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海鮮焼き、異世界にて

毎日PVを見てにやにやしている今日この頃、皆様お元気でしょうか。

あー、今日も今日とて酒ポーションの開発がたのしいんじゃ~。

・・・なんて、現実逃避をしている場合ではないな。

もうすぐ来週の授業立ち合い、それも5日間と来た、それが迫っている。


しかも今回、私がゾンビの様になっている間に決まった話で私主導での授業の日を2日ほど取るとの事だ。

となれば、そろそろ用意をしていかなければまずい。


―――というか、今から授業の打ち合わせ、あるんですけどね。


あー行きたくない。

どうすればいい、どうすれば行かなくて済む?

と考え続けているが、結局この行動の裏には学院側とのコネを繋げれるというメリットがある。


結局、行かざるをえないんだよなぁ・・・。

あー、行きたくない。




「あ、こんにちは!今日はわざわざありがとうございます!」


ニコっと可愛らしい笑顔でお出迎えしてくれる先生。

その身長と相まって、特殊な方々なら一撃で沈むのでは?

まぁ私には効かんが・・・!


「どうも、今日はよろしくお願いします。」


「はい!よろしくお願いしますね!」


再びニコッ。

しかし効かん!!


「それでですね、今回2日間教導を取ってもらう際はぜひ実技をお願いしたいんです。」


「実技、ですか・・・。」


まさかの実技。

前回腹パンで収まったとはいえ事故は事故、そんなことがあった実技をフリーの魔術師にさせようというのか。


「本当は私がやった方がいいと思うんですが、でもみんな余り私の言うことを聞いてくれなくて・・・。前回もあんな事故起きちゃいましたし・・・。」


グスッとする先生。

しまった、先手を取られてしまった。

いや、しかし今回は負けん!


「まぁでも、前回の授業で事故の怖さを皆知ったはずです。前の次で再び事故を起こすような心構えはいくら何でもないでしょう。あと私も忙しくてですね・・・。」


苦しい。

非常に苦しい言い訳だ。

これで、何とか・・・!


「うぅ、そうなんですけど・・・。もう1つ理由があって・・・。」


「どんな理由でしょう?」


「前の授業を受けた人たち、次はあの魔術師さんに教えてほしいって・・・。ヒック・・・。」


あかん、地雷踏んだ。


「私、頑張って教えてるんですけど、中々、結果につながらなくて・・・。」


ああ、目が潤んでる、今にも決壊しそう・・・!!

くっ!


「あ、あー、じゃあしょうがないですね。実技、お受けしますよ・・・。」


「あぅ、でも・・・。」


「いえいえ、大丈夫ですよ、たぶん。」


「ヒック・・・。」


「絶対大丈夫です!ええ、任せてください!!」


ああ・・・やってしまった・・・。


――――――――――――――――――――――――――――――


あ”ー、やりたくない。

や”り”た”く”な”い”い”ぃ”ぃ”!!!

何故引き受けた私!!

あーもうめちゃくちゃだよ・・・。


あーやだ、でも仕方ない。

教導の内容を今のうちに考えておかなければ。

前の内容は初級魔術の実践だったし、さすがに2回目も同じ内容は良くないだろう。


となると・・・実技か?

しかし生徒同士で戦わせるわけにもいかないし、相手が・・・。

・・・いや、あるじゃないか、良さそうな方法が。


そうだ、それでいい。

何よりこれなら楽に進むし、教師の問題も解決できそうだ。

やはり私は天才だった(自画自賛)


しかし安心したら


―――腹が減った。


いかん、いつの間にかすごい空腹。

これは早いとこ店を見つけないとな。

飲食街へいざ!!




さぁ、つきました飲食街。

さてさて、今日はどんな飯が私を待っているのだろうか。

いや、そもそも何を食べるか決まってないが、まぁいいか。


ただ、なんだろう、今日は少し違う飯を食いたい。

面倒な依頼を受けた自分へ、解決策を見つけた自分へ、ちょっとしたご褒美。

今日のご褒美飯、探そうじゃないか。


定食。

うーむ、今は違う。


フィッシュアンドチップス。

むしろこんな屋台があったのか・・・要チェックだな。

でももっとこう、豪華に行きたい。


バーベキュー。

うーん、なんか違う。


海鮮焼き。

ん、なんだろう。

こう、ピンときた。

もしかしたら、ここに私の求めるものがあるかもしれない。


・・・うん、今日は海鮮焼きで決定だな。




「おう、らっしゃい!ここどうぞ!」


「海鮮焼き・居酒屋 ウミボウズ」、海鮮焼きの言葉に惹かれて入店したが・・・なるほど、良い感じじゃない。

椅子に座るが、早速目の前の焼き台が私の食欲を誘ってくる。

ここで自分の好きなように、それこそ焼肉の様に魚介を焼く・・・胃袋に来るじゃないか。

ますます腹が・・・早いとこ決めて注文してしまおう。


そう思い、メニューを見るも・・・流石海鮮焼き、様々な魚がより取り見取り。

これじゃ逆に迷ってしまいそうだぞ・・・。


「お客さん!ご注文は!?」


「ああ、いえ、何にすればいいか悩んでまして・・・。おすすめとかあります?」


「おすすめかい!ならメニューの最後にセットがあるからそれ頼んどきな!外れはねぇからよ!」


酒も1杯つくぜ、と豪快に笑う大将。

酒・・・いいな。ついでだ、飲んじゃおう。

今日は自分へのご褒美気分なのだ。


さて、セットの内容は・・・おお。


・漁師セット


・豪快セット


・大漁セット


この3つか。


値段は・・・同じなんだな。何が違うんだろう。


「すいません、この3つのセット、それぞれ何が違うんでしょう。」


「ああ、それか!魚の種類が少ないが大きい身の多い豪快セット!種類の豊富な大漁セット!それぞれの中間の漁師セットだ!全部お勧めだぜ!」


「ありがとうございます。」


なるほど、よくわからん。

うーむ・・・良し。

ここは種類の多さで大漁セットにするか。

あとは焼く間のつなぎだが・・・。

お。


「スピードメニュー」

・焼きシシャモ


これ、良さそうじゃないか。

5匹の魚が皿に乗ったままの武骨な写真、逆に良い。


「すいません。注文で焼きシシャモと大漁セットをお願いします。」


「あいよ!大漁1ついただきました!!!」


「「「「「いただきました!!!」」」」


おお、元気のいい声が厨房から。

こういうの、にぎやかで好き。




「はいよ!大漁セットお待ち!あとセットのエール!」


どんと来た海鮮類、待ってました!


・大漁セット

店主に聞いたが、オクトパスの足、イカゲソ、ハマグリ&サザエという貝、ホッケとやらの干物、シュリンプ。

実に6種類もの魚介、どれから食べようか迷うじゃないか・・・。


・焼きシシャモ

5匹が一列、見た目がもう良い。横にマヨネーズが添えられている。


・エール

皆ご存じ酒。海鮮を焼く間に、海鮮と一緒に、万能な酒。


これはもう、辛抱できん。


手元の焼き方をみながら、海鮮を焼き台へ。

なんだろう、ジュって音がすごく楽しい。


いかんいかん、今私はお腹が減っているんだ。

シシャモ君、よろしく頼むよ。


まずはそのまま、頭から半分ガブリ。


―――良き。


サクッとした頭の触感から、身に至った時のカリッとした感じ。

その後来るジューシーさ。

この小さい身に、ここまでの可能性を秘めているのか。


すかさずエールを口にする。

この組み合わせ、無敵じゃないか。


次は・・・マヨネーズをつけてみよう。

これも最近普及している調味料だが、テンセイシャとやらは便利なものばかり作ってくれる。

・・・いい事ばかりじゃないらしいが、美味い店も増えたし私にとってはありがたいことだ。


っと、そんなことはどうでもいいんだ、早く食えと腹が私を怒っている。

さて次は、尻尾から行ってみようか。


あっ、美味し。

サクッとしたしっぽ、マヨネーズ、私に効く。





いかん、夢中で食いすぎた。

もうシシャモがないじゃないか。

まぁでも胃袋はほんのちょっぴり落ち着いた。


あとはじっくり焼いていくことにしよう・・・。


オクトパスの足、イカゲソ、シュリンプをひっくり返す。

うおお、もう食べたい・・・焦げ目が良い感じについてて、見た目がやばい。


そしてハマグリ、おお、ぐつぐつしてきてる?

焼き方は・・・ここで醤油を垂らすのか。


サザエは・・・まだちょっとかな?

しかしこれ、蓋を開けるの大変そうな貝だな・・・。


ホッケの干物もひっくり返そう。

皮がめくれて来たらひっくり返す、とあるし。

こいつはもうすぐ食えそうだ。




さてさて、1番乗りは・・・おお。

オクトパス、イカゲソ、ホッケの同着ゴール。


まずは・・・オクトパス、君に決めた。

焼き台の上で醤油を垂らす。


あ”ー、この香り、犯罪的。

串をもってそのままガブリ!


コリっとジューシー。

美味い!

醤油が香って、噛み締めるほどに旨味があって、オクトパスの汁がでてきて、たまらん!

というかこんなの美味いに決まってる!

自分で焼いてるから尚更美味い、そんな気もする。


さてさてお次、イカゲソ君。

これ、イカという魚介の足?らしい。

通りで君、美脚だよ・・・。

焼き加減の焦げ目、私を誘惑してくる。

こいつも焼き台の上で醤油を垂らして、ええい、1口で行っちゃえ!!


―――美味い。


こいつもオクトパスと同じ、コリっとした触感とその旨味がたまらない。

あー、酒に合う・・・酒お代わりしよ。

この癖になる感じ、オクトパスに劣らんぞ・・・!


もう私の食欲は最高潮。

最高にハイってやつだ。

という訳でホッケ、いただきまーす!


・・・はい、反則。美味さの反則勝ち。


ポロっと箸で取れる身が、口の中でほろっと崩れる。

その崩れた身から魚の旨味、私の口で暴動を起こしている。

今度、ライスと一緒に食べてもいいかも。

これはきっと、俗にいう脂がのっている、そんなホッケなんだろう。


そして第二弾、ハマグリ、シュリンプ、そしてサザエ。

こいつらも食べごろだ。


ぐつぐつしてきたサザエにも醤油を垂らして・・・。

よし、ハマグリ行っちゃおう。


しかしこの貝、常識はずれな大きさ。

そして、香りが犯罪。

海鮮と醤油、これを焼くとどうあがいても犯罪的な香りになってしまうのか。


さて、ではいただきます。


―――身、ぷりぷり、旨味、ぎっしり、ぎっちり食べれる美味しさ。そして殻に残った汁、これもまた美味。


大きさだけじゃない、美味さも常識外れだった。

そしてこの殻に残った汁、これやばい。

醤油とハマグリの出汁、すごくマッチしてる。

これはもう汁じゃない、海鮮スープだな。


そして殻のついたシュリンプ。

殻を剝いて、いただきます。


・・・ほのかな塩味、そしてシュリンプ自体の美味さ、しっかり伝わってきます。


しっかり焼き加減を守ったからか、少し生な感じ、言葉に出せない美味さ。

何て言えばいい?この美味さ。だれか私の代わりに代弁してくれ。

その間に私はこいつを食うから。

というか殻を剝くの面倒だと思ったが、こういった機会ではこれすら楽しい。


さぁラスト、サザエ君、君だ。

えーっと・・・蓋の間に鉄の串を指して・・・。

こう、ぐる、ぐる、ぐる・・・。


なんと。スポット取れた。

取れたが・・・見た目がすごい。

特に肝、すごい。


まぁいいや、ではまず身からいただきます。


―――ああ、身、良き。


コリコリとした触感、そして美味い汁が絡まって、ほんとに美味しい。

くるくる回した甲斐、これだけで回収。


そして肝。

・・・身が美味いんだ、こいつも美味いはず。


・・・うん、なんだ、美味いじゃないか。

何だろう、苦みの中に旨味を感じるというか。

これはきっと大人の味、というやつだな。


そして、汁、いや海鮮スープ。


―――これだけで酒飲めそう。


ハマグリとは違った、また違う旨味。

これ汁なのにおつまみだよ。


1通り食べたが、まだ物足りない。

全部美味いんだ、しょうがないじゃないか。


という訳で


「大将、大漁セット、お代わりお願いします!」


「あいよ!」





「ありがとうございました!またのお越しを!」


ふぅー、食った。

酒も飲んだ。

美味かった。


海鮮焼き、素晴らしかった。


とりあえず煙草へ火を。

酒を飲んでいい感じのほろ酔い、煙草に合う。

今日はこの良い感じのまま寝てしまおう。


自分へのご褒美もすんだんだ、明日も頑張るか。


願わくば、次も美味い店に会えるように。

主人公(男)・魔術師。食い物1つでご機嫌になる現金な性格。


ウミボウズの大将・実は双子。兄が漁師。でも兄弟ともに渋いムキムキ。

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