ダンジョンとは
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ダンジョンについて調べると、魔法石がコアとして存在していて、そのコアから溢れ出る魔力によってダンジョンがある。ある?
で、そのコアは自然発生して出来るのが大体は洞窟型のダンジョン。
たまに古代遺跡がダンジョン化してることもある、と。
あとは昔の人が実験して完成したというタワー型ダンジョンもあるらしい。
魔法石に魔力吸わせて置いておけばダンジョンになるのでは?を実行し、そのタワー型のみ成功したらしい。
わざわざ作ったのか、ダンジョンを。
そのために魔法使い達が毎日毎日魔力をつぎ込んでいったって…。
極めてるなぁ……なんだろう、研究者の執念というか……。
ロマンかな?
ダンジョンはコアの影響を受けるから、コアに何か異変が起きた時は、ダンジョンの中がかなり変わるらしい。
地形そのものだったり、出てくるモンスターやドロップなどなど……別物か?ていうレベルで変わることがあるため、初心者向けと言われているダンジョンでも、初回は付き添いが必須。
過去に初心者向けだよ〜と銘打っていたダンジョンから、なんでこんな強いのでてきた!?ていうことがあって、大変だったらしい。
歴史を繰り返さないための措置だね!
なんで影響を受けるのか?というのは、よくわからないらしい。
本来コアは見えないところにあるし近寄るのも難しいらしいけど、何かの拍子にコアの近くに強い魔力が発生したや魔力が強い魔物が近くで息絶えたとか…。
様々な要因があるから対策も難しいってことかな。
また、自然発生したダンジョンは調査対象なのでギルドや騎士団に報告する義務があると。
そりゃあそう。
ダンジョン専門の地図もあるんだとか。それは必須だね。
それに合わせて、一応ダンジョン届けがあって、入る前にいつから入るよ、いつまでには戻る予定だよと記載したものを提出するのが望ましいとされてるんだって。
登山届みたいなものか。
まぁダンジョン届けは義務化されてないから、どこまで使われてるのかわからないけど……。
「ということを、エヌさんと薬爺のところに行ってから図書館で調べてきたよ!」
『おつかれ』
販売を任せていたツインズと合流して生産部屋。
善哉を食べながらそれぞれ共有タイム。
あんこが美味い。
甘酒とかも寒い季節はいいんだけど、米麹があるのに米がないっていうね。
一応ね、発酵あんこ作ってみようかと話をしながら小豆を洗い、渋切して、煮て、ザルにあげたら軽く潰して、適温まで下げたら米麹いれて、煮汁をちょっと入れてまぜて…
「んー?あ、保温機能みたいなのあるね、オーブン」
炊飯器がないので、オーブンで保温機能…?
「いや、ここでポチッとしたら完成するやつだった」
『あ、そういえば』
ついついうっかり。
保温状態でしっかり作ろうとすると時間がめちゃくちゃかかるので、今回はここで魔法のオーブン発動!!
「完成でーす」
そっと差し出されたスライスされたシンプルなバゲットに、のぺっと完成したばかりの発酵あんこをのせて、いただきまっす!!
『おー、うまい』
「優しい甘さ〜」
あとは、大豆を使って味噌を!作ろうじゃありませんか。
これはね、もう魔法のオーブン出番ですよ!!
分量だけしっかりね!
そして完成したのがこちら!
「味噌!!!!」
「となると、海辺の街に行かないと出汁がないな」
「出汁は欲しい」
ダンジョン行きたい
ソルセルリー行きたい
出汁のために海辺の街に行きたい
ついでにお米も探したい
家も欲しい
「どこから手をつけるか……」
『悩む』
うーんと唸りながらもそれぞれ販売品を量産するあたり流石ですが。
やっぱりお金稼がないとね!なんにせよ!ね!!
「とりあえず……しばらく平日はログインもそんなにできないし、それぞれ作れるもの作っていこう」
「そうだな、そうしよう」
「イロハなにつくる?」
とりあえずは平日はアレニエ狩りして糸を集めておいて、週末に機織り。
魔法で倒す縛りしようかな。
ツインズもあれこれ食材になるものを狩りするとのこと。
パンが焼けるからサンドイッチとかできるからね。
で、週末は魔法のオーブン使わずにせっせと食事を作って販売と。バフ効果ありが高値で売れる。ありがとうございます。
あ、そのときあの唐辛子も売ろうかな。
スライスしたらあの暴君お菓子だし。
家買って、挑戦したいこともたくさんあるから、目指せマイホーム!!