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Different world  作者: なつこっこ。
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さて、ここで小休憩。

なんでかって?あれこれしてたら私の空腹度がすごかったんですよ。


気がついたら薬爺がニコニコしながら手にフルーツサンドを持って口に突っ込んでくるくらいに。



「…ごちそうさまでした」


「よしよし、顔色も戻ったの」



わしらも休憩じゃな、と追加でフルーツサンド出してきたので、一旦ログアウトさせてもらう。

リアルの方でもご飯食べなきゃだめな感じの時間。

抜いてもいいけど、それもね。



で、ログアウトして軽く食事とストレッチして戻ってきた今。

食事はもう正直今日はいいかなって言うことで、カップ麺。

最近のって味も沢山あるし美味しいしね!

ちなみに今日はからいやつ。

口の中の火事はのむヨーグルトで鎮火しておかないとね!

ログイン後の恒例、体の動きを確認して再びエヌさんのところ。

ちなみにツインズとはログアウト時間がズレたのか会わなかったけど、熱中してるのかな?


じゃあさっきの続きだな、とぎゅっと手を握られて、どこぞの少女漫画のようなときめき…なんてことはなく、エヌさんは時折わたしのことを孫を見るような目で見てるからね。ははは。

この人年齢いくつなんだろう。



「魔力流してみろ」



魔力流してみろって言われたけど…

魔力…まりょく…どう?

あ、…あ…?

あー、これだ。これ。なんかサラサラと流れてる感じ、これですね!

ぱっと顔を上げたら、薬爺が、ほほっと笑った。


これを?握ってるの手ひら…に、集まるように…

んんん、進行方向はこっちですよー。

お、慣れてきたかな…

…あれ?流れてってる?ううん?

なんかぐるぐるしてる?

おかしい、手のひらまでのルートは繋げられてる感覚はあるんだけど……

ちらりとエヌさんをみても、何も無いが?と言われた。

ううーん、…どうしたら…。

イメージ、イメージ……蛇口ひねる感じ…で



「よし、できたな。不安定だがそのうち慣れるだろう。そのまま全部流しきってみろ。」


「全部」



言われるがままに魔力垂れ流し。

やったー!と喜ぶ間もなかったよ。

でもわたしはゲームの中でも魔法使いをしたい。

ミステリアス魔女したい。

なので魔力の流れる量を調節してみたり、指先からにしてみたり。



「あ、…え?」



急にがっくんと体が重くなってびっくりした。

ほほ、切れたの、とまた薬爺が笑った。

どうやらこれが魔力切れだそうで、この状態で魔力を補給すると増えると。

今回はそのままエヌさんから一気に魔力を返されたけど、それでも少し増えてるらしい。

すごいな?

となると、自力で魔力を手っ取り早く増やす方法は魔力回復ポーションだそうで、薬爺がにっこりと材料をくれた。



「作り方は変わらんからの」



なるほど。

やってやるしかないやつですね!!



「しかし、なかなかに筋が良い」


薬爺とエヌさんが感心してるので、これはわたし素質ありですかね!


見本としてひとつ渡された魔力回復ポーション。

3回作れる分はオマケじゃといってくれたので有難く頂戴させていただいた。

これで材料も何が必要かわかったね!

さぁさぁポーションはね!作り方覚えてますし!

こうして、こうして!こう!!


え?普通のやつです。魔力量的にこれで暫くは事足りると言われましたので。


そのうち普通のポーションじゃ足りない!ていう感じになっていきたいね。



「じゃあこれに魔力を流して、そう、一定でいい」



不思議と持つとしっくり来る魔法の杖にゆっくり魔力を流すと不思議な色に杖がきらめく。

わぁなんか……不思議な…波のゆらめきのような、炎のような


…これ動画に残したいな!?

あ、あっ…あ!あった!これ録画ボタン!?

私の視点でいいから残したいな!?

あああわからない!三人称視点だ!!もういいや!

録画しよ!!


よし、気を取り直して。



「…うん、上手く流れてる」



杖を通してどうなってそうなるのかよく分からないファンタジー炸裂してるけど、サクサクと機織り機が動いてる。

すごい…。

ああ〜しかもいい感じに綺麗な色だし、染まりきって分からないかと思ったキラキラ糸がわかる〜。

いい感じに織り込まれてる。

最高です。はぁ〜この杖のきらめきもあってすっごいいまここ幻想空間。



「う、ぐ」


「ほら、飲め」



急にガックンと体が鉛かな!?てくらい重たくなるの、これ戦闘中になったらダメなやつ。死ぬわ。

結局ガックンとなって飲んでを繰り返して織れたのはほんの10分の1。

うーん、先が長い!!


とりあえず、魔力回復用の薬草のある場所を教えてもらったので、今日はここまでにして、魔力回復ポーションを量産してから来ることを伝えておく。



魔法使いへの道は遠いわ…。



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