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ウマシカテ・ラボラトリィ ―食いしん坊の閑人閑話―  作者: 菊華 伴(旧:白夜 風零)
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【番外】折舘大地、変質者とコンタクト

前回の話の番外編です。

こんなふうになっていた!


ちょっとリアリティ不足ですがご容赦を。


「なんだありゃ」

 その日、俺はバイト先で貰ったチーズ片手に鈴木先輩の家に向かっていた。量が多かったのと俺がチーズをあまり好まない(食べられるのは食べられるが)からである。だから、おいしい料理を作ってくれる鈴木先輩なら使いこなせるだろう、と持っていっていたのだが……、痩せた男が、こっそりとした様子で歩いていた。

 その男の視線の先には、2人の女性。見覚えが有るような、ないような? それはさておき、なんとなくだがその男が2人の女性を追っているように俺には見えた。

(……まさか……ストーカーじゃあるまいな)

 俺が首をかしげていると、女性の1人が振り返り、コンビニを指差す。もう1人の女性も頷き入る。と、その男も後を追ってコンビニ付近で待つ。

(そのまさか、なのかね)

 なんて思っているうちに鈴木先輩の(お父さんが持っている)マンションに到着。2人の女性が入っていくとその男も入ろうとしていた。が、流石に彼女達が入ろうとした番号を知らないらしく、入り口でじっ、としていた。

「怪しいだろ、あからさますぎないか?」


 とりあえず、鈴木先輩に冗談含めて連絡した所、鈴木先輩の友達である女性を一週間前から付回しているらしい……。ストーカーじゃねぇか。

 正直、邪魔だ。

 暫く観察していると、男はマンションの裏に回ろうとしていた。あからさまに怪しい。俺はさりげなくそいつの前に出ていた。

「なんだよ、てめぇ」

「怪しすぎるだろ、お前こそ。さっき女の人つけてたの見てたんだぜ?」

 俺がそう言ったとたん、男はドコからとも無くナイフを取り出し俺に向かってきた。


 咄嗟に、俺はその手を打ち払っていた。


 それでも掴んできたのでとりあえず取り押さえる。

 そして、出てきた鈴木先輩に警察を呼んで貰ったのだった。


 * * *


 男は傷害未遂で警察に逮捕された。

 余罪を追及したところなんか他にもごろごろ出てきたらしい……。

 ともかく、米納さんに付きまとっていたらしい男は、当分出てこれないだろう。


 警察からの帰り、俺たちは近くのファミレスでコーヒーを飲みながら話していた。

「……米納さんが行きつけにしていたコンビニの店員さんだったんだってね」

「何気に米納さんのゴミを漁っているところが防犯カメラに映っていたっていうのが怖いよね」

「アパートまではわかっていたけど部屋がわからなかったらしい。運がいいのかなぁ」

 先輩、卯本、俺の3人が口々にそう言っていると、米納さんと幸田さんがうんうん、と頷いていた。何かあってからでは本当に遅いのだ。

「あれはホントまぐれだと俺は思う。だから、先輩たちや卯本は真似するなよ?」

 俺がそういうと、米納さんは頷きながら、

「だけど、念のために護身術とか学ぼうと思うわ……。どこかいい所無いかしら? 精神的に強くなる意味でも武道を嗜もうと思うのよ」

 と言った。丁度いい具合に手伝っている空手道場が出した【護身術教室】のチラシが手元にある。俺はそれとなくそれを出した。

「ありがとう。ちょっといってみようかしら。丁度今週末はスケジュールがあいているから」

 米納さんは、嬉しそうにそう言ってチラシを見……俺に微笑んでくれたのだった。


 後日、米納さんと食事に行く事になろうとはその時は全く思わなかったわけで。



ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

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