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第八話 勇者と庭園

庭園にはベンチとテーブルがあった。周りには、花畑もありTHEファンタジー要素満載の場所だった。こういうところでの食事少し憧れがあったんだよな。なんか、おしゃれな感じで…

冥土さんがピクニックバスケットの中から飲み物と昼食を取り出した。瓶に入っているオレンジジュースらしき物が輝いていた。

昼食は野菜やお肉が入ったサンドイッチだった。野菜は取れたてのようにシャキシャキで、お肉も噛み応えがあるように厚切りになっていたのでうまい。パンも朝食に食べたパンと同じように柔らかく、一口一口がとろけそうになるほど美味かった。早く食べてしまうのはもったいなく感じるのでちょっとずつ食べたいが、ガッツリ食べたいので大きな一口で食べる。

パクっ…

「うまいっ」

はむっ…

「・・・・!!」

ミオも真似して大きな一口で食べた。口からこぼれそうになっている。

「ミオ、美味しいね」

グッ…

親指立てていいねを意味する手振りをする。

「ベリタ!!」

グッ…

ミオも真似して親指立てていいねを意味する手振りをする。

ニコッ…

(真似して可愛い!!)

それにしてもたまらなく美味い。このパン…柔らかくふわっとしているので、他の具を入れてもいいかもしれない。やっぱりさっき食べた果物を入れてフルーツサンドにしてもいいし…果物でジャムを作ってパンに乗っけて焼いてもうまい。こんがりしていて、つい二つ目を食べちゃうんだよな。

じゅるり…

「冥土さん聞きたいことがあるんですが」

「なんでしょうか」

「果樹園にあった果物を少し貰うことはできますか」

「ひめ「・・!!」

ミオが急に言葉を遮るように言った。

「えっ…と」

何を言おうとしたのだろう。

じー

なんか、ミオが冥土にめちゃくちゃ目で圧をかけている。何かまずいことでもあったのか、、?

「失礼…ミオ様が許可を為さるならよいかと」

冥土さんは何かを感じ取ったのか何事もなかったように言った。

「えっ…とミオ!!」

「ベリタ?」

「くだものをわけてほしい」

ミオに手振りや行動で伝える。果物を示すように指で丸を作り、それを手に入れるを意味するように手のひらに置く。冥土さんに聞いてもらうほうが早いが、頼みごとはなるべく自分で伝えたい。

「たのむ!!」

手を前で合わせ、頼みごとをするポーズをする。一見これは、誤っているようにも見える。

「……………」

伝わってないのか…

確かに意味分からんようにも見えるからな…

「ベリタ!!」

グッ…

親指を立てていいねをする。どうやら、その動きが気に入ったようだ。

じゃなくて!許可してもらえて良かった。

「じゃあお昼食べた後もらいに行こう」

「いってらっしゃいませ」

でもその前に…

「少しきゅうけ~い」

お腹も満たされ、日差しが暖かく風もちょうど良い。これは…お昼寝日和だ。猛烈な眠気を誘っている。でも、ここでは眩しい。ベンチでは体が痛くなる。

こういう時は…

「こうだよな…」

ゴロン…

ベンチから降り、近くにある木の根元に横たわる。風が気持ちく暖かい。日差しも木が遮ってくれるので眩しすぎない。木が硬めの枕だが、無いよりはいい。

そんな、俺を見たミオは走ってきた。

「ベリタ!!」

「ミオ…」

ミオは俺に飛びついてきた。何をするのかと覗き見てくる。わくわくと見ていたが俺が何もしないのがわかると隣に座った。…少ししたら本人も眠そうなあくびをした。分かる。ここに来たら、向こうにいる時よりも眠くなるよな。

ふわぁ…

俺も眠い。

「ミオ…少し休憩」

あぁ…このままねてしまい…そう…

こんなゆっくり久しぶりだなぁ…

「ベリタ…」

グイッ…

「えっ…なに…」

ミオが俺の頭を引っ張った。

「どっ…どうした…!!」

「ベリタ~」

グイッ…

と引っ張るがその勢いは強く、

「取れちゃう、取れちゃう!」

頭が取れそうだった。

グイッッッッ…

頭を持ち上げた。どちらかと言うと投げるような感じだ。

トンッ…

「ベリタ~!」

ニコッ…

本人はにこやかにしているが…

何この状況!?

今の状態を単語で言うと…『膝枕』状態。一度は女の子からされるのに憧れがあった。ドッキドキ行動の一つ。まさか…それが今この幼い少女にされるとは…

「ベリタ~」

本人は笑顔だが…今俺どんな顔をしているのだろうか。気になる。でも…変な顔をしていたら見たくない。これだと、俺ロリコンじゃん。こんな幼い少女にしてもらって喜んでいるみたいじゃん。それはそれで問題しかない。……………………いや身体の年齢的にセーフなのか。いや心の年齢的にアウトな気がする。上を見る。

じー

ニコッ…

そこでは、ミオを目が合う。(仮面を付けているので合っているかは何となく分からんが)本人はにこやかに純粋な笑みを浮かべている。

「うっ…」

……もう一つ欲を言えば。太ももにお肉を付けて欲しい。幼い少女の足には…少し骨身感がある。…ので決してやわらかっ!とか居心地が良い!とかキモっ発言はない。まぁ…将来ミオは美人さんだな。仮面を付けていても分かるぐらい美人さんだし、この歳でスタイルも良い。

グッ…

「…悪くはない」

思わず親指を立ててしまった。本人は何のことかは理解していないみたいだけど…←正直理解しないままでいてほしい。

落ち着いていられない。緊張してヤバい…そう思っていたが気がついたら寝ていた。それも、二人揃って。

そんな光景を見た冥土さんは二人を寝やすい体勢にして優しく毛布をかけた。

「良かったですね…姫様」

冥土さんは優しく微笑んだ。彼女は主人が安心して笑って寝ている姿を見て…

その下で笑いながら熟睡している人間を見ながら…

安心したように笑った。

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