調べ物は図書館で
調べ物は図書館で
ポータルで戻って、広場であんぱんをむしゃむしゃ。
牛乳と合わせたい…。
昔のドラマの刑事かっての。
でもあんぱん美味しい。
そのままログアウトして本日は終了。
からの翌日。週末は存分に遊べるのが醍醐味よね!
せっせと作って、正月作成したあんぱんと共にツインズが販売に。
私はとりあえずエヌさんのところ。
「というわけで、ソルセルリーの存在を知ったんですよ」
あんぱんを提供しながら、道中で起きたことの報告。
エヌさんは魔法騎士団経由で話を聞いてたらしく、やっぱり檻ごと運んだのはイロハ達か、と。
えぇ、私です。
あの時捕まえた人たちは、よくわからないが恐ろしい人っぽいものが気配なく近寄ってきて…とおとなしく事情聴取に応じたらしい。
散々言い合いして殴り合いしてすっきりしたのかしら…?
御者さんからも感謝していると言伝があったとのこと。
特にあのあんぱんはとてもおいしかった!と。
エヌさんもあんぱんはとても気に入ってるようです。
あるとつい手が伸びる…。
薄皮シリーズのあのパンとか大好きです。
あのサイズがいい。
ただしひょいぱく出来すぎて…食べちゃったよ…!と、なるやつだけども。
薬爺のお店なので、せっせと唐辛子も収穫ですよ。
相変わらず収穫する時に叫びそうな見た目をしてるね!
もしかして、ソルセルリーで育てたらまた違うようになったり…?
「それで、周りの魔力を貯める石を見せてもらって」
「ああ、あれか。イロハは必要ないだろう?」
「そうだと思うんですけどね、そもそも魔力はなんとなぁくわかってるんですよ、存在感?みたいなの。でも見えたりするのかな?ていう」
見たいのか?と確認され、見たいかって言うと気になるから頷いたものの、やめとけと。
魔力は薄くともそこら辺に溢れてるようで、見ようとすると視界の邪魔になるだけだと一蹴された。
それに魔力が多い人やモンスターなどがいる場合、見えることによって弊害があるのだとか。
「例えばどんな弊害なんですか?」
「ふむ…一度見せてみたら納得するじゃろ」
「そうだな、動くなよ」
はい、と返事する前にエヌさんが手を動かしたら、その手の先にいたはずのエヌさんがモヤに包まれた。
「え、ええ?」
それは雪男のよう。
あのUMAとかのやつね!赤いもじゃもじゃのですぞぉ〜!ではないよ!!
イエティとか、あんな感じ。
「すごい姿じゃろ」
「モヤに包まれて全く分かりません…」
「そうなると、人なのかなんなのかって分からなくなるからな。これは魔力の多いモンスターでもそう見えるから困るんだ。二足歩行タイプだと、この視界で見たら見分けがつかんだろう。」
よくわかりました、と返事したら視界が戻った。
うん、こっちじゃないと無理だ。
だってエヌさんでこれでしょ?なんなら薬爺もモヤに包まれて微かに判断できる程度。
ということは、この視界で魔法騎士団行ったら、もうわけわからないよね!!
だからなんとなくわかる、陽炎のような、モワモワした感覚だけで事足りると。
見えないものを見ようとすんなってことね。
はっ脳内に望遠鏡かついでったって曲が流れ出してしまった……!!
「それはそれとして、ダンジョン気になるんですよね」
「行かずとも金は稼げるだろう?」
まぁそうなんですけれども。
販売とかしてたら貯まっていくでしょうけれども!
冒険もしたいじゃないですか!?
折角なんだから!
「まぁ…行けるようになったら呼びに来いよ。初回は付き添い必須だからな。」
「え?そうなんですか?」
「ダンジョンは不思議な空間じゃからの…初心者向けもあるが、突然変異などもままある話よ。」
「ダンジョンが突然変異……」
「なんで?という顔をしておる。ほほ、図書館で調べてみたらええ」
では早速とお暇しまして、図書館!
ん〜…インクの匂い!良き!!
さて、目当ての本はここら辺にありますよと教えてもらったので、適当にダンジョンと書かれてるものを数冊手にとってテーブルに。
ダンジョンとは?
コアがあると。
コアってなんだ?それはめちゃくちゃすごい魔法石です。
……めちゃくちゃすごい魔法石?
まぁそのコアがあるからダンジョンが生まれる、生まれるの?まぁ発生して、不思議なことにその中のモンスターやらは倒されたらチリとなって消える代わりに、何かをドロップすると。
ほーん????
そこで人間がやられちゃったらチリになるのか…と、ドキドキしたけど、そうはならないらしい。
うん、不思議。
ただし、ダンジョンで亡くなった場合は回収も難しいと。
ミイラ取りがミイラになるってやつだね。