便利は正義
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せっせと圧縮して行くぞー!ということで、ここで魔力回復ポーションを準備します。
テーブルに並べておきましょう。
そして5枚の布にわさわさと粉砕したサトウキビを入れまして、しっかり縛っておきましょう。
では、5つ同時に行っていくことにしましょうね!!
先程のお試しで挑戦した分は、ツインズがしっかり濾して、ゴミとかを除去中。
「いきまーす!」
『よしきた!』
ただひたすらに圧縮し続け、ようやく最後。
大変だー!本業の人は機械とかで楽になってるかもしれないけども!めちゃくちゃ大変な仕事だよ!!!!
ポーションも飲んだけど、今回は魔力尽きるの待ってたら危険なので先に飲んでたよ。
ツインズは濾したものを火にかけ煮詰め中。
アクが結構出るのね?
ちなみに、サトウキビはカスカスで試しに齧ってみたけど、ほぼ味がしなかった。
水分もなくなったし、よく燃えたりするかな…?
とりあえず一纏めにしてローブに収納。
問題は結晶化させるためにあったらいいね!の、ブドウ糖とかなんだけど、ない。
なんとかなるかな〜。
『お?』
「ん?」
ぐるぐる混ぜながら様子を見ていたら、…おや?
「わーお!ファンタジー!」
『ゲームっぽい』
蜂蜜のようなとろっとした粘土から、どうなるのかと思っていたら、急に結晶化してサラサラの砂糖になりましたー。
色も茶色っぽくて、まんまきび糖って感じ。
とりあえずこれでチョコレート作りに1歩前進。
しかも想像よりめっちゃたくさんできた。
10kgぐらい?
10本あれば1kgぐらいできるってことかな?
あ〜、念の為魔法のオーブンも試すべきだったな〜。
次試してみよ。
ちなみに、砂糖には集中力が上がるようなバフがかかった模様。
ここで一旦買い物に出かけて、チョコレート以外の生産開始!!
カカオはね…これまた時間かかるだろうということで、今週はお預けかな。
うんうん、もう今週は色々やりきった感があるのでいいかな。
平日はまた狩りしたりで過ごしましょう!
ということで、現在?平日のど真ん中です。
何してんだって、ケツァルコアトルのところでサトウキビを10本ほどいただきにきました。
それどうするの〜?と声をかけられたので、絞って煮つめたら甘い砂糖ってのができますよと伝えたら興味を持った様子。
試しに皮をむいて、奥歯の方でガジガジしてみてくださいって渡したら、気に入った様子。
作業工程を説明したら、そんなのこうすればいいのよ〜ってふんっと握りつぶしたらボタタタと…。
ケツァルコアトルが丹精込めて握りつぶして作りました!って売り出したらいいのか…?
とりあえず、これを加工して出来たものを更にもらったカカオと合わせて美味しいもの作りますね!というと、ルンルンで待ってるわ〜とまた語尾にハートがついてそうな笑顔と投げキッスが飛んできた。
うーん、キャラ濃いね!!!!
で、サトウキビを魔法のオーブンに入るサイズに切りまして入れまして。
はい、ポチ!!
「やっぱりできるよね〜」
なんて便利なんでしょう!!
次、皮向いて、もう少し細かく切って入れてみましょう。
「ふむ?」
ちょっと色味が変わったかな?
味は…そんなにわからないや。バフはないから、何にでも使えるって感じかな〜。
サトウキビから砂糖を作るのは手間がすごいから、やるとしたらもうケツァルコアトルのところに行って協力してもらうのが早い気がするからな〜。
あんな力技みたらね…。
手伝ってもらったらバフどうなるのやら…?
それも実験しなきゃかな。
なーんてことをしていた平日夜。
今?金曜の午後3時。会社です。
ちょっと疲れたのでコーヒーブレイク。
見かけて買ってしまったカカオ100%のチョコ。
スーパーで見かけるので72%で、85%とかも見たことあるかな?
でもたまたま見かけたのがこちら。
100%です。
すごくない!?2度見したからね。
ちょっとこれは1回挑戦すべきだろうと。
ホットコーヒーを入れて、いそいそと開封。
板チョコなので、半分に割って、ツインズにも食べさせよう。
「いただきます…」
…甘さゼロ!!!もはや薬かな!?
うーん…カカオってこんな味だったんだね?ていう。
なんだろう…未知の世界…。
「え〜?何食べてるんですか〜?」
「ハイカカオチョコ」
「えー!めちゃくちゃ苦いやつじゃないですかー?私甘いのがいいですー」
知らんがな。
口を開けば思わず出そうだったので、にっこり笑ってスルーしましょうね。
そしたら横でなんかピーチクパーチクお喋りしております。
何しに来たんや…。
「神さんって、DWの会社担当してるんですよね〜?私も担当したいです〜」
「はいそうですかって担当なれると思う?」
「え〜?ダメなんですかー?」
なんでいいと思った?
にっこり笑顔でスルーしてお仕事しましょうね。
夕飯は……なんか久しぶりにジャンクに行きたいな〜?
ファストフードもありだな!