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Different world  作者: なつこっこ。
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先立つものが必要だろう?

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「家、買うか」


『そうだな』



うんうん、そしたらやれることが広がるわけですよ。

お金は必要だけど、稼いでなんぼなわけだし、まぁまぁまずは頭金になる程度は稼いでおきたいよねー?ていう。

ぶっちゃけ金策に困らない程度に遊んでいたので、お金があるかって言ったら



『お金ないね』



なので。

まぁ今日明日の週末は残り時間を金策に回ろうと思います。はい。


やりたいことが〜たくさんで〜。



「金策として、何が有効かな」


「クエスト達成するか、売るか?」


「プレイヤーメイドの品はちょっと高値か?」



ほうほう?

どうやら露天商できるエリアが決まっていて、そこで販売することができると。

行ってみようかーと3人でぞろぞろと。

そう言われれば、街の一角に商店街のようなところがあったなぁ。

ちゃんと見ていなかったけど、販売者はプレイヤーだったのか。


そしてたどり着いたところは和気あいあいとした感じで賑わってるエリア。

売ってるものは、素材がメイン…というか、素材しかないな?

プレイヤー作成のものは…あまり出回っていないらしい。



「これ…自作品売って大丈夫なやつ?」



微妙な感じだけど、お金は欲しい。

よし、売るか。

気にしてたらなーんにもできないしね。

変な人来たらGMコール叫んだらいいしね。


というわけで、串焼きを食べながら役割分担検討。

と言っても、素材とかはあるしね。



「とりあえず、グラノーラ作ろっか」


「じゃあいろはは薬爺のとこで脱穀な」


「はーい、レイちゃんとライちゃんは作って欲しいものがあるんだけど」


『なに?』


「ミード!」


『あぁ、蜂蜜酒』



そう。

実は飲んだことがない。だけど存在は知っている。

どうせなら飲んでみたい!

で、水とはちみつと酵母菌でできるらしいので、ツインズにおまかせ。



「あとはポーション作れるけど、作って売る?」


『あー……』



結局結論が出なくて、とりあえず作っとけば使うから、生産部屋でやれることはしていこう!ということに。


なので、お店で燕麦を買い、薬爺のところでせっせと脱穀。

ちなみにハバネロは食べたらしく、あれは酒のあてじゃな、というコメント。

そういう感じなのか…な?

お気に召したみたいで、次は買取させてくれと言われた。

むしろ置き場所借りてるのでどうぞって感じなんだけども、譲らない感じだったのでとりあえずね。


生産部屋に戻る途中でくだものも適当に追加購入。

あと小麦粉とか。



「ただーいまー」


『おかーえりー』



正確に言うなら帰宅したわけじゃないけどツインズがいたからね、ついつい。

2人はせっせとはちみつと水の計量中。

そこに必要なのが、これ。



「やっぱりあったよ」


『よかった』



そう、イースト菌。

ふわふわパンが出てきた時点でイースト菌は存在するだろうなという予測が大当たり〜。

なので酵母菌はこちらを使用。

と、おもったんだけど。



「これ、生はちみつっぽい」



なんと、結晶化がはじまっているので、生はちみつの可能性。

ということは、酵母菌なくてもミード作れる説。


そうなればイースト菌はパン作りに活用するだけよ。ふふふ。



「ひとつ実験しても?」


『どうぞ』



ミードは売るかどうかと言われたら自分が楽しみたいだけなので、ひとつは実験。

何するんだ?とこっちみてるツインズにも見えるように……



「魔力を流してみよう」


『なるほど』



そう、瓶の中でゆらゆらと美味しそうな色で揺れてる水に魔力を流してから完成させたらどうなるのか。

ちなみに本当は発酵させるのに時間がかかるのだけど、魔法のオーブンに入れて魔力を流せば完成なのでね。

そうじゃなきゃ蓋を完全に閉められないし、作れないのよ。

家がないから保存場所もないし。



「さー、ながしまーす」



機織りの時のように、ゆーっくりと。



『…おぉ』



どのくらい流したらいいのか……

なんも考えてなかった、流す量。

うーん、でもまだいけそうな気配がするんだよな〜。

……あ、もうそろそろ?



「よし!ここまで!」



すごい!

魔力入る量の感覚がうーっすらわかる。

これは凄いことでは!?

で、完成した?魔力を流し終えたものはこちら!



――ミード 魔力がふんだんに含まれ、まろやかで蕩けるような味わい ――



「おー!」


『……凄すぎんだよなぁ』


「味見しよう!」



小さめコップにチョロっといれようとしたら、すっっごくいい匂いする。

ふわっと甘くてアルコールも感じる。

すごいな?匂いもここまで再現するって改めてすごいな。



「味見の前に確認なんだけど、これアルコールなわけですが、飲んでゲーム内で酔っ払うってあるのかな?」


「どうやら状態異常扱いになるらしい」


「毒とか麻痺と同じ扱いだな」



なので、その状態で戦闘したら不利というかミスったら死に戻りしますよ〜ってことね。

少量だしアルコール度数も知れてるから大丈夫……?

いやでも状態異常ならこの後の生産もダメじゃない?

もしかしたら失敗するかも?


「味見の前にやることやろうか!」


『賛成』



というわけで。

以前と同じようにグラノーラをつくります。

今回は燕麦を大量に購入したので!

あとくだものもドライフルーツに。



「はちみつがあるから、グラノーラバーもできるね」


「作ってもいいけど、個包装しないとベタつくよ?」


「クッキングシートとかいるけど…」


「探してくるから作っててー、あとこれ小麦粉!クッキーつくれるよ!こっちは強力粉っぽい!」


『任された』


「あとこのミードはお裾分けにするねー、あとでもう1回つくるからー」


『はいよー』



生産部屋から出て、目的地にGO!

実はあるんじゃないかな〜ていう目処はついてるんだよね。

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― 新着の感想 ―
[一言] 家を買って、生産道具揃えて 作りたいモノの材料集めて やる事てんこ盛りですね
[一言] 日本産のはちみつはすべて加熱処理(殺菌)されているからほったらかしにしても蜂蜜酒作れない・・・
[一言] 社長お待ちかねのスイーツを作って売れば、家の頭金作れるかな? 師匠が頭金はそのスイーツが欲しい!って言うかも? 家を買ったら色んな顔つき野菜やフルーツが育てられそうですね!
感想一覧
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