表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Different world  作者: なつこっこ。
77/110

怒りの師匠



リアン団長とも別れ、ついでにツインズも狩りしてくると言うので別れ、ひとり師匠のところへ。


頼むから気をつけろとリアン団長に凄まれたので、大人しく裏路地に入り込んで、はいにゃーん!!


猫で向かいますよー。


ひょいっと塀に昇ったところで、後ろからどこいった!?ていう声が聞こえたので、あらやだ尾行されてた感じ?っていうね。

ストーカーは嫌われるわよ……。


じーっと突撃してきた人の顔見て覚えとこ。

覚えられる気はしないけど一応ね。


さて、師匠何処にいるかな。

薬爺んとこかなー。

なんか最近忙しそうにしてるけど、……忙しいのかなぁ。

魔法騎士団元団長ともなれば、なんだかんだと仕事をお願いされることは多々ありそうだしね。



「こんにちはー?薬爺いますー?」


「はいはい、なんじゃ」


「あ、エヌさんは……こっちにいないんですね」


「あいつならいま魔法騎士団に呼ばれとるよ、……まぁ行ってきてやんな、帰る口実が欲しい頃じゃろうて」



言われるがままに魔法騎士団の庁舎に。

屋根の上を通ってショートカット!

いや1回屋根登ってから今どこにいるか脳内地図引っ張り出したけどね?

今ここで、こっち向いてるから、地図的にはこっち向いてて、行きたいのはこっちだから……右向け右!はい!

よし、こっち!


普段とは違う視点になるせいなのか、何処にいるのかってのが混乱するんだよねぇ。

慣れない街の地下街から地上に上がったところみたいな感覚。


ええーと……ここら辺……だけど?


なんかあんま考えたこと無かったけど、魔力が濃くない?ここ。

ふと意識的に街を見渡すと、うっすら魔力がわかるような……?

それに対して目の前の建物は濃い。

ここでしょたぶん。

なんで濃いんだろ?あ、結界とか張ってるからとかかな。


うーん、人間に戻って訪問すべきなんだろうな。


はい!にんげーん。

ということで、ノック!

ほらきた口とみみ!!



「どちらさーん」


「イロハです、エヌさんいますか?」



ガッタンバッタンドッタンと大丈夫?てなる音が響いて扉がバーン!と開けられる。おうおう、驚くじゃんよ。



「ええとこきたで!!」


「オオサさんこんにちは」


「はいこんにちはァ!!」



入ってぇ!!と中に引きずり込まれ、そのままバタバタと地下の訓練場まで強制ダッシュを強いられる。

ひえっ急な階段のアップダウンは膝が笑いますけどー!?こけそう!こける!やばいっ!顔面ダイブする!!

ちょっオオサさん飛んでるからわからんでしょうが!こちとらアラサーぞ!?

そんな急に階段ダッシュとか心臓止まるって!!



「ちょ、……まっ、……ひっ」


「ただいまぁ!!」



バーンと再び扉を開けて中に勢いよく突撃。

いや人間急に止まれんのよ。

下り階段ダッシュのまんまは止まらんてまじで。

よくわたしこけなかったな?ておもってるよ、いま。

ゲームと言えども息上がるしね?

心臓バクバクしてるしね?

再現ドラマすごいなぁほんと。


お陰様で現状把握に時間を要したけど、落ち着いたタイミングで顔を上げたら、どうしたんですかっていうくらい怒ってるエヌさんと魔法騎士団所属の魔法使いたち……?



「……なにごと?」



結界の中に皆いらっしゃるけど、これは……きっと雷落とすためでしょうかね?

これは……ええとこ来たでって言うてたけど、なんもできませんけど?

ぐるりと振り返ってオオサさんをみたら頼むって!って顔とジェスチャー。その周りの人も。

そしてそんなのお構い無しにブルブル震えてる雷落ちる組。



「エヌさん、」


「……あ?イロハか、何してるんだ」


「いやぁエヌさん探してたら薬爺がここだろって言うのでお迎えに」


「あー……」


「……忙しいです?蓮シルクってやつ貰ったから、使い方とか教えて欲しくて」



なんか闇のオーラ出してるの?って感じたけど、これあれだな?魔力だな?

ドロドロというかなんかモワモワとしてるのが目に見えるんだけど、どうやら他の人も見えてるらしく、アレわざとだよ!と教えてくれた。

へえー!わざと!ってことは、自由自在に出せる!で?その理由は?ってところなんだけど、濃い?魔力は人によってはダメージになるレベルでしんどいのだとか。

殺気みたいなものなのかなぁ?

あとほら、圧倒的強者に会うと体がすくむとか言うけど、あんな感覚かな?

ちなみにわたしは結界の外にいるのでわかってません。

わたしも挑戦してみたいなー?と思ってるけど、多分あんな感じで師匠のようにしようと思ったらまだまだ魔力が足りなさそうだからしばらくお預け。

あとはこの状況をとりあえず打破してみるかと声をかけたけど、悩んでいらっしゃる。

こりゃたぶん……雷は落ちるな。



「イロハ、少し待ってろ、すぐ終わる。上に行ってなさい。」


「あ、はーい」



ブンブンブンと顔を横に振りまくる魔法使いたち。

ごめんね、わたしにそんな力はないのよ……。

でもまぁ…、うん。



「師匠、ほどほどにー。上にいますねー」


「……善処しよう、弟子のために。あと結界の外に逃げてる奴らも中に入って貰おうか」



ほんまかいなってツッコミを心で入れつつ、とりあえず退室。

仕方ない、あれ以上は無理無理。


後ろ髪は盛大にひかれてる気がするけど、大人しく上に行きましょう、はい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 師匠何でそんなに怒ってるの?! 何があった?!
[良い点] はい、にゃーん [気になる点] はい、にんげん [一言] ししょー善処しようは "行けたら行く"くらい信用のおけない言葉w
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ