プロローグ
初恋はとっても単純だった。よく話すようになって、笑顔がかっこよくて可愛いなって思って、趣味もあって仲良くなって好きになった。それくらいの単純な初恋だった。さらに、それからも幸せで相手から告白されて付き合った。それからデートもした、いろんなこともした。彼との時間はとっても楽しくて、あっという間に過ぎていった。ずっと幸せだった。でも、6ヶ月経ったくらいの頃に、突然別れを告げられた。
「さよなら」
そのたった四文字。それ以外は何もない。返信は来ない。四文字で終わった関係。
その一瞬で悲しみで満ちた。いや、困惑も強かった。受け入れられなかった。でも、彼にそれを訴える気力はもうなかった。しばらくは毎晩泣いて、でも周りには迷惑かけないように明るく振る舞っていた。人に気づかれないように、心配させないように。毎日頭をよぎってた。でも頑張って生きていた。
それから一月後くらいには元気になれた。もちろん大きな心残りはあったが。でも、これからまた人生は続くのだから新しい恋をしよう。そう思った。でもこれから付き合った人も駄目だった。
「君には俺じゃない方がいいんじゃないかなって、だから別れよう。」
「ごめん、他に好きな人が出来た。別れて。」
そんなことが続いて男性を好きになることは無くなった。もう一人でいいやそう思って生きることにした。こんなことでと思うかもしれない。でも自分にとってこのことは辛かった。繰り返していく内に自分の性格がこじれたり、種子趣向が変わっていったりして、相手に迷惑かけるのが辛かった。
でもそんな自分がまた恋をした。
してしまったのだ。
クラスで仲のいい子。性格の優しい可愛い女の子。
これは自分がその子を好きになってしまった話。
私、藍川瑞希が恋心抱く話。
私が彼女を愛した話。
そして叶わない、叶えない恋の話。
続くか分かりませんが、ご了承ください!<m(__)m>