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桃色

僕は亜紀さんに桃子ちゃんの家を聞くと直ぐに

学校を飛び出した。

家までは走って15分位だった。

しかし

僕はチャイムを押せない。

押すと真実が明らかになる。

心の中の自分が囁く

「もし、もし、桃子ちゃんが、、、

その時、僕は、、、どうする?」


何時間経っただろう。僕は桃子ちゃんの家の塀にもたれながらしゃがみ込んでいると人の気配がする。

足元から目線を上げて行く。


女の子。

南女の制服。

うっすらピンクのかみ、、、


「も、桃子ちゃん、、、」


嫌、違う。似ているが身長も顔も違う。


桃代「、、、賢一さんですよね。私、桃子ねぇちゃんの妹の桃代です。」

桃代は泣いていた。



桃子の母「、、、どうぞ。」

桃子の母はお茶を出してくれた。


僕は軽く頭を下げる。


桃代は真っ赤に腫れたな目で語り出した。


桃子ちゃんは、ずっと病気だったんだよ。

中学の時に病気が見つかったんだけど

どの病院でも治療は不可能だったの

血液の病気。

前例や手術凡例が無くただ経過を見守るだけだった。

そんな中でも桃子ちゃんは元気一杯でどうせ

死んじゃうなら普通に生活させて!って

本当は本人は不安と悲しみで一杯なはずなのに

周りの方が悲しくなった。

そんな中一次的だけど

奇跡的に病状は回復したの

皆と同じ様に受験して、入学して、人一倍

元気だった。


賢一さん桃子ちゃんは貴方の事ずっと前から知っていたんだよ。

賢一さん中学の時にIQ大会に出て優勝した事あるでしょ?桃子ちゃんも病院や家で夢中になって

IQの大会で優勝するって頑張ってたの。

賢一さんは覚えてないと思うけど決勝戦ったの

桃子ちゃんだよ。

病気の副作用で髪は抜けちゃったからウィッグしててピンク色じゃなかったけどね。


完膚なきまでに敗北した桃子ちゃんは、それから

賢一さんのスト―カ―になってた。通ってる中学とか住所とか調べて、、、でも遠くから見てるだけ。

だから桃子ちゃんは賢一さんが入院したのも知ってたよ。賢一さんの病気の内容は知らなかったけどお見舞い行こうか行かないかって毎日大騒ぎ。


乙女だよね。

桃代は少し微笑む。

何事にも前向きで大胆な桃子ちゃんが唯一

賢一さんには片想いで終わるつもりだったんだよ。私、いなくなっちゃうからって。


今日、駅で見たとか真っ赤な顔していつも楽しそうに賢一さんの話をするの。

そして最後に必ず。

私は幸せだなぁって言うの。

桃代は声を詰まらせる。


あの日、桃子ちゃんは学校へ行く途中に転んでしまう。その日の夕方に勇気を出して賢一さんに会いに行ったの。まるで自分の命が残り僅かと知ってか、、、

次の日から桃子ちゃんは緊急入院して、、、


その時に頼まれたの毎朝、時間通りに病院前を走ってと。髪も桃子ちゃんと同じにして。


一度私、賢一さんのお見舞いに行ったの、、、

だってこのままじゃあ桃子ちゃんかわいそうで、、、

桃代は涙でこれ以上話が出来ない、、、


僕は真実を知った。


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