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Different world  作者: なつこっこ。
20/110

お好み焼き

ログアウトすると、お腹がぐぅと鳴いた。

寝転がっているだけでもお腹がすくものだなぁ、と居間に降りる。

ツインズはすでに食べた後のようで、おにぎりが用意されていた。

あれ、カレーうどんにしようと思ったのに?と台所を見ると、すでに完食されたあとのようだった。

どうやらカレーはツインズが完食してしまったらしい。やられた。まぁでもおいしくいただかれたのなら、よしとしよう。

お味噌汁もあるっぽいので、これに出汁巻きでも焼くかなと思ったけど、冷蔵庫の中が心もとないことに気づく。



「買い物いかなきゃ」



夕飯は何にしようかなぁとタブレットで近くのスーパーのチラシを見ながらおにぎりをほおばる。

お行儀は悪いけど…。

大葉味噌が塗られた焼きおにぎりにはさらに大葉が海苔のように巻かれている。

大葉の風味がなんとも美味しい。味噌汁は、豆腐とわかめ。これもおいしい。


夕飯はキャベツが安いので、お好み焼きでもしようかなぁと考え、家にないものを考える。

お好みソースないな、買う。マヨある。青のりない。かつおぶしはーあるけど足りない。そもそもの粉がない。

やっぱ豚玉かな。じゃあ豚も買う。うんうん。とメモにまとめていく。

一人で買い物に行くか、と自室で着替えているとただいまーという声が聞こえた。

どうやらゲームではなく、走りに行っていたツインズが帰宅したらしい。



『いろはー、買い物いくのー?』



居間に置いていたメモか、と自室から財布と車の鍵を持って出ると、俺らも行くから待ってて!と言われてしまったので、大人しく待つ。

15分ほどで準備を終えた二人が出てきたが、髪の毛からは水滴がしたたり落ちている。

一人でも車だからいいのに、と思いつつツインズが鍵を取ってしまったので、おとなしくついていく。

ツインズは新作ケーキを作るのに、いろいろ見るのが好きらしい。

まぁ普通のスーパーだけど、様々なものからヒントを得られる!ということなので、深くは追求しない。



『なに?お好み焼き?』


「そうそう」



関西人というわけではないけれど、粉もんと言われるものは美味しいと思う。

炭水化物祭りになるから、ちょっと怖い気持ちもあるけど…。

一人だったらしないだろうなぁと思うけど、幸いにもツインズがいるのでホットプレートで焼くのもまた楽しさでもある。

待っている間のビールもまたうまい。

あ、でもその後ログインするしだめだ。その後一人で晩酌でもしよう。うん。

仮想世界かもしれないけど、飲酒した状態は好ましくないからね。相手に悪い。


結局、お好み焼きの材料と誘惑に負けてお店の前で売っていた回転焼きを買って帰る。

あんないい匂いに勝てる気がしない。屋台の強みだよ、あの匂いって。ツインズは普通の、私は白あん派だ。

若い頃はクリームとかチョコとか買ってたけど。それもまたおいしいんだよ。

帰って少し冷めてしまったのをトースターであっためて食べるのもおいしい。外側が少しかりかりになっててね。


18時にはログアウトして、お好み焼きの準備をしようと決めてツインズはそれぞれ自室に引っ込んでいった。


私はゆっくりと回転焼きを食べて、庭に水をまく。

これはまた草むしりしないと…ジャングル化現象がすごい。いい加減通販とかで売っている安全な草刈り機みたいなの買おうかな。刃物じゃないやつ。

炎天下でやるのもしんどいし、でも夕方は蚊がすごい。除草剤はちょっとなぁーと悩んでしまう。野良猫が草食べてたりするしね。

その結果、完全防備で草を刈るのだけど。毎年。熱中症も怖いし、ツインズに相談して買おう。


ふと薬草って育つのかなー?と庭にあるハーブのプランターを見る。

ミントの生命力の強さはすごい。でもこれがあると虫も寄ってこないからありがたいのだけど。バジルとかもおいしいし。

薬草もそんな感じかしら?

薬爺さんに聞いてみよう。忘れないように。


結局ゲーム前にはまずストレッチ!運動!と心に決めた。

ストレッチ15分とスクワット15分。ログアウトしたら、ジムかジョギング。

ぽちゃ子にならないように気を付けよう。

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