没落の名家
海野家は、名家だった。この世界の日本の、遙か過去から存在する一族。
巨財な財を築き、世界を背後から操っていた。
世界に存在した、影の一族の一つ。
世界規模での崩壊後、何とか全滅を防ごうと、必死に活動をしていた。
大陸から届く、絶望的な知らせ。迷宮から出現した龍という存在。
何らかの方法で、それを予測していたライバルの山野家とは差が付いてしまった。
山野家は、山野重工という軍需組織を立ち上げ、いち早く戦闘に参加した。
海野家は、軍需産業を毛嫌いして、謀略を持って優位に動こうとした。
その結果、単純な暴力に謀略は通じず、徐々に権威は失速した。莫大な資産も、暴力で奪われ、消えていった。
それでも、優秀な人材を抱える名家。戦力を集め、確実に地位を確立していた。
各種学校から、優秀な人材を集め、戦力としていた、
ここで、色々と思惑に巻き込まれる。
自由冒険者組合と、対立が発生。
この組織、ある大陸の生き残りが裏で糸を引く組織だった。
その目的は、大陸の奪還。大陸の地下には、巨大な地下都市がある。その名は崑崙。
仙人会議と言う組織が、支配している。彼らは、大陸の復活を目標に、日本の支配を企んでいる。
諜報関係で優秀な山野家も、その実態を把握するのが遅れていました。
逆に、山野家は初期の段階から、自由冒険者組合を敵視。独自の戦力で、対抗していました。
その山野家を危険視するあまり、海野家は失敗をします。
自由冒険者組合と手を組み、大陸奪還計画を発動します。
海野家の能力者が、隕石落としを実行。大陸ではなく、近海に落として、発生する津波で魔物を退治する計画でした。
作戦は失敗。隕石は、大気圏突入中に、龍のブレスで爆撒。その破片が海野家の本拠地に墜落して、一族は総帥以下幹部が全滅。
自由冒険組合も、本部に破片が落下。こちらは、冒険者の活躍で被害は最小に留められた。逆に、大陸に残っていた地下都市に被害が発生。崑崙は無事だったが、食料プラントに被害が発生。時間的問題が発生している。
「お願いします、何でもしますから、配下に加えてください」
目の前には、土下座する少女と少年。
6年となり、新入生の最初の迷宮攻略の次期になりました。
僕となつ様は、受け持った下級生と迷宮に行く予定でしたが、顔合わせのときに、土下座されています。
「この子は?」
「海野家の生き残りですね。見たことあります」
「壊滅したのでは?」
「分家の、下のほうの子かな?それなりに優秀という噂ね」
「それなり?」
「本当に優秀なら、本家にいたはずよ」
「そうだったら、死んでいたと言う事か・・・」
隕石落下事件。顛末はなつ様から聞いています。龍のブレスの後の事、偶然ではないでしょう。
狙ってそれができるのか?
疑問は、あります。
ただ、破壊と怨念の化身である龍なら、不可能ではないという感じです。
「私は、海野なのです」
「僕は、海野彼方です」
顔を上げると、中々の美少女と美少年です。なつ様には敵いませんが。
「配下にして欲しいとは?」
「私達だけでなく、生き残った海野家の一族を、配下にしてください」
「その見返りに、私達を好きにしてくれてかまいません・・・」
なのは、震えながらそういいます。これだけ見ると僕、悪役だよね?
「実際問題、何ができる?」
「体で、払う?」
なつ様が、凍えるような目で僕を見ながらそういいます。
「そうじゃない。海野家の力、何処まで残っている?何ができる?」
「本部は、壊滅しました・・・」
「君達、本家の人間だよね?」
長い歴史のある一族です。血筋を絶やさないように、色々としているはずです。
「そもそも、隕石落としは、何を使ったの?」
宇宙に行く技術、この世界は劣っています。それなのに、隕石落としは、かなりの精度を誇っていました。
「ミーム、調査の方はどう?」
「生き残ってシステムを復旧した結果、海野家のデータベースを発見しました」
電子の生き物となってしまった、海の底の3人の新しい人格、ミーム。彼女にお願いして色々と調査してもらっています。
「月に、宇宙船がありました。銀河移民船ギガノスの同型艦です」
過去の記憶に、ヒットする船があります。あれまで、この世界にあるのですね。色々と、関係する物が溢れすぎです。
「管理コード、譲渡してくれるなら、君たちの面倒を見よう」
「よろしくお願いします・・・」
そう言って、なのちゃんが頭を下げます。彼方君は、海野家に伝わる人造人間でした。
アンドロイドで、壊滅した本家から1人生き残り、なのちゃんと合流したそうです。
「博士の生まれ変わり?」
「秘密にしておいてください・・・」
故障箇所を修理した際、気づかれました。過去に作ったこの1人です。良くここまで残っていたものです。
色々と、この世界はおかしい。一度真剣に確認しないと、足元をすくわれる可能性があります。
3の倍数の日に投降予定です。




