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ウマシカテ・ラボラトリィ ―食いしん坊の閑人閑話―  作者: 菊華 伴(旧:白夜 風零)
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小麦粉と水と塩を持て


 なんだかんだで、12月もあっという間に過ぎていった。

 僕は、ちょっともやもやした気持ちを抱えながら残り数日を過ごしていた。


 演奏会が終り、『第九の会』の日もつつがなく終り、僕は打ち上げを終えてのんびり帰っていた。幸田さんを家まで送ろうとしたら、今日は野上さんちに泊まるとの事で断られてしまった。なんでも、今日はこのまま女子会をやるとのことだった。ちょっと寂しいのは何故だろう。

「僕、お酒飲んでいないし、野上さんたち送ろうか?」

「お気遣いありがとう。でもね、鈴木くん。今回はちょっと遠慮するわね」

 僕の提案に野上さんが素敵な笑顔でそういった。他の(独身の)女性陣が幸田さんと一緒ににこにこしているのもちょっと気になったけどね……。


 そんなこんなで1人帰宅した僕は手洗いを済ませると留守電を聞いた。旅行先の父親から「3月に帰る」と入っていた。世界を一周する旅に出かけている両親は現在、船旅を楽しんでいるとの事でお正月明けにはお土産を送るとも言っていた。

(いいなぁ、旅って)

 いつかは僕も世界一周してみたい! と思って両親が旅立った日から少しずつ貯金している。毎月2000円を特別に作った口座に入れているだけだけどね。それを両親に話したら「おまえの結婚資金を先にためなさい」と言われてしまった。


(それにしてもおなかが空いたな)

 僕は辺りを見渡したが、冷めたから揚げがあるだけである。ご飯は無い。妙に寂しいのでボウルに小麦粉と水、塩を入れて泡たて器で混ぜる。このとき砂糖を入れてもいいんだけどね。

 泡たて器を使うのは、ダマが出来にくくするため。これを使うとよく混ざるんだよ。水と小麦粉がどろどろになるまで混ぜたら後は熱して油を引いたフライパンにお玉でうすーく伸ばして焼くだけ。簡単にクレープもどきが出来上がる。

 これにマーガリンを塗って、砂糖をふって、巻くと美味しいんだよね。ちょっとしたおやつにもってこいだと僕は思うんだけど。果物やジャムを載せても美味しいし暖かいうちにチーズを巻いて食べるのもいけるんじゃない?


 ……なんて考えていたら数枚マーガリン塗って砂糖ふっちゃった……。


 まぁ、いい。から揚げも温めなおして切ってから薄く焼いた生地で巻いて食べてみる。もちもちしててこれがまた美味しい。妙にいい感じ。勿論お砂糖をふった甘いやつも美味しい。あっという間に食べちゃった。

 それでも妙に足りないので、今度は小麦粉、砂糖、塩に牛乳を混ぜてみる。勿論泡たて器で思いっきりかき混ぜてとろとろにする。そしてフライパンで薄くのばして焼くとほんのり甘くて美味しい。シナモンを少し混ぜ込むともっと美味しいかな。

(もちもちしていてこれはこれで風味も変わって美味しい)

 これは父が時折小腹をすかせて作っていたもので、僕ら兄弟も時折作る。案外美味しいんだよね。いつかはそば粉でもやってみたいなーって思っている。あと、友達にも食べてもらいたいけど、喜んでもらえるかは未知数……。


 因みに、よく青汁の粉とか売ってるでしょ? あれを混ぜ込んで焼くと普通に飲むより口にしやすかったのは多分僕だけだろうな……。


 懐かしくなって作ってたら、ちょっと食べ過ぎちゃったかな。

 コレの欠点は冷めると美味しくないってこと。食べる前に電子レンジで暖めないと……。

 でも、たまにはいいんじゃないかな。そうでしょ、父さん?


分量は適量ですが、生地の目安は「ホットケーキミックスを適量の牛乳でといたときのどろっとした感じよりもちょっとさらっとした感じ」を目指すとよいと思います。


読んでくださりありがとうございました。


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