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ウマシカテ・ラボラトリィ ―食いしん坊の閑人閑話―  作者: 菊華 伴(旧:白夜 風零)
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レンコン、湯がいてみた

 目の前にレンコンがある。

 自分で買ってきたんだからあるのは当たり前である。


 それはさておき。

 僕は今これをどう副菜にしようか悩んでいる。先日は金平にしたので、別の食べ方をしたいのだが、いまいち思いつかない。何を作るか考えてから買えという話だが、たまたま目に入ったレンコンがとてもおいしそうだったからつい買ってきてしまった。

(何にしよ、コレ)

 とりあえず、泥だらけのレンコンを水で綺麗に洗い、皮をむく。穴が開いているからか、見た目よりも軽いそれは、皮をむいているとザリッ、ザリッ、と音が響く。妙に心地いい。金平にするときより少し厚めに切り、それを酢入りの水に入れる。

(そういえば、レンコンを茹でた料理ってあるのかな)

 自分が持つレシピを振り返ればレンコンは大体筑前煮の時に入れて煮るか、金平にするかだった。茹でてみた事は無い。

「よし」

 正直、悩むので疲れた。今日の副菜にレンコンを湯がいてだそう。味付け? めんどいけど酢味噌つけたらそれはそれでおいしいかもしれない。


 善は急げ。


 行平鍋に水とレンコン、ちょっとの酢を入れてコンロにかける。冷蔵庫を確認すれば、白味噌があった。酢味噌にはこのお上品な味噌が必要だ。ただ、僕が勝手に白味噌の風味が上品だなって感じるだけであって、赤味噌が粗野とかそんな意味ではない。因みに赤味噌は懐かしい味がする。塩辛いけど。

 それに砂糖。僕は普段から三温糖を使っている。こっちのほうが白砂糖より香ばしいというか、甘さが程よいから使っているのだが「同じ砂糖じゃない?」と思われることも多い。ちょっと違うんだけどな、風味。

 それからお酢……はさっきから使っているからあるのはわかっているし、あとは酢味噌を作るだけ。適当な器に白味噌、三温糖、酢を入れて、ぐるぐるかき回す。

「これって練ってるよね」

 どう考えても練ってるよねぇ、なんて考えながらレンコンの湯で具合をみるけど……どうなったら茹で上がり? よく考えてみたら適当だ……。適当に毎度やってるんだ、僕は。

 とりあえず、刺さればいいかな?


 * * * * *


 とりあえず、ほどよく茹で上がったレンコンは笊に上げ、それでおしまい。冷めたらお皿に盛り付けて、酢味噌をかければいい。我ながら手抜き副菜。


 ちょっとだけつまみ食いして、冷めたレンコンに酢味噌をつけて食べたら、これがほどよくおいしかった。酢味噌の甘酸っぱさとしっとりとした舌触りにしゃきしゃきのレンコンって、合うんだな……。酢味噌だし、ただ甘酸っぱいだけじゃなくて、味噌独特のしっかりこってりしたしょっぱさもあるけど、レンコンの歯ごたえにマッチしてる。

 しかし夕食の副菜にしては妙に多いので、残りは甘酢を作って酢漬けというか、酢もの? にしてみる事にしたが……こっちは後にそれだけで食べるのは微妙だったので、翌日みじん切りにして冷ご飯に混ぜたことを蛇足として付け加えておく。


 この茹でたレンコン+酢味噌。案外イケる。


 あ、まだやらなくちゃならん事があった。いやぁ、あと1品副菜を作らないと物足りない。やるしかないんだけど……冷蔵庫の中身、確認してみないとねぇ……。


読んでくださり有難うございます。

見切り発車ですが、しばしお付き合い下さい。



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