表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/26

鳳凰族との出会い5

先ほど見たら、日刊ランキングの100位以内に入ってました。

評価してくださった方々ありがとうございます。喜びの連投!!!

――


 セイバーラガーは、大きなネコ科の魔物で、大きな犬歯が特徴である。プラーナの総量もそこそこあり、攻撃力、素早さが高い。代わりに、魔術耐性は普通以下であり、個体差はあれど、魔術を駆使しながら倒すのがセオリーだ。


 5体のそれは、平原の水辺近くに横たわっていた。人間の身長よりはややでかく、全長だと2倍以上ある。


 俺は[仙人蕩][鬼心丸]を【使用】した。


 体が熱くなり、戦闘の準備が完了する。


【吸魂陣】


 俺は、左腕を天高らかにかざした。黒く禍々しい空間が俺の周りにキューブ状に展開した。


【吸魂陣】は、空間内の敵のプラーナをすすり、俺にすすった分を補給する陣である。


 これを続けることで倒すことは可能であるが、気配を感じたセイバーラガーは、俺のほうを向いた。


「一気に5体はつらいな」


 俺はそう思ったが、相手サイドはそう思っていないようだ。


 5体が一斉に俺に向かってきた。


 [枝]の攻撃により、数体がひるむ。俺は、その隙を狙い突撃してきた2体に、打撃を加えた。一体は、ノックバックして、プラーナの大半を減らし、もう一体は、クリティカルヒットし、プラーナの壁が粉砕した。ただ、致命傷は与えていない。


「多いな!」


 セイバーラガーの猛攻が迫る。ひるんでいた3体が、俺に噛みつく。プラーナがだいぶ削られた。残は半分強。ただ、回復速度は増加している。そして、相手のプラーナは削られ続けている。


 光情報から、電子情報を『見る』ことに切り替える。筋肉を動かすための化学反応を見るためだ。相手の行動を予測する。


 それぞれのセイバーラガーの動きが少し読めるようになり、俺は、すでにプラーナを削った1体と、壁を破壊した1体の討伐を優先する。


 それぞれ打撃と急所へのダメージで、セイバーラガーの腸をあぶりだした。血痕が俺の服にかかる。


「お前が食った人間の分も、苦しむがいい。死ね……」


 俺は、残りの3体の攻撃を回避しつつ、右腕を小刀化し、刺突を加える。


 [鬼心丸]で強化された俺の刺突により、プラーナの壁にひびがはしる。数発目には粉々に砕け散った。それからは、ただただ血しぶきが舞い、俺の服にこびりつく。


「臭いな。鉄くさい」


 俺はクエスト達成の証拠として、それぞれの首を断ち、魔石を収集する。俺は、上着を脱ぎ棄て、その上着にそれらの首を収めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ