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酒を飲んだ次の日、寿司

種類が多いとこんな感じに書きがちです。

・・・おはよう太陽。

憎々しいほど、今日も元気だね。


あー、いかん、昨日少し飲みすぎただろうか。

しかし点心、うまかったなぁ・・・。


まぁ飲みすぎても大丈夫、今日は休みだ。

イベントが無くなったおかげでな。


さて、今日はどうするか・・・。

うーん、ダメだ、まだ体が少しだるいな。


折角だ、こんな機会中々ない。


・・・二度寝をしよう!

おやすみ太陽!!


――――――――――――――――――――――――――――――


・・・おはよう、太陽。

時間は・・・昼過ぎか。

こんな時間なのに君まだ元気なんだね。


しかし二度寝のおかげだろうか、少し頭がすっきりした。

うん、元気ばっちり。


ああ、二度寝、この素晴らしき贅沢。

金も生まない、時間は多く使用する。

でも止められないこの行動、ああ罪深い。


うん、一回シャワーでも浴びるか。

そうすりゃさらにさっぱりするだろう。


それに今日は少し暑い。

寝汗も流したいところだ。


・・・なんで酒飲んだ日は寝汗が多くなるんだろう。





ふぅ、さっぱり。

気分、体調共に全快、まさに絶好調だ。


さて、この後は・・・。

折角だ、少し依頼の整理でもしてしまおう。


今までの依頼、その再整理だ。


目標は・・・そうだな、夕方くらい。

それまでにある程度片付けてしまおう。


お供は・・・コーヒーとジャズ、これでいいな。

さ、せっかくの休日、のんびりと仕上げていこう。


――――――――――――――――――――――――――――――


・・・あ、もうこんな時間。

コーヒーも、ありゃ、すっかり冷めてる。


というか冷静に考えたら休日なのに仕事をしてる私。

休日、休日とはいったい・・・?


やはりまだ全快ではなかったんだろうか、なんだか。


―――凄く、お腹、減りました。


そりゃそうだ、結局コーヒーしか飲んでいないし、ジャズはお腹にたまらない。

そうとなれば、早速飲食街へ行こうじゃないか。




毎度おなじみ飲食街。

さ、今日も私の求める料理を探してねり歩こう。


今日は・・・少しあっさり、それでいて気軽に食べれそうなものが良いな。

うーん、こう、魚か?

でも海鮮焼きって気分じゃないし・・・。


まぁいい、魚、この路線で店を探そう。

ミックスフライでもない、なんかいい料理、果たしてどこにあるだろうか。



食堂。

うーん・・・ここだとフライとかになりそうだ。


レストラン。

ムニエルとか?焼き魚か・・・。


海鮮焼き。

昨日酒いっぱい飲んだし、今日は・・・。


どこだ、どこに、私の求める店はある?

何かないのか。


このままでは・・・ほら、肉の良い香りに、誘われて・・・。


お。


「寿司 海の贈り物」


へぇ、良さそうじゃないか。

寿司っていうと・・・ワショクの1つ、だよな。


いいじゃないか、寿司。

名前も良い雰囲気醸し出してる。


うん、ここだ。

ここ以外ありえない。




「いらっしゃい!カウンター席どうぞ!」


お、凄い。

いかにも職人こだわりの建物って感じ。


一直線、ストレートに美しいカウンター。

そしてそこの前に並ぶのは・・・ケースに入った、刺身。


凄い、この雰囲気、良い感じ。

正に美味いものを食える、そんな気分にしてくれる。


早速注文だ・・・が、メニューが無い。

これは、どうやって注文をすれば・・・?


「お客さん、初めてですか?」


「え、あ、はい。」


「そうですか!ならお勧めで握りましょうか!」


「あ、じゃあ、それで。」


「あいよ!お勧め握り1丁!」


うーん、元気のいい大将。

この大将がお勧めするセットなら、きっと問題ないだろう。


さ、寿司、楽しみに・・・。

お。

刺身を手に取って・・・ライスの上に。


何だろう、ワクワクする。

お勧め握り、その全貌やいかに。






「はい、おまたせ!お勧め握りです!あと夜は茶碗蒸しと海苔汁がサービスだ!」


これはこれは・・・!


・お勧め握り

ツナ(マグロ)の赤身、スナッパー(鯛)、大きいシュリンプ(エビ)、オクトパス(タコ)、ツナのトロ、スクウィード(イカ)、スカロップ(ホタテ)、イエローテイル(ぶり)。何だこれは、より取り見取りじゃないか。しかも嬉しい2つずつ。きれいな色して、まるで宝石が並んでいるようだ。


・茶碗蒸し

寿司がより取り見取りの宝石、ならばこれは正に原石の様な綺麗な黄色。蒸しという名前の通り、蒸した料理なんだろう。そして・・・プルプルしてる。私の期待感もプルプル。


・海苔汁

海苔が汁の上にどっさり浮いてる。そして汁自体の良い香り。まさに海苔の汁、でもこれが良い。


これはこれは・・・どれから手を付けようか。

いや、迷う必要はない、いただきます。


まずは・・・ツナのトロ。

こいつ前に食ったとき、口の中でとろけるような感じだった。

それが今回ライスの上に鎮座している、これはもう美味さ満点のはず。

醤油をつけて、パク。


―――これ、これだよこれ。あっさりとして、それでいて濃厚なとろけ。これぞトロ。


寿司、見事。

刺身で美味しいトロ、寿司にするとまた変わった楽しみ方になる。

ライスとトロじゃない、トロとライスでもない。

言うなれば、そう・・・トロライス。

この2つ、片方が無くなっちゃ寿司じゃない、まさにそういわんばかりの一体感。


あっさりしてるのに、とろけるようなこの後味、そして感触。

これは、クセになる。


そして寿司、ライスと魚をつなぎ合わせる、ワサビ。

こいつがまたツーンとしてるのに、それがかえって、良き。


何だろう、大人の味という感じ?

いやでも、子供でもこれが好きな人はいる。


じゃあ次は・・・赤身。

綺麗な赤色、まさに鮮度抜群の証。

さ、こいつを口に放り込めば。


―――生き生きと、壮大な海の中を駆け巡る、ツナ。


鮮度抜群、魚なのに肉に負けない食べ応え。

あっさり、でもがっつり。

うーん、美味い。


きっとこの赤い色、これこそがツナの存在色。

分厚い身は贅沢感と食べ応え、そこでほどけるライスの塊。

まさに寿司、きっと寿司の代名詞、ツナ。


私、今日、たぶん寿司を求めていたんだろうな。

そんなことまで思わせる、味。


では、次、そうだな。

スナッパー、君に決めた。

赤いツナとは変わって、白身に赤いラインが輝く。


―――ツナは壮大、力強く。ならばこいつは優雅で気品あふれる泳ぎっぷり。


なぜこうも、あっさりとがっつりの両立ができる?

歯ごたえ、確かな感触。

しかしそこから魚汁があふれるわけでもない。


でも、美味い。

鮮度の良い魚、それを職人がライスと一緒に握った寿司。

そこに思い切った味付けなんてない、なのにここまで、美味い。


これはもう、手が止まらないぞ。

とりあえず・・・1種類ずつ、口に放り込んでしまえ。


―――シュリンプ、うおお、この濃厚な甘みと美味さ。大きい一尾のシュリンプ、この美味さ、私も思わずエビぞりで飛び跳ねそうだ。


―――オクトパスは・・・コリコリプリプリ、歯ごたえ抜群。醤油との相性、素晴らしい。この淡白な味、いいな。


―――スクウィード、その純白、ライスと相まって正に白。そしてこの、コリコリ、でもその後来るねっとりとした感じ、たまらん。


―――イエローテイル、分厚い身、そしてそこから来る、この、濃厚な旨味。魚の脂、まさにノリノリ。


―――スカロップ、聞くところによるとホタテとやらの貝柱。食感が独特、こう、サクッと?淡白ながら、確かに香る海の味、私の口を貝の様に黙らせる。


これはとんでもない・・・素晴らしい料理。

全ての魚、全てが違い、全てが美味い。


・・・スクウィードの白い見た目、醤油を垂らすとなんだか自分好みに調理してる気分。

なんか、料理を食べる側なのに、こんな気分に浸れるなんて。


さ、いったん箸休め。

茶碗蒸しと海苔汁・・・ここは茶碗蒸しから行こう。


黄色くプルプルした見た目、さっきは期待がプルプルしてた。

が、ここまで美味い寿司、これを食った後はもうプルプルどころかブルッブルだ。

スプーンで掬えば、何だろう、プリンみたい。


―――優しい味、食感。私は今、優しさという美味さを口の中で味わっている。


プリンみたいだが、まったく違った。

優しい出汁の味だろうか、それがふんわりと、でもしっかり口の中に広がる。

プルっとした本体は口の中で絹の様に溶けていき、何だろう。


そう、安心。

安心感だ。


この茶碗蒸し、とんでもない安心な味。

魚が泳ぎまわり、大暴れしている口の海。

その海の中、そこに優しい1筋の光が来たような、そんな気分にさせてくれる。


1口1口、掬うたびに光が増える。

これ、相当美味いぞ。


・・・いかん、茶碗蒸しが無くなってしまった。

と、なれば。


最後の未体験、海苔汁。

味噌汁でも、あら汁でもない、海苔汁。

箸でかき回しても・・・入っているのは海苔のみ。


ホカホカの湯気、そして一緒に立ち上る香り。

さぁ。


―――嗚呼、身に沁みる。今日の私は酒じゃなく、海苔汁を求めていた。


温かく、それでいて美味い汁物。

具材は海苔のみ、しかしそれがいい。


1口啜る、すると海苔も一緒に流れ込む。

この海苔の歯ごたえが無い様である、されどほとんどない感じ。

思わず少しだけ噛んでしまうような、そんな程度の感触。


しかしこの感触、こいつがまるでこの汁自体を噛み締めて味わっているかのような・・・そんな気分。


それに2日酔いで少し疲れた私の体、きっとこの体にもいいのだろう。

現に私の脳は飲めと、口は啜れと催促してくる。




さぁ、茶碗蒸しはなくなり、寿司は全部1つずつ、海苔汁は半分。

もはや私の口の中は大荒れの海、魚たちが好き勝手に暴れる無法地帯。

何から食べる、何を最後に残す?


夢中で、されど慎重に、味わって食べ続ける私。

多種多様な魚介類、その神秘性を今私は味わっている。



―――ああ、たまらん、寿司。今日この料理に出会えて、心底よかった。



ごちそうさまでした。




「ありがとうございましたー!」


ああ、美味かった。

何だろう、さっぱりしてるのにライスがあるおかげか、食べ応えはがっつり。

疲れた私の体、その体にピッタリの料理だった。


酒は海苔汁、つまみが寿司、そして茶碗蒸しは・・・デザートか?


さて、煙草を1本・・・。

火をつけて、吸い、吐く。

単純ながら非常に美味い寿司、それに何だか似てるような気がする。


さぁ、帰ろう。


明日からはまた仕事、また頑張ろうじゃないか。


願わくば、次も美味い店に会えるように。

主人公(男)・魔術師。新しい料理、寿司に出会いご満悦。二日酔いにはぎりぎりならずに済んだ。


魚介類の名前・すいません、ファンタジー風な名前が付けれなかったため、英語にしてます。ピチピチ。


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