新入生を囲え その3
「会社ですか?」
救助要請は、犠牲者を出しながら終了した。
全てがうまくいくことはないけど、最悪は回避できたという所です。
引き入れたい人材の内、有力候補と縁が出来ました。
「如何わしいお店じゃないでしょうね?」
目の前には、二人の女の子がいます。
「紺ちゃん。先輩に失礼だよ」
助けた可愛いい生き物こと、九重緑。
「助けた見返りに、体を要求するのは、基本よ!」
もう1人、反抗的なのが遠野紺という。
「体で払ってもらう・・・良いかも」
「なつ様、後輩が怯えるからほどほどに・・・」
「仁君の頼みでも、無理かも。このこ、欲しい」
なつ様は、九重さんを気に入ったみたいだった。
「ボーナスも弾むよ」
「ボーナスですか?」
具体的には、これくらい・・・。
なつ様、一応事前に話はしてあるので、変な数字を出さないと思うけど、不安になります。
「こ、こんなに?」
「成果給なので、頑張りしだいでアップします」
「紺ちゃん、ぼくここで働きたい!」
「ちょっと、緑。この数字を、先輩たちが払えると思っているの?」
「うん」
「え?」
「知らないの、先輩たちあの寝具戦国の社長さんだよ」
「そうなの?」
「ぼく達が、卒業後にいきたかった会社だよ、色々と調べてました」
それだけで、社長が誰なのか知っているとは、この子中々侮れない。
「ぼく達から、お願いするべきなのよ」
「ほ、本当ですか?」
「会社名、伝えてましたよね?」
「みてるから、余計に信じられないの。生産系のスキル所持者で、縁故採用が期待できない人の、憧れの会社よ?」
「だから、学生の内から勧誘しているんだ」
「卒業してからでも、おかしく無いでしょ?何で、新入生の私達を、欲しがるの?疑うよね?」
「プレイヤーの、生産系、死亡率高いからね。色々と、使ったけど情報を入手した結果かな」
「それで、私達を助けたの?」
「目をつけていたからね」
「私達だけ?」
「もう1人いたんだけどね・・・」
赤木白。間違いなく男の子。海の底の時のミスはしません。勧誘予定に上げていたけど、先の実習で死亡しました。援助要請の原因は、彼にあったみたいです。
巨大な倉庫を作り出し、色々と物資を溜め込んで、持ち逃げする計画だったみたいです。
それが失敗して、魔物を集めてしまい、無残に殺されました。
素の余波で、色々と警護が乱れ、多くの生徒が怪我をしたり死にました。
「僕達と、契約してくれるかな?」
「「喜んで」」
二人の返事が重なります。
学校は、中退という形になります。元々、怪我をして退学していく生徒も多いのです。そう言う場合のために、通信制で資格を取るシステムがあります。
彼女達は、それで勉強をしながら仕事を手伝ってもらいます。僕達の目的に関しては、おいおい説明するつもりです。
住む場所は、社員量があるので、そちらに引っ越してもらいました。
「引越しの挨拶に来ました。よろしくお願いします」
この社員寮、学園のすぐ隣に在って、僕達の家もここになっています。なつ様と同居中です。
「よろしく」
挨拶に来た二人を、なつ様が歓迎しています。二人は、僕達のとなりの部屋です。誰かの陰謀で、そうなりました。最上階は空いていたので、あっさりと決まりましたけどね。
「困った事があれば、何でも相談してね」
なつ様が、先輩風を吹かせています。九重さんと、遠野さんは同室です。最上階は、特別な作りなので、相部屋という形式です。
「あの部屋、お風呂がありません・・・」
遠野さんは、その事が不満みたいです。
「最上階には、展望風呂があるのです。みんな一緒に使います」
「仁先輩もですか?」
二人には、僕の事をそう呼ぶように言ってあります・外で小さな女の子に、社長と呼ばれるのは変ですからね。
「流石に、一緒に入りません。なつ様となら、一緒でも良いよね?」
「ぼくは、仁先輩が一緒でも良いかも・・・」
「緑!」
「紺ちゃんだって、興味あるくせに・・・」
「ちょ、それは言わない約束でしょ」
「仁君の事は、いずれ話あうとして、いざいお風呂にいきましょう!」
なつ様、二人が引っ越してくるの楽しみにしていました。この行く末、少し不安です。
実際問題、二人を見てスカウトして、この寮と言うマンションを改造したほどです。もっとも、この部屋にはお風呂はあるので、大浴場つかう事少ないです。色々と、凝った作りなので、利用はしたいですけどね。
それにしても九重さんは、可愛い子ではありますが、結構ぐいぐい攻めてきます。
遠野さんは、逆に最初の頃の反抗的な態度は消え、常識的な範囲で接してくれるのでありがたいです。
苦労人の素質がありそうなので、頑張ってもらいたいです。
あっちで何が起きているか、少しは気になりますが、ここは大人しくテレビでも見て待つ事にします。
この世界のテレビは、ニュースがメインです。各地の迷宮の状況や、最新の魔物情報などがメインです。
「今日は、何はあったかな・・・」
そんな事を思いながら、テレビをつけます。
「何をやっているのかな、なつ様は・・・」
テレビに映っているのは、3人の入浴風景。あの場所に、カメラが仕掛けてあるとは、迂闊でした。良くみれば、録画もされています。
「気づかれましたか・・・」
なつ様が、にやりと笑っています。テレビをつけると、あちらで何か作動するみたいです。いつの間に、こんな仕掛けを作ったのでしょう?支援錬金術、恐ろしいです。
ここで、冷静に考えます。何故、彼女がこんな事をしているのか。
楽しいからとか、サービスから問いうことはありません。
とりあえず、許可無く覗きをするつもりは無いので、映像だけを消します。そう言う風に、切り帰る事ができるようになっていました。それが、彼女の望みでしょう。
僕に、聞かせたい事がある。しかも、内緒でという事でしょう。
彼女が、何かに悩んでいたというのは、うすうす感じでいます。それが何なのか、解るならこのまま聞く事にしましょう。
3日後との更新予定です。




