右手に銃を持つ男
「お前が、仙石か?」
昼休み、まったりとしていると声をかけられました。
「はい?」
「少し顔を貸せ」
相手は、4年生の知らない人です。名札の色で、学年は識別できます。名前は、杉田というらしいです。
「どの様なようですか?」
「黙って、ついて来い」
「やれやれ・・・」
ここ数日、この手の呼び出しが増えています。
「なつ様、少し出かけてきますね」
「殺しは駄目だよ」
「半殺しは?」
「許可します」
せっかく、なつ様と楽しくしているのに邪魔をされたのです。半殺しくらいは良いでしょう。
「・・・」
杉田先輩は、何も言いません。でも、その後姿からは怒りを感じます。
最初に、手を出してきたのは先輩たちですからね。
先日、龍を宇宙の彼方に追放した結果、レベルが大幅に上昇しました。
年齢で超えるはずの、壁を突破しました。
仙石仁 男 レベル100 魔力 測定不能
一般スキル
身体強化 L10 魔力制御 L10 遠見 L5 気配探知 L8
・無属性魔法 L10 威圧 L10 射撃 L10 魔力吸収 L5
房中術 L10 機械操作 L10
特殊スキル
・加速魔法 第1階位 L10 レベル×10倍まで次の行動を加速する。生物は不可。
・魔力回復 L10 1秒ごとに10%魔力回復
・物質変換 魔力を物質に変換する こめる魔力で出来上がるものが変化。大きさは10Cmまで。
固有スキル
・スキル編集 1文字 残り5
この様に、変化しています。
義手に関して、なつ様がとりあえず用意してくれたものを利用しています。
これを魔力制御とあわせて、訓練した結果機械操作のスキルを習得。相性が余暇たのか、すぐに上限になりました。
現在も、色々と義手は改良中です。
魔力は、測定不能となっています。兆は超えているのは確実です。
魔力回復とあわせ、化け物になっている自覚はあります。
このレベルになると、魔人と呼ばれてしまいます。
正式な認定は、試験を受ける必要があるみたいなので、後日となっています。
さりげなく、危険なスキルが上限になっています。
これ、前世の影響です。過去の自分に、色々と言いたいです。
今世において、使った事無いですが、なぜか定着えてしまいました。魂に、刻まれていた可能性があります。過去の失敗と成功の記憶。あいまいな物が多いです。
それなのに、なぜ?と思います。
いずればれる事なので、なつ様には報告してあります。
「楽しみ」
と、笑顔で言われてしまいました。あの人の感覚は、少し特殊かもしれません。
実際問題、僕も楽しみではあります。
義手と、チャウスの新しい機体が完成してからという約束です。過去の色々な事を思い出したので、前ほどのあせりはなくなりました。
ただ、独占欲とか、後悔したくないという願いは強くなりました。だから、妥協はしません。
出来る限りを、尽くす事にしたのです。
その結果が、4年生との対立です。
訓練場の使用に関して、揉めてしまいました。喧嘩をうってきたので、高値で買いました。
4年生になると、人型の魔物のいる迷宮に行くことになります。
当然、拒否も出来ます。自身が無ければ、獣の迷宮でも単位はもらえます。
ここが、人生の分岐点になる人が多いそうです。
人型の魔物の情報が欲しかったので、訓練している人に話しかけたら、逆切れされました。
「貴方が、仙石君?」
「そうですよ、海野さん」
つれて行かれた先には、有名人がいました。
「私の事、知っているの?」
「僕が、誰と懇意にしているか知っていれば、知らないはず無いですよね?」
「なつの友達だったわね、貴方」
目の前にいるのは、海野財閥のご令嬢、珊瑚さん。4年生で一番の実力者と言われている。
「友達ではないです」
「そうなの?」
「婚約者です」
そういった瞬間、周りの空気が固まった気がします。珊瑚さん以外にも、この場には5人います。
「婚約者との、楽しい時間を邪魔する先輩の用件は、何ですか?」
「この子達が、生意気な下級生を暴行すると言っていたので、止めるつもりでした」
「なら、僕を呼ぶ必要ないのでは?」
「強い生徒なら、配下に欲しいと思ったの。なつの婚約者なら、ヤマノ重工の関係者になるの?」
「それは、未定です。独自に、動く予定です」
「なら、私と手を組まない?」
「考えておきます」
考えるだけです。お嬢様、人を見下していますからね。配下に欲しいって、態度が悪いです。好きになれない人です。
「こら、珊瑚様に失礼だぞ!」
僕の態度が、良くないのは自覚しています。そうする必要ないですから。
「珊瑚様、ここは、我等にお任せを。生意気な子供には、思い知らす必要があります」
「好きにしたら良い。私は、これで失礼知るわね。配下になるか、良く考えてね」
珊瑚さんは、そう言って立ち去る。
「考える必要は無い。お前みたいな生意気な奴は、珊瑚様にはふさわしくない」
5人の先輩は、僕を取り囲む。
「素手の相手に、木刀を構えて恥ずかしくないの?」
「いつでも戦える準備を怠らない。この学校の基礎知識だぞ!」
そう言いながら、1人が切りかかってくる。
「先輩たちは、人型の魔物と戦った事ありますか?」
「俺たちは、全員経験済だよ」
上手に連携して、中々隙の無い攻撃が続いています。
「なるほど、勉強になります」
身体強化をして、防御力を挙げます。つぎ込む魔力で、威力が変化します。1億を超える魔力で強化しています。相手の動きは、止まったように見えます。
「貰った!」
上手く誘導して、義手に攻撃を当てます。攻撃があたり、義手が外れて宙に舞います。
「な、何だそれは!」
「隠し銃、中々良いでしょ?」
腕の中に、銃を隠しおきました。左手にサイコガンではないですが、それに近い物がありま。魔法金属なので、形状が変化できます。
「今ひとつですね・・・」
実勢に使った感じは、今ひとつ。反動が結構あるので、肩が痛いです。隠し銃は失敗です。
次の計画を、実行しましょう。
「訓練なら、付き合いますよ」
武器を破壊され、足を撃ち抜けれて倒れている先輩たちに声をかけます。
この程度の怪我なら治療は可能です。半殺しではないのが残念です。
3日ごとぐらいのペースで更新予定です。




