どんだけ〜
どんだけ〜
え?場所把握してんの?
なにやら魔法騎士団で場所はわかったものの、お怒りであると。
「そもそも、なんで怒ってるんですか?」
お怒りの原因は、ケツァルコアトルのいる場所が荒れ放題という理由らしい。
荒れ放題……。自業自得とかではなく?
どうにもこうにも、本来ならば管理されて清掃されてお供えもされてというのが決まりだったものの、その管理してた人が代替わりした途端に邪魔くさくなったのかやらなくなったと。
一応管理料としてそれなりの額を国から頂いていたのに、だ。
その額には必要経費も含まれてると。
清掃代とか諸々ってことかな?
その新しい管理人が最近羽振り良いね?と噂になってきた。
やれどこに出かけるやなんやで不在がち。
大丈夫なのかしら……とご近所のマダムたちが、心配よねぇと井戸端会議をしていたところをあの教会のシスターが通りがかかりに聞いて、ダメな気がすると魔法騎士団に駆け込んだ。
まぁあのシスターやらかしてるからね、二の舞はダメだ!思ったらしい。
えへへとちょっと照れ笑いしてそこにいた。
照れる要素はないよ!?
「まぁ肝心の管理人はまだ捕まえられていないが時間の問題だ。ただそれを待つのも無駄なのでな。」
というわけで、荒地を元に戻しましょう大作戦らしい。
うん、わかりやすい!
そしてそれになぜ連行されたのかと……いや、わかってる。お供え物ですよね。
「一度見てもらってから、供物を頼む」
ちなみに、ケツァルコアトルのいるところはとんでもなく広いのだとか。
数人じゃとても終わらないと。
お掃除担当と供物担当どちらかで参加して対応しましょうということらしい。
供物は感謝の気持ちがあればなんでもOK
当たり前にゴミとかを供えようとすると頭から丸呑みコースがお待ちかねだとか。怖すぎる。
悪質判断でとんでもないコースがあるらしい、とも。
頭から丸飲み以外で?想像もしたくないね!
これは管理人さんご愁傷さまです。
掃除組は水魔法と木魔法や草魔法があると捗るので、それらがある場合は積極的にお掃除。
我々?供物を頑張ってたくさん作ってくれたらうれしいな?ついでに参加者に振る舞う炊き出しも頼んだぞとニコニコした魔法騎士団員が食材を広場横に積んでいく。
とりあえずここに積んでいくのでと、ギルド受付のアールさんが管理してくれると。あ、グレくんもいる。
ひらひら手を振って、シャーロック・ホームズとワトソンと一緒に問題の荒地に。
「わーお、ジャングル」
『アマゾン』
強制的にポータルに連行され、行ったことないところに連れてこられましたとさ。
どこだよ、ここ。
ぱっとみ森!で、ポータルから歩いてそんなに離れてないはずなのに、途中空気変わった?と思った瞬間目の前の木々の種類が変わった。
振り返れば広葉樹。前を向けばなんだコイツらファンタジーだな?ていうなんかすごい木。
観葉植物にこんな感じのあったな…、が……ガジュマル??
それにすごい蔦がぐるんぐるんでギチギチ。
ところどころに咲いてる花は見るからにアサガオなのに、サイズがこれまたバグってる。
「ダブルサイズのブランケットくらいあるね?あのアサガオ」
『冬にアサガオ見るとは思わなかった』
さっきまで寒いな〜冬だな〜のところから、こっちはじわりと汗ばむ感じ。
熱帯雨林ぽさがある。
湿度が高くて蒸し暑いから不快指数があがるやつですね!
「ここはずっとこんな気温だな」
寒いから暖かいお供え物がいいかな〜とおもってたけど、こりゃダメですわ。
常夏商品の準備が必要ですわ。
「見に来て正解」
『それな』
そして奥の方でイライラしてる気配を察知!
これがケツァルコアトルの気配かな?
エヌさんが進行方向の巨大アサガオをべろんとめくって中に誘導してくる。
アサガオで「やってる?」みたいな暖簾のようにくぐることがあるとは……。
『やだー!だぁれー!?入ってくるなら声掛けなさいよねー!?』
そこには確かに蛇っぽい……けど上半身ガチムチマッチョのプラチナブロンドが艶やかにカールしてる髭の人がいた。
『……』
「すーごい髪ツヤよし」
「やだ!よくわかってるじゃなーい!?めちゃくちゃケアしてるのよ〜なのにこんな部屋荒れちゃって気分も下がるってモノよ!」
まぁそうだろうなーという荒れ具合。
絡みつく巨大アサガオ。
そしてそのアサガオの種らしきものがたまに降ってきてるけど、当たり前に種もでかい。
当たったらダメなやつ。
アサガオのつるはなにかに巻き付こうとあちこちに伸びまくり。
石畳があるけど、そこも苔とか汚れでなんかドロドロ。
「うん、うん……こりゃある程度自分でも片付けと掃除できないと大変だと思います!」
「えぇ〜」
「えぇ〜じゃないですよ!掃除と整理整頓できるのはいい女の証ですよ!?」
「やるわ」
ははは、ちょっろ。




