1人 最初の構想
こちらはハッピーエンド〜蛾と蝶〜
の最初の段階です。
良ければどうぞ。
家に来た男:♂
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おかえり
どうしても会いたくなって家、来ちゃった
あー、驚かせようと思って…つい
…でも今日は随分遅かったね
いつもならこの時間はシャワー浴びてるはずなのに
はい、これ家の鍵
昨日、『無くしちゃった…どうしよう』ってメッセが来たから、僕が見つけておいてあげたんだ。
お礼には及ばないよ…でもひとつだけ僕のお願いを聞いてくれると嬉しいな
…いいかな？
ありがとう！やっぱり優しいなぁ
それでね、お願いなんだけど…
水商売、やめてくれないかな？
いや、生活の為に仕方なくやってるのは分かるんだけどさ…その、もう君が僕以外の男と話してるのが耐えられないんだ
仕事なら、僕が友人のツテで実入りの良いの紹介してあげるからさ！
彼氏でもないのに人の仕事に指図しないでって…そんな事は分かってるんだけどさ…
僕ね、学生の時から君の事が好きだったんだよ
君は所謂学校のアイドルみたいな存在で、僕みたいな根暗な奴とは釣り合わないと思ってた
でも！
君はそんな僕にも優しく声をかけてくれたんだ！
その時は幸せだったなぁ…
しかも偶然僕が好きなアニメを君も好きだと分かって、それから語り合える友達にもなってくれた！
今の僕を見てよ！
当時は暗くて冴えなかったけど、今じゃこんなにかっこよくなった！
君に好きになってもらえるように興味も無かったファッションの事も気にするようになったし、流行にも敏感になった！
凄いでしょ？ねぇ…君の声で凄いって褒めてよ…
近寄らないで？
君はそんな酷いことを言う人間じゃない！
水商売をやるようになってから大好きだった君はそんなにも醜くなってしまった…嘆かわしいよ…
何が望みなの？って…さっきから言ってるじゃないか
僕は君に水商ば……あっそうだ！
いい事考えた！
僕が本当に君に求めている事は他の男と話さないで欲しい…つまりだ！
君を監禁して、ずーっと僕だけを接客してもらえば良いんだ！
ナイスアイデア、僕！天才だよ！
…何、逃げようとしてんの？
逃げんじゃねぇ！…そこを動いたら殺すぞ
あっ、脅かしてごめんね、怖かったよね
でも君が余計な真似さえしなければ僕も怒ったりしないから
だから…分かってるよね
うん、分かってくれて良かった
おいで、今日の記念にぎゅーってしてあげる
大丈夫だよ
これからは毎日が楽しい事で溢れるはずだからさ！
心配しないで、お金の事は僕がなんとかする
僕が君を、汚らわしい魔の手から守ってあげるから
これからはずーっと一緒だよ。
ハッピーエンド〜蛾と蝶〜は、元々男性1人用で書いていたのですが、どうせならと掛け合いを作りました。
一体何百番煎じなのだろうか…やっぱりかませ犬だ。
