第2話 辺境都ファルティア2
やがてバスは、城門を抜け、大通りへと走行していく。
「こ・・・
これは!?」
ベルギリウス二世の護衛たちは、驚きの声をあげる。
左右の歩道に、巨大なゴーレムが、見慣れぬ武器を天に向けている。
しかも、しゃがんでいて、その右手の上に猫耳の騎士たちがひざまずいて乗っているではないか!
「大公殿下に捧げ筒!」
隊長らしき女性が、武器から何かを放つ。
続いて、全部隊も倣う。
どん!
どどん!
空中で、花火が爆発する。
「これが、我が領がほこる標準兵器・魔装騎士です。
神波動によって起動し、高い戦闘力を持ちます。」
「ゴ・・・
ゴーレムではないのか・・・」
ベルギリウス二世の従者の騎士が、腰を抜かす。
「う~ん・・・
昔は、人工知能を搭載したゴーレムもあったけど、これに取って代わられたにゃ。」
ミハイルが返答する。
「本星・・・
惑星ミリアリアの国の一つ、「キティルハルム女王ミリアリア」が我が祖母です。
彼女は、「魔導士」であり「錬金術師」「科学導師」でもある「総合導師」です。
彼女は、外敵と戦うためにあのような兵器を開発しました。」
ファルティアは、説明した。
「こ・・・
これは、かっこいいです!」
エルナ姫が、尻尾をぶんぶんと振っている。
「しかしこれは・・・
道路の舗装が、「石」ではないようだが・・・」
ベルギリウス二世が、気付いた。
「キティルハルムの何代か前の女王キティ二世によって、「石油精製」が可能になりました。
それにより「合成樹脂」やアスファルト舗装の技術が確立しました。」
やがて、バスは、強襲揚陸艦ファルティアの傍まで移動する。
艦の「両脚」は、水に浸かっているが、その前に大きな屋敷があった。
「「ファルティア領館」へようこそ。」
ファルティアが、「客」全員に声をかけた。
あるアニメの、ワンシーンを再現してみました。