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Different world  作者: なつこっこ。
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連絡したらツインズはすぐ現れて、新たに薬草とぷるるんのコア、あと糸をくれた。

といっても、さすがに悪いので買取にしてあるけどね!

投石もスキルとしてでたらしく、遠近感がより分かりやすくなって戦闘しやすいのだとか。

確かに。

魔法使う時も距離とか考えなきゃだしねぇ。


そのまま3人で図書館へ。

一応入る前に果物食べといたよ……熱中すること間違いなしだもんね、本って。

相変わらずガランとしてるけど、誰もここに来ないのかな?

知識の宝庫だけども……と思ったら、一応プレイヤーらしき人が熱心に何かを読んでいたので、あぁやっぱり考えること同じ人もいるよね〜と少し安心。


目当ての本を持てるだけ持って、席に座る。

魔法についての本とか、ポーション作りの応用編とか。

魔法は基礎を3冊。

3冊読んで共通してることは大事なことなんじゃないかな〜?ていう願望です。


そうすると、本のはじめにドーンと書かれてました。


――魔力開通は他の人にしてもらう必要あり――


書いとるやないかーい!!

思わず写真撮るよね。これだよ。

なんで見逃してたんだろ???

そのまま読み進めてみると、結局魔力量をかなり増やさないとキッツイよ〜っていう内容。

確かに魔力切れはやばい。

もう何もしたくない動けないっていう状態に強制的に一瞬でなる。

あれは戦闘の時になったら死に戻り待ったナシ。

そしてなんだっけ?ペナルティがあるんだっけ?

所持金半分?え、死んだらお金取られるの?泣きっ面に蜂すぎない??あ、でもなんかツインズに説明されたような……。


――ポコン――


なんだ?

目の前のツインズからメッセージ。

なんで??とおもったら他に人がいるからの配慮かな?ちらりとそっち見てたし。

確かに、ここ図書館。



――あの人、――


――調べ物してる人?――


――そう、たぶん調べるのが好きな有名な人――



どういうこと?

調べるのが好きな有名人??頭にクエスチョン飛びまくりなんですが??

さっきから一心不乱に本を開いては次、と繰り返してるけども。



――これこれ――



なんかスクリーンショットが送られてきたけど、これは掲示板??



845 : 百科事典 ID : gKamp

検証大好き!調査大好き!目標は歩く百科事典!

調べることがありすぎて幸せすぎて毎日が最高に楽しい!

今何調べて欲しい!?



え?これがあの人?

百科事典って名前なの?

へぇー。すごい人がいるんだな〜。

すっごい集中力でなんか調べてるし、楽しそう。

ただまぁ関わることはあまりなさそうだよねぇ。


というわけで、勉強に戻る。

基礎の本で、氷と風と土の魔法の使い方も把握。

氷はロック氷みたいなのが飛んでくみたい。

風は竜巻っぽい?土は壁作ったり、ぬかるみ作ったり。


組み合わせたら面白いことできそうだよね。

そのためにはひたすら魔力使用からのポーションキメる!てのが1番。

手っ取り早いのは機織り機かな。

いや…せっかくだから新しい魔法の訓練兼ねて外にちょっと行ってこようかな……。

……いやいや、ポーション作りに戻らなきゃ!



「ごめん、戻るね。」


『ん、また』



小声でこそっと話して離脱。

本は返しとくと言われたのでありがたくお願いして、薬爺のお店。


あれ?出てきた時より薬草増えてない???



「お、戻ったか」


「遅くなりまして……増えました?」


「増えたな」



うんざりぐったりのエヌさんと、流石に疲れてきたのかため息ついてる薬爺。

そっとローブから桃を取りだして見せると、ガタッと薬爺が立ち上がって3つの器にヨーグルトを入れて戻ってきた。

ナイフをお借りしてそこに桃をむいて入れてくと、ササッと出て戻ってきたエヌさんの手にはナッツのはちみつ漬け。



「……最高」



キラキラの黄金色をたら〜りとたらして……

甘い美味い。無言で食べる。

真剣に甘味と向き合ってるなー……。



「はぁ……」


「……やるか」



食べ終わって、のそのそと作業に戻って行ったので、わたしもポーション作りを再開。

ええ、いかに効率的に出来るかですからね。

無駄を省いて時短を狙う。



「……はやいな、いろは」


「あははー、ありがとうございますー」



手を止めず、ただひたすらに、作る。作る。作る。

だって魔力量増やすために特訓したいんだ!!

そのためには!さっさと終わらせる!

どんどん横に積まれるポーションの山。

たまにエヌさんが魔法で入口付近にふよふよと運んでくれるので、気にせず作る。

けど、単調な仕事って飽きると言えば飽きるのよ…。



「いろは、もうそろそろいいぞ」



言われて、まだ薬草たくさんあったと思ったけど、薬草は先程の5分の1ほど、いやそれよりも少ない感じ?

入口付近には大量のポーションの詰まった箱。

どうせなら最後までやりますよ〜と伝えたけど、魔力量増やすために特訓してこいと言われた。

あら、やりたいことバレてる。



「顔に出てました?」


「ふ、わかりやすいからな。それにやる気があるときに特訓するのが一番効率的だろう?」



これは報酬だ、とジャラジャラ音がする袋がふたつ。

……すごいお金稼いだ気分になれるね、これ。

現金支給ってテンション上がるわー!

だけどギルドでお金預けてからね!

銀行システムがあるらしいのでね、死に戻り対策です。

なにやら支払いも銀行から直接落ちるという俗に言うデビットカードのようなことが出来るらしいから、あまり持ち歩かずすぐ銀行に入れた方が良さそう。



「ではお言葉に甘えて……」


「気をつけてな」


「怪我したらヒールしてみろ」


「はい!いってきます!」



ということで、特訓です!


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― 新着の感想 ―
[一言] 実に楽しんでいてとてもいいですね。 ウザ絡みされても逃げれる手段もあるし、 このままマイペースでGoですよ。 図書館に本に思いっきりヒント載ってる…… それでもたどり着けないのか。
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