表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブーストサマー  作者: 水室二人
学園編 
31/42

遠征準備

「全弾発射!」

 世界の仕組みを知ってから、積極的に魔物を退治しています。今日も、迷宮に入り、戦闘中です。

 グリーンベアの実戦テストを兼ねて、人型の魔物の迷宮にいます。

「とにかく、全弾発射っ!」

 4本足状態での攻撃です。全身のいたるところから、機銃で敵を掃射しています。

「みんな、星になっちゃえ!」

 緑のテンションが、上昇中です。ハイになって、少し不気味です。

「過剰戦力だね」

 紺が、冷静に状況を分析しています。人型の魔物、大型でも5メートルです。グリーンベアは、その4倍ほどの大きさなので、苦戦はしません。機銃の数も多いので、敵はなすすべも無く消えていきます。

「怨霊なら、早く消すべし。情け無用のグリーンベアなのです!」

 魔物の数が、目に見えて減っていきます。

「弾丸の消費はどうです?」

「想定どおりです」

「残数の計算、お願いします」

 紺と海の底の3人は、次を考えて行動しています。遠征なると、武器弾薬の在庫の問題があります。空間保管庫もありますが、限度もあります。

 僕の魔力から、なつ様が弾薬を作ります。生産速度に限度があるので、無限ではありません。僕の魔力を、直接津つかう方法もありますが、転移で戻る計画用なので、使用できません。長距離の転移、未知の部分が多いので、こちらも検証中です。

「世界には、怨念がこれほどあるのですね・・・」

 消えていく魔物を見て、紺が呟く。

「色々な世界の混ざりものらしい」

「前世の因縁とか、あるのでしょうか?」

「あるとおもうよ。僕達がここにいる。仕組んだ存在からすれば、偶然なのか必然なのか・・・」

「あの子が、笑っているのを見れただけで感謝したいです」

「僕は、恨みたいよ。1人じゃなかったよね?」

 遺伝子提供から生まれた生物兵器は、1人じゃない。全て守るのは、不可能だと知っていても、不公平感は拭えない。

「かなりの数の、集合体ですよ?」

「そうなの?」

「気づいていなかったのですか?」

「複数の人格があるのかなとは、疑っていたけど・・・」

 実際、緑はころころと、うつろう時がある。

「前世の時も、限りなく似た存在に調整されていました。それ故に、まとまっています」

「酷い事を計画した存在がいるのですね」

「貴方が、それを言いますか」

「本院だからね」

 その時の僕は、かなり色々と生命を弄っていました。弄んだ結果が、今なのかもしれません。

「次の人生があったなんて、思いたくなかったよ」

 次々と消えていく魔物達。あれをみて、死んでいくとは思えない。怨念は、全部消えない。残りかすは、回収されまた魔物になる。総量は減るけど、別の世界から、怨念はやって来る。終わりの無い、果ての無い作業。下手をすれば、自身が怨念になり、あの中に混ざる可能性もある。

「みんながいて、良かったよ」

 怨念だけにじゃない。暖かさが側にある。

「弾薬消費、10%を超えました」

「グリーンベア、撤収」

「了解」

 今回も目的は、達成しました。

「魔力反応、龍が出現します」

「早くないか?」

「緑さんが、頑張りすぎました」

 色々と調査した結果、龍の出現に関しての条件が色々と判明しています。迷宮内で、一定の数の魔物を倒すと、出現する確率が高いです。

 迷宮の規模から、どの程度の魔物を倒せば出現するかは、ある程度予測できます。

 今回の迷宮の規模だと、グリーンベアの弾薬、20%の消費で出現する予定でした。

「頑張った?」

「機銃の命中率、前回40%が今回70%まで上昇しています」

「僕達、前回からシステム更新しましたか?」

「緑さんが、射撃プログラム更新しています」

「それで、こんなに変わるものなの?」

「実際、こうなったているので・・・」

 解析は後回し。今は龍の対応です。

「倒せそうですか?」

「魔力の質から、ギリギリ倒せそうです」

 相手の強さを知る方法として、魔力を観測する方法を実行しています。相手の保有する魔力、その量と質を調べる事で、ある程度予測でききます。

「なつ様、あれの方はどうですか?」

「残念・・・」

「仕方ないです」

 先日の出来事を参考に、ある兵器の開発をしています。

「一応、試作品はあるけど龍には無理」

「では、今回は諦めます」

「ツイン加速砲、発射!」

 相談している間に、緑が龍を倒してしまいました。加速砲、いつの間に同時に2問展開できるようになっていたのかな?グリーンベア、知らない間に色々と改造されています。

「ツインって、誰がやったの?」

「あれ?許可してなかったのですか?」

「僕は知らない」

「私がやった。緑に頼まれたら、断る事は出来ない」

 犯人は、なつ様でした。

「それだったら、一言言ってください」

「仁君を、驚かせたいと言われたら、したがうしかない」

「溺愛しているのはわかりますが、大事な事は言わないと、後で後悔しますよ」

「善処する」

「してくださいよ」

 なつ様に言われたら、納得するしかありません。グリーンベアに関しては、なつ様と緑に任せているので、これ以上は言いません

「こうなると、自分の専用機が欲しいですね・・・」

 戦闘強化服を改良して、全体的な戦力は上昇しています。動きの足巣手が快適で、長時間の戦闘でも疲労は低いです。

 普段は、なつ様のチャウスに同乗していますが、自分専用機というのも憧れます。

「作る?」

 こちらの思いを、なつ様が察します。

「大丈夫です。作らなくても、多分あそこにあります」

 過去の記憶から、断片的に伝わる事例。ここまで揃っていると、あれが無いという可能性は低いです。

 その為の、遠征です。僕の返事に、みんなが不満そうです。僕の役に立ちたいという思いが伝わっています。

「すぐに使えないと思うから、修理のときはお願いします」

 それだけで、みんなご機嫌。紺だけは、その存在を知っているので複雑そうな表情です。

「あれ、いるの?」

「おそらく。使わないという選択肢はありません」

「はぁ・・・」

 人工知能を搭載した、最終決戦兵器。あれを使っても、負けたんですよね前世。

 今世で生き残る為にも、あれを解析して、より優れたものを作りたい。

 そう思いを決意して、今回の戦闘を終了するのでした。


 3の倍数の日に更新予定。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ