南国か?
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「とりあえず午前中は食材探しの旅!」
ということで、先日もちょろっとだけ見た街の市場に行くためにポータルに行こうか?と話していたが、朝食を食べながらふと思ったことを口に出したのは、長女である虹色
「そうそう、昨日寝る前にふと思ったんだけどさ、ケツァルコアトルのところって南国っぽい気候だから、南国フルーツが他にもありそうだなーって思ってさ、そうなるとサトウキビとかもありそうじゃない?」
『サトウキビがあるってことは』
「砂糖ができるよねー!」
サトウキビを収穫して、絞って漉して煮詰めて結晶化すればできるはず。
本来ならもっと工程は細かくあるのかもしれないが、大体はそういう流れだろうと。
サトウキビ見つけたら調べるとして、ケツァルコアトルのとこ行ってみよー!とログインしたのが朝食後。
早速ケツァルコアトルのところにポータルから飛んできたので、お邪魔することに。
「お邪魔しまーす!」
「はぁい〜だれ〜ってやっだー!あんた達どうしたの〜!?」
先日は艶やかなプラチナブロンドの髪の毛はおろされてたが、今日はアップで夜会巻きというヘアスタイルになっている。
これまた綺麗にまとめてるねぇ!
「こんにちは!ちょっと、ここの場所を探検してもいいですか?もらったカカオに合う食材があるかもって思ったので」
「そうなの〜?いくらでも探し回ってちょうだいっ!ヴィーちゃん達にも伝えておくわねっ」
『ヴィーちゃん?』
「やぁだっ!ヴィペールちゃんよ〜あなたも見たでしょ〜?」
もしや…
あなたで指さされたのは私。
そしてヴィペールを殺さず捕獲し今もそのまま…。
これ好感度に影響とか…あんのかな?まぁいいか!詳しくなんて分からない!
とりあえず安全に探検できそうなので行ってきまーすとウロウロ開始!
すぐにカカオが見つかって、こりゃ豊作だね?という感じ。
「カカオ木になってるの、こんな感じなんだねー」
同じ木にいろんな色のカカオがなっていて、これは現実も一緒なのか…?と思いつつ、カカオは貰ったから今回はスルー。
そして視界に入ったのは、サボテン。
なんか、よく見かけるウチワサボテンとかじゃなくて、ドレッドヘアーかな?みたいな感じになってるの。
そのサボテンの先にピンクの…
「これドラゴンフルーツだね」
パッと見てサボテン!と思ったけど、これも木なのか…な?
とりあえず収穫しておきましょう!
「すごい見た目だよね」
「なんだっけ?竜の鱗にみえるとかが名前の由来だったかな」
「確かな。でもこっちじゃドラゴンが好むとかになりそうだけど」
「それをフラグというってやつじゃ?」
『…まさかな』
HAHAHA!と3人で笑って、次に何があるかなーと進んでいく。
肝心のサトウキビはどこかにあるかな〜?
しばらくウロウロと進んでいくと、ジャングルじみた木から草原のような場所にたどり着いた。
といっても、草原の草はめちゃくちゃ背が高くて3mくらいの高さがある。
「なんか小人の気分」
「イロハ、サトウキビだよ、これ」
「え!?」
この背の高いコレ!!
まぁ確かめてみるかと1本をスパッと切って、適当なところで切って、外の皮をちょっとむいて、さらに細くなるように切って…いざ!実食!!
「っていっても、食べるというか噛むだけなんだっけ」
「そうそう、しがむって表現?」
「関西弁だっけ」
あむっと前歯を当てたものの、硬いな!と奥歯でガジガジとしてみると、じわりと甘い味が広がっていく。
初めてサトウキビ食べたかも!!
食べる機会なんてなかなかないよね〜…ね?
「おー、あまい!」
「うん、サトウキビだな」
「これなら問題なさそうだから収穫していくか」
とりあえず収穫。
どれくらいあればどれだけの砂糖になるのか全く分からない…。
収納には問題ないし、ここら辺サトウキビ沢山あるし…
100本あればなんとかなるんじゃない?と手分けして収穫して収納。
そのままケツァルコアトルのところに行って、美味しいもの作ってまた来ますね〜と声をかけて戻る。
まぁどうやってサトウキビから汁を絞るかってことなんだけど…
「あれかな、パスタマシーンみたいなの作って隙間に通す?」
「粉砕して圧縮じゃないか?」
「粉砕して圧縮なら何とかなるか?」
まずは粉砕ですよ。
フードプロセッサーということは…こう、ね?
刃を高速回転でみじん切り。
流石にサトウキビ硬いからな〜、包丁でのみじん切りはちょっとしんどい。
とりあえず適度なサイズに切り落としてから、皮をひたすら剥く。
今回チョコ作ろーとなったときに、折角だし?現実じゃあやらないから1からやってみよう!となったのでね!!
やってやんよ!!