4.5 王女の独白
私はこの国、マフマトの王女であるルーク。
お父様がこの国の王様だから、私は結構偉い。
大きい大人でも私の言葉に従ってくれる。
お父さまはいつも私と遊んでくれて、大好き。
でも最近のお父様は、いつもより大変そう。
国の様子も緊張している気がして、少し怖い。
王都に出ると危ないからって、外にも出してくれない。
王都にいたら、毎日武術の稽古や魔術の勉強。
おんなじことをやって何が楽しいんだか。
正直稽古もお勉強もしたくない。
でも、私は将来この国を支えていく人になるんだって、お父様が。
まあ私はそんなこと興味ないんだけど。
いっぱい遊びたいし、勉強なんかしてたら頭がおかしくなっちゃいそう。
しかも最近はお父様が遊んでくれないから、私も退屈。
他の子と遊びなさいってお母様も言うけれど、
子供はガキっぽくて好きじゃないんだよね。
私が王女だからかなんかよそよそしいし、
勉強も武術も私が一番だから張り合いない。
でも今日、お父様が王国の騎士団長のスカウトに行くらしい。
父様はついてくるなって言ったけど、従者の人に頼んだら、
見張り付きでお父様についていくのをオッケーしてくれた!
お父様には秘密でついていくことにしよ。
従者の人が言わないでくれるといいな...
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お父様について行った先で、運命の出会いがあった!!!
名前はユーヴェンスっていうらしい。
とっても素敵な名前...
彼は他の子とはぜんぜん違う。
とっても強いし、私に手加減なんかしない。
思いっきり負けたことなんて初めてだ。
それにあの私を見るときの目。
あんな目で見られたらゾクゾクしてしまう..
私はボコボコにされて、わからせられてしまった。
目覚めるまで膝枕までしてくれたし!
思い出しただけでも、あぁ...
またあそこに行ったら彼に会えるかな...
また彼は私と戦ってくれるだろうか。
また私をあの目で見てくれるだろうか。
あの体験をもう一度したい。
あぁ会いたい、会いたい、会いたい、会いたい。
ユーヴェンスについて調べてもらうことにしよう。
是非続きを読んでください!
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