第8話 魔法国家アルシウス
魔法王国アルシウスで・・・
「なに!?
宇宙からやってきた猫が、二つ国を支配してやりたい放題やっておるようだな。」
「はい。」
エルフの王が、宰相らしき男と話をしている。
「なんでも猫の少年王は、自分から仕掛けず、支配した国に知と富をばらまいておるとか。」
「ふッ・・・
愚民共に、余計な学があれば反乱をおこすぞ。」
「では・・・」
「大規模破壊魔法の準備だ。
魔導士部隊を配備せよ。」
それを物陰から見ていた二人・・・
「ファルティア大公に連絡にゃ。」
ミケランジェロ一族のメアリー。
「ですね。」
人兎のミミ。
二人合わせて「壁にミミあり、障子にメアリー」である。
おもむろに、通信板を取り出す。
「と、いう連絡が入った。
まったく・・・
野蛮な。
国民にこそ知や富を分配せねば国は、発展せんのだ。」
言うと、ファルティアは強襲揚陸ファルティアに向かった。
「な・・・
なんだアレは!?」
エルフのアルシウス王が、腰を抜かしていた。
巨大な人型の船が、空に浮いているではないか!
しかも、自国領に向かっている。
「さあ・・・
かかってこい。
心ゆくまで相手をしてくれる。
そちらの魔法力がゼロになるまでな!
私は、反撃はせんぞ・・・」
大公席に腰掛けるファルティアは、意地悪く笑った。
さあ!
ついに!