ロンリー焼肉ファイタースズキ
本日の鈴木は肉食系だ!
※そのまんまの意味で。
人はだれだって、苛々するときがある。
「だからさー、私はねぇ、ちょーっと融通を聞かせて欲しいだけなんだよね」
「大変申し訳ありませんが、丁寧に作業するとなるともう少しお時間を頂かないと……」
それでも耐えねばならないときがある。
特にお客様との会話は大事である。例えそれが、無理難題を押し付けられたときであったとしても。
「ほら、パソコンでちょちょいのちょいって作るんだろう? だったらあっという間にできるんじゃないの?」
「そう言われましても、情報量も多いですし……」
不毛な会話だとしても、会社のために粘らなくてはならないときがある。
「何なんだあの人、ショッピングセンターのホームページ作るのにどんだけ手間をかけているのか解っていないのかね。ページ数多いと時間かかるって説明した筈なのに……」
「鈴木ちゃん荒れてるねー」
会社で打ち合わせをする事になったのだが、依頼人が無謀な事を言い出したので正直疲れている。真田さんは僕の様子に苦笑しながら缶コーヒーを渡してくれた。
「ホームページ製作に一ヶ月から二ヶ月ほどかかるって説明しているのに10日ぐらいで何とかならないかって言われたんだけど……。最初は『3日で』って言われたんだよね。担当替わってもらいたい……」
「でも鈴木ちゃんご指名らしいじゃーん。頑張りなよ」
「あのね真田さん。僕だけじゃなくて、僕のいるチームご指名なの。リーダーが風邪引いちゃったから僕が代わりに説明に出たわけで」
元々、僕のいるチームには総監督的なリーダーがいる。……んだけど、普段風邪を引かないような頑丈な男性なんだけど、何故か風邪を引いてしまったわけで。その人、口が回るから困った相手をやり込めるのも上手なんだよな。見習わないと……。
「清水さんってホント凄いよねー。俺もあこがれるんだよー」
そういう真田さんも、彼の居るチームリーダーにとって右腕的存在なんだよね。ちょっと羨ましい。ともかく、相槌をうちつつ僕はコーヒーを飲むのだった。
会社帰りに1人で焼肉やさんに行こう。たまにはぱーっと食べなくちゃね。仕事が終わったらまっすぐ焼肉屋さんに直行だっ!!
そう思って近くの焼肉屋さんにやってきちゃいましたっ!
メニューを広げて、適当にごはんとか、カルビとか野菜とか、厚切りベーコンとかタン塩とか注文して、用意してもらった網の上で焼くっ! お肉はよく火を通さないと危ないんだよね。でも焼きすぎると硬いし、物凄く絶妙な焼き加減があるんだよね。
僕は社会人になってから年に1、2回ほど1人で焼肉店に行っていたけど、なんかこうむしゃくしゃした時って1人で美味しく食べたい気持ちになるんだよね。新年早々嫌な顧客にあっちゃったし。
出されたお肉を、網の上で焼きながら白いご飯とともにお肉を頂く。贅沢じゃない? そうそう、忘れちゃいけないのがホルモンとかセンマイ。こりこりっとした部分も美味しく頂かなくちゃ。これでお酒があればよりOK! 何にしようかなー。 焼酎のロックにしようかな?
(とりあえず、お財布との相談もしておかないとねー)
まぁ、ぱーっと行きたいとは言ったけどやっぱり財布は気になるわけで。カードは使えたけど計画的に使わないと後々怖いし。
そんなところがチキンなのかもなー、と思いつつぼんじりを注文してぷりぷりの感触を楽しむ。豚は何にしようかな? やっぱりトントロかなー♪ 焼肉ってわくわくするけど1人でっていうのもたまにはいいかなー。うん、シメはハーフサイズの冷麺にけってーい♪
ここからは胃袋との勝負だっ!!
* * * * *
(ふぅ、食べた……。満足~♪)
おなか一杯になったところでお茶を飲みながら支払いの事を考える。幸い1万まで行かずに言ったけど、けっこう食べたな。これは一週間ばかり節制+節約生活のほうがいいかも。けれど、ちょっと気分も晴れたし、デザインの方もがんばれる。よーし、がんばるぞー!
そう意気込んでいたら何故か携帯がなる。不思議に思って出ると、会社からだった。
「はい、鈴木です」
「鈴木、喜べ。相手側から『時間はかかってもいいから』って連絡が。あと相手側の担当者も変更だと。明日の午前10時にこっちに来てくれるみたいだから、鈴木も来てね。清水さん、まだ熱が下がらないから」
その連絡に、僕は少しだけ気が緩みそうになった。あのおじさん、結局外されたのか……。新年早々、大変だったな。
ともかく、明日からまた頑張らなくちゃね。因みに明日の夕食は七草粥だ。
今回は、サブタイトルまけしてる……。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
皆でわいわいと食べる焼肉の話も書きたいですね。




