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ウマシカテ・ラボラトリィ ―食いしん坊の閑人閑話―  作者: 菊華 伴(旧:白夜 風零)
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圧力鍋と蒸しパンと

圧力鍋と蒸しパンと○○

最後の○○には皆さんで好きな言葉を入れて楽しんでください。


と言うわけで久方ぶりの『ウマシカテ・ラボラトリィ』です。

「暇だ……」

 仕事は自宅出勤。しかも今日は昼まで。オーケストラの練習は会場が別の団体に利用されているとかでお休み。しかも雨。

 給料日前なので外に食べに行く気にもなれず、かと言ってネットで暇をつぶすのもなんだかなぁ、という気持ちだった。

(おまけにおなかもすいてきたなぁ。でも家にあるのって……)

 僕は何気なく棚をあさり、ホットケーキミックスとレーズンを見つける。

 僕の母はホットケーキを作るとき、レーズンをよく混ぜて作った。それが兄の大好物。僕はどっちかというと何も入っていない方が好きだけど、たまに食べたくなってレーズン入りのホットケーキを作っている。

「ん?」

 僕は何気なくホットケーキミックスの袋を見、蒸しパンのレシピを見つける。ちょっと気になったのでやってみることに。


チャレンジレシピ:圧力鍋で蒸しパン

1:ホットケーキミックス200グラムと水150ccを混ぜる

2:よく混ぜた所でアルミカップ(クッキングシートでも可)に入れる

  目安は大匙2杯ぐらい? お好みでレーズンを乗せる。

3:圧力鍋に水と籠っぽいものを入れて、濡れたふきんをしく。

  火加減は中火~弱火ぐらい(我が家のコンロはちょいと強い)

  湯気がでてきたらそこから加熱5分→蒸らし3分で蓋を開ける

  

 ……さて、どうでるかな。

 因みに『加圧』じゃなくて『加熱』なのはそそっかしい僕が圧力を掛け忘れた為。

 キッチンタイマーがなったのでとりあえず蓋を開ける。と、おお! 僕がよく見かけた蒸しパンにそっくり! ……問題は味だよね。とりあえず覚まして食べてみると……すこしもっちりしたような気がする。でも食べていくうちにそれも気にならなくなった。

(これはまぁ、食べれない事は無いよね……)

 とりあえず、及第点がもらえるか否かは別として自分1人が食べる分には丁度いいのかもしれない。レーズン以外にもドライフルーツを混ぜてもいいと思うし、季節によってはサツマイモとかカボチャを練りこんでも美味しいかもしれない。

(時間があるときにでも、研究してみようかな……)

 1人、小さな蒸しパンをはもはも食べながら考えるが……200グラムのホットケーキミックスと150ccの水で、まさかアルミカップ(9号)10個分(各カップに大匙2杯ほどのたね)ができるとはねぇ……。食べこなしきれるかな。


 結局、食べ切れなかった僕は新聞の集金に来たお兄さんにお福分けとしてプレゼントした。そして数日後、お礼という事でいわしの骨せんべいを貰った。ありがとう、酒の肴にさせてもらうよ。

 あと、唐突に「甘いもの食わせろ」って言ってやってきた仕事帰りの兄の口に押し込んでやった。そしたら「まぁ、食べれなくは無いな」と真顔で言ってきた。悔しいからもっと上達するようにがんばろう、うん。ガチで。


兄「レーズンは中に入れろ。あと、もうちょっとふっくらさせたほうがいい」

僕「もう少し蒸してみるかなぁ……」


いつかリベンジするかな。


読んでくださり、ありがとうございました。

……物語はまだ初秋です。

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