約束3
季節は夏が過ぎていき。肌寒い秋に突入していた。
僕は少し背が伸びたのか私服がキツイ。
病室の荷物をまとめ両親と病室をでる。
まさか本当に病気が完治するとは思わなかった。
外の空気を思いっきり吸うと生きている事を実感出来た。
親の車に乗り込む前に僕は病院の前の歩道へ出る。
歩道から病室を見上げるとなんだか懐かしさ
さえ感じた。
そして桃子ちゃんの事を思う。
ありがとう。貴方のおかげで僕は生きている。
今日は水曜日、学校へは来週から再登校するつもりだ。その前に桃子ちゃんにお礼を伝えたい。
明日、朝ここで待ち伏せよう。
またスト―カ―って言われるかなぁ?
僕は桃子ちゃんの笑顔を思い出しニヤける。
そして、あわよくばお付き合い出来ればなんて
、、、ヤバい顔がニヤケっぱなしだ。
親の車に乗り込むと自宅へ付き懐かしい自分の部屋に着いた。
携帯は部屋に置いて行った。
学校で倒れた時から携帯内の時間は止まっていた。
友達からのメ―ル、電話も当時から止まったままだ。
僕が回復して復学する事を皆に知らせたのは
つい2日前で皆僕が死んだと思っていた。
あまりのニュースに学校では新聞部により
異例の号外が配られた
あの頃僕は自分の死を受け止める事が出来ず
友達、まわりに当たり散らした。
お見舞いも追い返し2度と会いたくなかった。
それは仕方ないよ。自分は死ぬのに他の人が
羨ましくないわけない。
後は、そう、僕には心を支えてくれる人がいた。
僕が携帯を触っていると突然のバイブ音に携帯を
落としそうになる。
画面を見ると
(田中深雪、、、友達の女の子)
賢一「、、、はい。」
深雪「、、、賢一君?」
賢一「、、、うん。久しぶり。」
深雪「、、、うわぁぁぁん。」
深雪は携帯越しに号泣した。
深雪に今までの出来事を話した。勿論、桃子ちゃんの事は内緒だ。
深雪「、、、ほんとうに、本当に良かった。
私、何回もお見舞いに行ったのに会ってくれなくて。」
賢一「ごめんね。来週から学校行くからさ。
あっ、そうだ!美味しいケ―キのお店を教えて
今は昼だから夕方、学校終わったらどう?」
深雪「え、いいけど、、、私に買ってくれるの?」
賢一は少し戸惑いながら
「いやぁ、両親とかに迷惑かけちゃったし。
ケ―キ位買おうかなぁって。」
深雪「ふふ、賢一君はやっぱり優しいね。
じゃあデ―トね!私にも沢山心配をかけたんだから。」
僕は少し戸惑った。もしも深雪とデ―トしている所を桃子ちゃんに見られたら浮気なのではないかと、、、
要らぬ心配をした。
その後、色々な友達からメ―ルが届いて本当に
帰ってきた実感を肌で感じた。




