いざ、次の街！
87
さて、年末年始の休み明け勤務もなんとか終えて週末。
朝から作り置きしたり掃除したり洗濯したり…。
このどんよりした冬の季節は本当に厚手の服が乾かない…。
「今日はログインして、別の町を調べたいと思います！」
『お、やる気』
そう、ポータル解放をしていきたい！！
食材増やしたい！！
今もとっても、とっっっても、楽しんでるわけだけども、折角なんだから冒険しようかと。
会社でも休憩時間になれば話題はDWだし、テレビでもコーナーで紹介されてる。
で、そのコーナーで百科事典さんがインタビューされてて、おお…てなったよね。
知ってる人だ…みたいな感覚。
これDWの中でのインタビューだから、テレビ局の人もログインしてそこで仕事してんのかな…？
すごい世界だし仕事といえども大変だろうなぁ…。
ちなみにインタビューの様子は、マシンガントーク始まった瞬間にしおりさんがハリセンでスパーン！と叩いて止めてた。
誰かが作ったのかな！？
めちゃくちゃいい音してたわ！
ぜひ次はピコピコハンマーを…！
で、その世界で存分に楽しんでるわけだけど、何してるって…？
生産と創作。
いやもうそれも楽しい！楽しいよ！？
鷹の爪植えて実験したら某お菓子パッケージのハバネロできたりとかさ？
魔力流せばめちゃくちゃ便利なオーブンとかさ？
魔力流して機織りしたら、有限異空間収納つきの布になったりとかさ？
でも冒険したい！
というか折角なら旅行気分でしょ！？
「というわけで、3つ目？いまのところから行ける街？町？どこにあるの？」
『あぁ、えーと』
ログインして広場でバサバサと地図を広げる。
でかいやつね、広範囲の。
別に紙じゃなくてもマップあるんだけど、気分的に。
探検家って感じがして楽しいかな〜ていう自己満足。
で、今の場所がここ。
2つ目のところ。
お、今の場所からあと2箇所は行けるところがあるのかな？
「ここと、ここ…あと、どうやらここら辺にも村がある？かも？」
「あー…なんかあがってたな」
はっきり明言できないらしいが、地図には無い村が森の中にあるかも？という。
人影を見かけたというプレイヤーが必死に追いかけたけど、全く追いつけず見失ったという掲示板があったらしい。
身体能力高く、けもの道さえある？といえるようなところを猛スピードで走られたら、そりゃあ無理だわ。
「探すのもひとつだけど？」
「うーん、…いや、やめとこ。とりあえず街行ってポータル解放したい！」
今の場所から南に位置するところを目指してみるかと。
今回も馬車で行けるらしく、ただ恒例のように強制イベントがあるらしい。
…もう、シンプルがいいなぁ。
とおもってるけど、知ってるよ。
これをフラグというのだと…！！！！
そして村も別に探さなくていいやーって思ってるけど、そういう時に限って行く流れになるということを…！！！！
せっせと3人の収納に作ったポーションとか、食料とかを入れていく。
備えは大事。いのちだいじに。
あと武器の耐久値の確認、修理。
だって前回盛りだくさんだったから！！！！
ちゃんとチェックしていかないと、戦闘中に武器壊れたとか死に戻り確定すぎる。
そういえばポータル移動しないところ…？とかは徒歩しかないのかな？
魔法騎士団は飛んでたけど、あれはとりあえずおいといて。
馬とか？騎乗スキルみたいなのが必要なのかな…？
また調べる項目増えたな…いや、百科事典さんに聞いてもいいのか？
うーん…、とりあえず馬車きたし後回し。
今回馬車には私たちと、若い夫婦…？
新婚旅行なんです、とのこと。
へぇー…？
なんか…新婚？そんな空気ないけど…？
なんかすんごく違和感あるんだけども、これもう強制イベントはじまってるとかいうやつですか？
【イベント開始してる？これ】
ツインズと目が合うと、頷かれたので、そっかぁー！！ってなったわ。
この2人夫婦ということになってるらしいけど、なんか違うような気がしてならない。
これはなんか…なんだろう？スキルとか何かに反応してるんだろうなぁ…。
【めちゃくちゃ観察されてる】
なんというか、品定め的な？
視線が刺さるってこういう事なのか！って思うくらいチクチクしてる感じがつよい。
こう…気付かれないようにしてるんだろうけど、上から下からめちゃくちゃみられてるね？
うーん…
どうしたもんか…
