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今日のディナーは何ですか?

作者: I

私は最高の食を探して、様々な店を巡っている。今日も煌びやかで美味しいものを探す。最高を更新するために。


「今日はあのお店かな?」


イカした髭と紳士服の状態を鏡でチェックする。準備を終え、家を出た。俺は、街の中で一番オサレだ。胸を張りながら、件の場所へ向かう。


「いらっしゃいませ」

甲高く甘い声が耳に響く。うわぁ……いい。


「ご注文は何ですか?」

私は言葉に詰まった。頂点を求めておきながら、それがわからない。


「と、取り敢えず、お、おススメをーー」

情けない声で答えた。

「はい、少々お待ちください」


ソースが焦げた良い香りがする店内で大人しく待つ。


「お待たせしました。当店自慢のビーフシチューです!!」

「ありがとうございます」


そう店員さんにお礼を言って、食器を手に持った。


「いただきます」

口に料理を運ぶ。確かに美味しいけれど、旨くない。違う。そこで私は気づいた。理想は外より、内にあるものだと。

食欲を満たした次は、心を豊かにするために、私は帰路に着く。

「明日は自分で作ろう!!」

そう宣言し、俺は夕闇に消えた。



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