎製に変更。

 他のパーツにしても、基本的には鉄製に変更。

 第二坑道・ケンカラシに挑むにしては過剰とも言えるような装備にしていく。



△△△△△

トビィ

称号:『越禍のキャンディデート』

燃料:100/100

アドオン:広域攻撃耐性

アドオン:火炎強化


頭部:デイムビーヘッド(鉄):魔力-魔術-境界-防御(特殊弾『シールド発生』鉄4、特殊弾『シールド発生』金1)

胴体:デイムビーボディ(鉄):電撃-生物-外部-DoT

右腕:デイムビーアームR(鉄):侵食-化学-外部-特効

左腕:パンプキンアームL(鉄):侵食-物理-内部-拘束

脚部:デイムビーレッグ(鉄):物理-化学-内部-強化


武装:ナックルダスター(鉄・火炎):電撃-化学-外部-強化

武装:シャープネイル(鉄・火炎):氷結-魔術-境界-強化

武装:グレネードホルダー(鉄):侵食-化学-外部-遮蔽(特殊弾『煙幕発生』3)

武装:ケットシーテイル(粘土):氷結-生物-内部-強化

武装:ケットシーテイル(骨):氷結-生物-内部-強化

武装:サーディンダート(金):魔力-魔術-外部-拘束(特殊弾『睡眠』6)

武装:ヒールバンテージ(鉄):魔力-魔術-外部-回復

武装:ドローンネスト-ホーネット(鉄):魔力-化学-境界-召喚

武装:ドローンホーネット(鉄):電撃-化学-外部-DoT

武装:イグジッター(岩):時空-魔術-境界-脱出(特殊弾『緊急脱出弾』1)

▽▽▽▽▽



「ブーン、ところでトビィ? サーディンダートは金のままでいいのですか?」

「切れ味が必要な武装じゃないから、そのままでいいだろ。金の方が重くて、衝撃力はあるしな」

「ブーン、それはまあ、そうなのですが」

 鉄に変えなかったのは、柔らかさの方が必要な二本のケットシーテイル、ネタとしての美味しさと運用上の都合からサーディンダートくらいである。

 それと特殊弾『シールド発生』に金を使ったものが一つあるが、これはパーツに使うマテリアルとしては金の方が弱くて使いづらいのだが、特殊弾『シールド発生』に使うマテリアルとしては金や銀と言った貴金属の方が強いという検証結果が出たためである。


「ゴーレムについてはこれぐらいか。時間はちょうどいいな。じゃあ配信開始。それからフッセたちに合流しよう」

「ブン。分かりました。配信を開始……成功しました。では、ラボを繋げる許可をあちらに求めますね。許可されました」

 俺の求めに応じてティガが配信を開始。

 合わせて、フッセに申請を出し、しばらくするとラボの一角がスライド、その先にフッセの姿が見えた。


「おーっほっほっほっ! 来ましたわね、トビィ! 時間通りで素晴らしいですわぁ!」

「おう、来たぞー」

 俺はフッセのラボに移動。

 フッセの格好は……装飾品や模様と言った細かいところは変わっているが、大まかには一緒だ。

 相変わらず見事なドリルな揺らしている。


「今日はよろしゅうなー。フッセはん、トビィはん」

「こちらこそよろしくですわ。リツ」

「おう、よろしくな」

 続けてリツがフッセのラボにやってくる。

 こちらの格好は先日会った時と変わらず。


「……。最後?」

「ネルで最後ですわ。けれど全員時間通り、実に素晴らしい事ですわね」

「よろしくな」

「よろしゅうなー」

 で、最後にネルがやってきた。

 こちらの服装も以前会った時と変わらず。

 まあ、俺のアバターの服装も変わってないしな。

 細かいところばかりとは言え、色々と変えているフッセが珍しいのだろう。


「では、全員集まったところで改めて今回のコラボ配信についてです。今回のコラボ配信では探索モードのマルチを利用して、リツの第二坑道・ケンカラシ攻略を手伝います。まあ、面子が私様を含めて『キャンディデート』三人。護衛対象も賢いと言える身内。油断と事故さえなければ、簡単に終わると思いますわ」

「ふぁっ、まあ、そうだろうなぁ」

「……。ソロクリア者三人は正直に言って過剰戦力」

「ぶっちゃけ、ウチが足を引っ張らないかだけが不安やで」

「ですが、初めての団体行動、コラボ配信。そこで何が起きるかは分かりませんわ。だからこそちょうどいいとも言えます。ですから、重ね重ね言いますけれど、油断せずに行きましょう。さあ、ゴーレムに乗って、最終確認と行きますわよ! おーっほっほっほっ!」

 では、ゴーレムに意識を移そう。

 ああそれと、俺のところにコメントが来ているから、これだけは答えておくか。


「ちなみにだが、ハンネはハンネで称号『キャンディデート』を目指してソロで色々とやっているらしい。今日居ないのはそういう事だから、気になるなら見に行ってやってくれ」

 と言う訳で、ハンネについて一言だけ述べて、俺はゴーレムに意識を移した。

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― 新着の感想 ―
[良い点] > 「ふぁっ、まあ、そうだろうなぁ」 眠くなってますかねw 最近ちゃんと資料で用意されてることが多いから、久しぶりに見た気がしますー
[一言] >なお、累計で5回、グリーンキーパーの下にまで到達しておきながら、グリーンキーパー・ケンカラシγに遭遇していないのは……まあ、ある種の物欲センサーが働いていると思っておこう。 αβγの出現…
[一言] 試行回数が少ない内の確率の偏りはあるあるですねえ。 後、柔らかいから潰れる事で運動エネルギーを余さず叩き込んでいそうですな。 隠し横道でも見付からない限り、ボスまでさくさく進みそう。
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