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ウマシカテ・ラボラトリィ ―食いしん坊の閑人閑話―  作者: 菊華 伴(旧:白夜 風零)
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キャベツと汐ふき昆布って相性良いよね

※改行がおかしくなっていたので修正しました。

 報告してくれた方、ありがとうございますっ!!

 本日の夕食は、豚肉と卵、きくらげの炒め物。ほうれん草のお吸い物、雑穀米。そして副菜にレンコンの酢味噌添え。あと1品欲しいな。


 ……というのも、兄がそうしているので真似してみようとおもっているうちに、自然と「主菜、副菜2品、汁物、ご飯」という献立にするようになったのだ。

 因みに兄は大学時代から1人暮らしをしており、僕なんかよりもずっとずっと料理のレパートリーもあり、義姉が「勉強させてもらっています」と言うぐらいである。そんな兄はごく普通のサラリーマンで偶々趣味が料理で高校時代の部活が料理研究部だったってだけである。なんか、若いけど中々いいポストに居るらしい。

 因みに僕はというと、趣味は料理だが中学から高校、大学にいたるまでずっと吹奏楽部。因みに楽器はコントラバスだったりする。それが高じて今は市民オーケストラでもコントラバスをやっている。


ごく普通の家庭に生まれ育った2人なのに、こんなに違う理由って何だろう。兄は勉強はそこそこだったけど手先は器用だし、まぁ友達も多し……。それに比べて僕はというと、他人に合わせるのがちょっと苦手なので学校ではちょっと浮いていたっけなぁ。


 そんな事は今は、どうでもいい。副菜のもう1品を考えないと。

 そういえばキャベツが残っていたな。4分の1玉。

(……千切り苦手……)

 仕方が無いので、千切りにする。そして、残り少ない汐吹き昆布を調味料入れから見つけ出すと、やかんに水を入れてコンロにかける。千切りにしたキャベツは笊にいれ、待機だ。

「千切りじゃない。せめて百切り?」

 自分で言うのもなんだが、不器用だ。千切りになるはずだったキャベツは細くなく、太さもまばらで、千切りというにはお粗末過ぎる。それでも、まぁ、千切りにしたんだと言いたい。

 それはさておき、お湯が沸騰したところでキャベツにぶっかけ、適量の塩をまぶして放置プレイ約10分。余計な水分を出してしなっ、とさせたキャベツは案外おいしいものである。歯ごたえ調節は放置プレイの時間と塩の量、そして仕上げの絞りによる、と僕は思う。

 台所の隅に鎮座する冷蔵庫か、シンク隣の引き出しかと迷い、引き出しに手を伸ばす。そこに汐吹き昆布があるのだ。

「これって案外便利だよね」

 そういいながらそれを取り出す。そこでピンときた貴方は僕と思考が似ているのかもしれない。

「キャベツくんはもうよろしおすかー」

 などとふざけつつ、しんなりした所で水を絞る。絶妙な歯ごたえをイメージしながら『ぎゅっ』と絞る。この加減が難しい。絞りすぎても、ゆるくても美味しくないからだ。

 あとは、ボウルにキャベツをぶちこんで、汐吹き昆布も混ぜて混ぜて混ぜ込んで出来上がり。簡単な和え物である。あ、因みに料理中に独り言が増えるのは、大体1人暮らしの所為だと思っている。


 * * * * *


 よーし、今日の夕食完成! あとはテーブルを綺麗に拭いて、配膳して、パソコンでネットラジオをつける。夕方のニュースを聞きながら、のんびりご飯にしようっと。たまにはお酒もいいかなぁ、と思いながらも明日の事を考えてノンアルコールのカクテルだ。僕の好物はジントニック。夕食には甘くなくてこういうのがいいよね?


 それじゃあ、いっただっきまーす!


読んでくださりありがとうございました。


因みに、「キャベツと汐ふき昆布の和え物」は作者のお気に入りです。

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