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Different world  作者: なつこっこ。
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夢の対面……?



生産部屋で落ち合う予定なので、来ますか?と声をかけるとしっぽが高速で揺れている。

隠しきれない嬉しさ。

顔も目がキラッキラでいいんですか!?てなってるけどね。

この感情をがっつり表現出来ているこのゲームの凄さよ。

モーションで動くとかじゃないからね、本当にすごい。



「あぁ……夢のようだよ……ついに会えるなんて」



え、そんなに?

早く会いに行かせれば良かった説。

なんか…純粋に楽しんでて忘れてたよね。

そういえば初めてあった日にディオスクリのお菓子がこの世界で食べられるかも!?ってテンション上がってたものね。

材料次第でちょっと社長にプレゼントセット作らなきゃ。

なんてったって、タダで貰っちゃってるもんね!?



「……あ、そうだ、要望があるんですよ。あとで意見ボックスにメールしようかと思ってたんですけど」



生産部屋に向かう道すがら、カードのお話。

デビットカードみたいなのが欲しいな〜っていうやつね。

ギルドに預けているところからストーンと引き落としてくれると助かるんだよね。

それに付随して決済する機械も購入権利が欲しい。

そしたら露天商しやすいからね。

現金じゃらじやら持ち歩くのはちょっとね。

わたしはローブだからまだ楽なんだけど、どうしても危ない気がして。

ほら、善人ばかりではないからね、プレイヤーも住民もね。



「確かに、それは便利かもね」


「そうですね、必要のない人はカードを求めなければいいですし…。必要な人だけカードを購入してもらうのでもいいかもしれませんね。」



おぉ、2人で仕事モードになってる。

ブツブツ言いながら、立ち止まってしまった…。

ど、どうしよ……?



「うん!ちょっと仕事してくる!」


「すみません、では」


「へ?あ、いない」



ええ、あれ……。

漫画ならポカーンっていう効果音が表示されているだろうこの状況よ。

……まぁ、いっか。

とりあえずツインズにお菓子セット作ってもらおう。

この世界と現実と。


この世界だと今作ってるものセットかな〜。

パティシエ本領発揮します!みたいなものはまだちょっと材料が…。

うーん……でもやっぱり冒険もしたいしねぇ……。



「あだっ」



生産部屋開けようとしたら開いて扉にヒット!

下向き気味だったのでおでこが負傷です。

実際はそんなに痛くなくても衝撃を受けるといたっとか言っちゃうよね。

あるある。



『あ、ごめん』



大丈夫〜と中に入ってテーブルにどんどこ買った品物たちを出す。出す。山盛り!


そして早速作りかかったツインズ。

手際よきー。

私の出番?魔法のオーブン係。

それまでは刺繍します。



「あ!」


『い』


「うえおー。じゃなくて、さっき社長に会ったんだよね」


『おぉ……え、普通にログインしてんの?』


「犬だった、秘書さんも」



とりあえず見た目説明。

あぁあの犬の探偵な感じね、と伝わったので理解は早く。

ここに来る予定が、カードの話したら仕事してくるってログアウトしたっぽいんだよね〜と。



「あ、これか?」


「なに?」



見せられたのはSNSの画面。

お?社長じゃない?

なになにー?

現金のみにしてたけど、デビットカード形式のものは需要ありますか?なアンケート。



「仕事はっや」



ついでに、カードデザインも複数あるね。

オーソドックスな現実にもありそうなデザインと、縦型!

おぉー、なんか見慣れないからかっこよ!

って思ったら、わたしはこれ一択だわ。



『腕時計型!!!!』



やっぱりー!?てキャッキャっしたわ。

いやぁこれいいよ。

カードって言ったけど、正直カードケースが必要になる?て思ったのよ。

ぶっちゃけわたしはローブにぽーいってするだけなんだけど、それでも今後カードを使って何かってのが増えたら管理が面倒っていうか……地味に邪魔になるのよ。

ポイントカードとかね。

いまでこそ基本的にスマホで管理することが多いけど、それでもアプリ増えて邪魔だもんね。


腕時計型ならね!


スマートウォッチと変わらないし、便利よねー。

これベルト付け替えられるのかな…。

それならベルト作るんだけどな…。

あぁそわそわする!!!!


ちなみに、キーホルダー型もあって、これもかわいい。

リアルで欲しい。

鍵に着けておけばいいなら無くさないし、探しやすいし。

でもそもそも鍵がない。ははは。


それぞれ好きなタイプがあるらしく、候補高めの何種類かを用意するとのこと。

ただ、それぞれお値段は違うらしく、そういう意味でも買えるものを選ぶってことも必要になりそう。



「……うん、稼ごう」


「たぶん、いろはは腕時計型のベルトを作っておいてもいいと思うんだよね」


「うんうん、糸あるからミサンガ的なのとかもあり」


「わかる。けど革製品捨てがたし。……いやとりあえず稼ぐために作ろう」


『うーい』



なので、せっせと。

そりゃあもう、魔法のオーブンまでひたすら刺繍です。


初期に買った布をハンカチサイズに全て裁断してですね、ワンポイント刺繍。

からの、2枚を中表に合わせて周りをぐるーりと縫って、ひっくり返して口を閉じて。



「アイロンがないわ」


「これ使う?」



小鍋。

まぁそうよね、昔のアイロンこんな感じよね。

という訳で、熱湯入れてプレス。

昔は炭を入れてたようだけど、ないしねー。


刺繍はありきたりなものばかりにしておいた。

クローバーとか、お花とか。

あとは、武器マークね!

双剣と槍のやつはさっそくツインズに贈呈したよ。

とりあえず2人とも細長く畳んで手首に巻いてた。

確かに、そうなるか。


買う人、いるのか……。


うん、まぁー気にしない!

あとは〜どシンプル超簡単なミサンガ。

単色!2色!

あの幅広のミサンガはねー、時間かかるからね。

今日はしない。

とりあえずシンプルなやつを魔力流しながら作ってみて、自分とツインズに。


ま、試さないとわかんないからね!


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