表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Different world  作者: なつこっこ。
5/93

習慣





結局、あのまま3人分のソフトとメットを渡され、それでは重たいでしょうとにこやかにタクシー手配までされた。

ここで送りますよ、と言わないところが個人的には好感度を上げる。

さすが社長というところか。


逆に何から何まですみません、と伝えたらいい笑顔で、またお菓子持ってきてくれればうれしいです!と言われてしまった。


そんなにツインズのお菓子がきいたとは…。

そんなツインズは明日は仕事だから早々と寝ているだろう。

私も明日は仕事だし、ひとまず自分の部屋に3人分のセットを置いて寝ることにした。


明日は朝から今日のことを報告しないといけないしね…。というため息と、そういえばツインズはこういうゲームするのだろうか?という疑問が浮かんだが、疲れた体はすぐに眠りについてしまった。









「うぅ…ねむ…」


朝はあまり得意、とは言えないが長年しみついた習慣とは恐ろしいもので、起きれてしまうのだから怖い。

なんら変わりない自室の片隅に堂々と存在している荷物に、今日の朝いちの報告を思い出しため息がでる。


身支度を整え居間に降りると、すでにツインズは仕事に行っている。

まぁ、ケーキ等は時間がかかるしなぁ。

でもしっかり私の朝ごはんを用意してくれているところが、姉としてはありがたく、そして甘えてしまっている自分に申し訳なさがにじみ出る。

が、お菓子の専門職の二人が作ったフレンチトーストには勝てるわけもない。

バターのいい香りに、いい具合に焦げてかりかりな外側。

なにもつけなくても口に広がる甘味とじゅわっと広がるうまみ。


疲れてるだろうから甘いのにしといたよ!


というメモに正解だよツインズ!と顔がほころぶ。

この甘さにあえてメープルを追加。

きらきらとした琥珀色が流れて、最高です。ありがとうございます。




甘くなった口には、私の好みをよく理解した薄めのブラックコーヒーが待っている。

これも自分で淹れたものよりはるかにうまい。


甘味が消えた口に、さっぱりとしたドレッシングのかかったサラダを食べて、またあまいフレンチトーストを食べる。



「いくらでも食べれる…」



いくら太りにくい体質といえども、アラサー女は油断したら終了だ。

これはまた仕事帰りにジムで泳ぐか…いや、走るか…?

ジムの人の多さで決めるか?


最後の一口を放り込んで、コーヒーを飲み干す。

今日1日頑張れば休みだ!!



「よっし、身なりよーし。戸締りよーし。いってきまーす」




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ