優しい魔物の殺し方
「魔物が消えた?」
捕獲した魔物が、いつの間にか消えていました。
「死亡したみたいです」
状況を調べていた、なつ様がそういいます。
「原因は?」
「今調査中」
討伐の証である魔石が残っています。通常の魔石より、心なしか輝きが大きいです。
「過去の記録に、何か無い?」
「こちらも、データベースには何も無いです」
情報処理関係は、緑と紺が詳しい。お願いしたけど、良い返事は無い。
「そっちのデータは?」
「映像の分析は終了。突然、死んでます」
「不審な点は?」
「魔物の内部調査が不足しています。データが圧倒的に足りません」
海の底メンバーも、解析は無理そうです。
「データが足りないというなら、サンプルを増やすしかないのかな?」
「今の所、それしかなさそうです」
全員で検討した結果、データ不足と言う結論。サンプルの収集を繰り返す事になりました。
「中々、上手く行きませんね」
「仕方ないですよ、共存派と疑われると面倒です」
あの後、何度か捕獲を実行しています。
上手く行った回数は少なく、サンプルは不足しています。
捕獲容器を改良して、データの収集に重点を置けるようにしています。
今の所、捕獲した全ての魔物が、数時間以内に死亡しています。捕獲されると、機密保持のために、自滅するシステムが存在している可能性もあります。
過去の、共存を目指して、活動していたグループがあり、神の不興をかって滅んだ前例もあります。
共存は近畿とされ、勇者連合をはじめ色々な組織が禁止しています。捕獲している行為が、素の連中に見つかると面倒な事になりかねません。
神のシステムで、死が組み込まれているなら、せめてて安らかに眠れるように、捕獲容器の内部は、寝具の最高級のシステムを導入しています。ただの自己満足です。
「おかしいです・・・」
「魔物が死ぬ速度、速くなっています」
「観測が間に合いません!」
現場は、混乱しています。魔物の、消滅の速度が速くなっています。捕獲用気に収納後、5分ほどで消えてしまうのです。
不可解なのは、魔石の純度が上昇している事。早く死ぬほど、純度が上がると言うデータはありません。
「仁君、どうしよう?」
色々と、考えているけど、答えまでません。捕獲方法は、色々と研究した結果向上しています。
動きを止めるための道具も、色々と完成しました。
獣よりも、人の方が、参考に出来る物が多いので、色々と作れたのです。
戦闘強化服、人の動きをサポートする機能を逆にして、動きを阻害する事に特化させてみました。
そのまま、拘束具として使用した結果、捕獲率が上昇。欠点は、コストがかかる事。
お金と魔力は充分にありますが、作るのに手間がかかります。素材が、特殊なものをつかうので、苦労するのです。
「この手の研究をしている組織は、他に無いのかな?」
僕達だけでは、限界かもしれません。全てを、自分手でという拘りはありません。焦っては危険ですが、ゆっくり構える余裕は無いです。
「家に聞いてみます」
「大丈夫?」
今のところ、なつ様の実家ヤマノ重工とはある程度距離をとっています。兄との問題で、少しこじれたので、距離をとりにくかったと言うこともあります。
「隠し通すのも危険ですから、ある程度情報を公開しても言い?」
「判断は任せます」
「やってみる」
その結果、面白いデータが届きました。
「魔物は憎悪の塊ですか・・・。
山野家に伝わる伝承です。
勇者連合の、総帥に関しての話も聞けました。なつ様のご先祖様と言うのは驚きです。
「この世界は、地獄じゃないよね?」
そう言う説明だったので、緑は落ち込んでいます。
「そう思えますか?」
「お母さんと、仁君のいる世界が、地獄とは思えない」
「お母さんじゃないのに・・・。何で仁君はお父さんじゃなくなったのに、私はお母さんのままなの?」
「お父さんとは、えっちしいなよ?」
緑の一言に、場の空気が凍ります。素の可愛さに、全員が撃ち抜かれています。
「と、とにかく、謎が一つ解けました」
魔物が死んだ理由は、憎悪が消えたから。存在意義がなくなったので消滅したみたいです。
「これはもしかすると、あれが使えるのでは?」
色々な前世の記憶の中に、アニメ好きだった経験がある。その中に、色々な兵器が登場している。
現実不可能なものから、この世界の技術なら作れるものもある。実際、再現したものはあります。
グリーンベアの、変形機構は、参考にした部分が多いです。
記憶の中にある、大量虐殺兵器。今の僕達なら作れる気がします。これは、一の手段として、考えておきましょう。切り札には出来ないかもしれませんが、手札は多いほうが良いです。
色々な敵が、用意した数々の作戦や武器。再現して使えそうなのは、多いかもしれません。
この際、色々と作って見ましょう。大陸侵攻作戦、もうすぐ最初の遠征ですが、その前に色々と作る事にします。
3の倍数の日に投降予定です。




