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Different world  作者: なつこっこ。
96/110

運搬…?護送!

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さて、あと30分くらいで次の街に到着予定です。

御者さんも無傷で、意識もしっかりしたので一安心。

しかし強制イベントとはいえ、毎度なにかに巻き込まれるなんて…

という気持ちがすごかったので、そっとあんぱんをお渡ししておいた。

この人以外にも御者さんいるんだろうけどもね、気持ち的なものです。


ちなみに檻の中の2人は夫婦でもなんでもなく、盗賊。

まぁそりゃあそうだな。

夫婦っぽさ皆無。なんだろうね、信頼関係みたいなものも全然ないな〜?と思ったら、ずっと一緒にやってたかけがえのない仲間!ではなかった様子。

だからか〜。

罪のなすりつけあいを続けてる。


で、ぎゃあぎゃあ声のうるさい檻は馬のゴーレムが引っ張ってくれてる。

ちゃんとできたんだよ!すごいよね!(はじめはロバ?ポニー?みたいなサイズでやり直したけど…)

走ったりは難しいけど、後ろをついてきてくれてるので問題なし。

ただ普通のより大きめの馬。ばんえい馬っぽいやつね。

土色の馬なので、遠目で見たら分からない気がしてる。


自信作!!


これは上手くやれば街の乗り合い馬車を使わなくても、街の移動が可能…?

どう思う?と3人で話してたけど、迷子になる可能性もあるか?そうなった場合はこの強制イベントどうなるの?

それはまた今度検証はしないといけないけど、基本は街の馬車使うことに決定。

今後移動手段はいろいろ変わって来るだろうという希望もある。

ポータル使えないところとかね〜?

バイクとかに変わるものがあったりするのかな、やっぱり。乗馬とか騎馬とかのスキルが必要になるのかな。



「あぁ、見えましたよ」



その声に前を見れば立派な門。

なんかちょっと豪華だな?装飾かな。



「ここは領主様がいらっしゃる街になりますので、他よりも立派なつくりになっているんですよ」



へぇ〜領主様がいるんだ。

いろいろ大変なんだろうな、たぶん。

領主とか無縁だからよくわからないけど…、関わることもないだろうし、気にしなくていいかなー…。

これをフラグと言うって?出来るだけ関わりたくない。



「止まれ、後ろのはなんだ?」



あ、順番来たのか。しかし早かったな?

武器に手をかけてひとりが声をかけてくるけど、その後ろに数人控えていて空気がピリピリしてる。


そして後ろのってことは…檻のことだよね!



「すみません、途中襲われたので運んできたんです。」



荷台から降りて武器を持たずに説明すれば、後ろをちらりとみて、こちらをみて…

もう一度後ろの檻と馬のゴーレムをみて。

声をかけてきた人がチラリと御者さんを見て、別の人が確認をとったのを確認して、安全が確認された模様。

ありがとう御者さん。



「えーと…どこに運びましょう?」


「あ、あぁ…そうだな、このまま中に入って、ギルド…騎士団…?ちょっと待ってくれ」



そういうと、門番さんは魔石だろうものをぎゅっとふたつ握って、手紙を飛ばしたので、たぶんお迎えが来るだろうと予測。

御者さんと別れ、ツインズと邪魔にならない場所まで移動。一応門番のひとりが近くで控えてるし、なんとかなるだろう。

土の馬は石像のように身動きひとつしない。

当たり前なんだけど、生きてる馬はちょっと動いたりするからね。その差が止まってるとよくわかる。

近づくと毛並みも何も無いからねぇ…。

注目されてる原因はそれよりも後ろの檻だろうけども…。

武器とかね、危険物は取上げて檻に入れてたけど、お互いボコボコになってるのでね。

あとはチラチラと門番さんが何かを気にしてるけど、たぶん馬かな…。

そりゃね、瞬きひとつしないからね。



「お待たせしました…て、なんかボコボコですけど、何があったんですか?」



どうやらギルドの職員が到着したので、簡単に説明。

ボコボコになってるのはお互いがお前のせいだと喧嘩してたからであって、私達なにもしてませんと弁明。

だって、1人は檻にそのまま入れたし、もう1人は、まぁ…ホラー満載の彼女が泥に引きずり込んで気絶してたし…?



「なんか、泥まみれですが…」


「それは土魔法で拘束したからですね!」



にこーっと笑っておけ!ははは!

ギルドまで運んでほしいとのことなので、そのまま一緒にギルドまで。

魔法騎士団はギルドに来てくれるらしい。

あ、ポータル解放は忘れないうちに!

ギルドでは裏に回って待っていると、屈強な人達がゾロゾロと。

暴れても即制圧できるように、とのことでそれぞれスタンバイできたら檻を崩して確保。

ついでに馬のゴーレムもバイバイ。

は?て顔されたので、ん?と笑顔を返しておく。



「え?馬…」


「ゴーレムです!」


「おや、じゃあお仲間かな?」



いつから居たのか…?と視線の先には小さい人。

小さいというか、130センチくらいのこども?と一瞬思うくらいの人がにっこりと笑ってる。

が、目だけが猫のよう。

そしてローブなので、魔法使いっぽい!



「失礼、冒険者のフォールドだよ。よろしく」



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― 新着の感想 ―
た「ふ」ん馬かな…。 仲間割れとは目も当てれない。あんまり経験の無い盗賊だろうか。魔法の師が良いからか、ずいぶん上達してますねえ。
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