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うん、今日はパエリアにしよう。

スランプで昨日投稿できませんでした。

うおおお、唸れ、私のキーボード・・・。


そして今回文字数も少なめ。

楽しみにしてくれている方々、申し訳ありませぬ。

新しい朝だ。

昨日は美味い飯食って、酒飲んで。

そして早く寝たからか。


疲れが吹っ飛んでる。

やっぱり元気を出すには美味い飯と早く寝ることだよな。


確か今日は普通の営業と・・・ああ、魔道学院にもいかなきゃな。

学院には納品して、軽く談笑すればいいだろう。


ぐっと伸びをして・・・良し。

起きよう。


その後シャワーを浴びてコーヒー、いつもの流れだ。


今日の営業も上手くいきますように・・・!


―――――――――――――――――――――――――


ふぅ、営業は終わった。

あとはここで先生に納品して終わりだ。


しかし魔道学院の受付、結構広くなったよなぁ。

昔はカウンターが1つか2つ程度だったんだが。


これも魔道学院が有名になったからだろうか。


さて、先生は・・・あ、居た。


「・・・あ、魔術師さん!こんにちはっ!」


「どうも先生、こんにちは。いつもお世話になってます。」


「いえ、こちらこそ!」


「早速ですが納品を・・・。」


「わかりました!今応接室にご案内しますね!どうぞこちらへ!」


おお、何だかいつにも増して張り切ってるなぁ。

これで偶に来る無茶ぶりさえなければ可愛らしい元気な先生なのに。




「・・・これで納品は以上ですね。」


「わぁ・・・いつもありがとうございますっ。魔術師さんの納品してくれる素材、全部高品質で助かってます。」


「そう言っていただけると、ご用意した甲斐がありますね。」


まぁ、私が高品質で納品しているのは魔道学院だけではないが。

一応納品依頼の場合、全て高品質になるように納品している。

こちらもフリーとはいえプロの魔術師だからな。


「・・・あ、そういえば魔術師さん!」


「はい、なんでしょうか。」


「お祭り、すっごく楽しかったですよ!開催してくれてありがとうございました!」


「そうですか、それは良かったです。・・・とはいっても、殆ど私は名ばかりの開催者みたいなものですが。」


「いえいえ、そんなことありませんよ!そもそも魔術師さんがいなかったら祭り自体がなかったんですから!それに・・・えへへ。」


「どうかされました?」


「実はその時に、髪飾りを買ったんです・・・ほら、ここですよ、ここ。どうです、似合ってますか?」


お、本当だ。

言われてみれば髪飾りが変わっている。

というか、この髪飾り・・・先輩の店の物か。


というかそんなに嬉しそうにアピールしなくても・・・。

見た目と相まって凄く子供っぽいですよ、先生。


「ええ、すごく似合ってますよ。」


「えへへ、ありがとうございます!実は学院でも文化祭とかをしようと企画が出てきてて・・・。」


なんだ、かわいいぞ、この先生。

私の学生時代もこんなかわいい先生に教えてもらいたかった・・・。


―――――――――――――――――――――――――


「では、失礼します。」


「今日はありがとうございました!」


今日の営業、つつがなく終了。

学院では・・・まぁ。

文化祭とやらの手伝いを依頼するかもしれない、そう言われたくらいか。


でも恐らく、私にお手伝いは回ってこないだろうなぁ。


ま、何はともあれ今日の営業は終了。

後は帰ってゆっくり加工依頼をこなすだけだが。


―――その前に、飯にしよう。


いつの間にか凄く腹が減ってる。

昼飯を買って帰るのも良いが・・・どうせ外にいるなら飯を食いに行きたい。


うん、飲食街へ向かうとしよう。

夜飯もそこで買ってしまおう。




という訳で到着、いつもの飲食街。

今日はどんな料理に出会えるんだろうか。


飲食街に向かう間に色々食べたいものを考えたんだが・・・どうも思いつかなかった。

最近色々食べてるからか、どうにも食べたいものが思いつかない。


そうなると結局は直感で店を選ぶ・・・まぁ、いつも通り歩いて探す訳だ。


さ、お腹と背中がくっつく前にとっとと店を探してしまおう。



居酒屋。

うーん・・・気分じゃない。

パスだ。


食堂。

無難にここ入っておこうか。

いや、でも混んでる。

すぐ座れそうにないし、今回はパスだ。


レストラン。

レストランか。

ここでもいいな。


どれ、席は・・・お。

座れそうだ。

うん、ここにしよう。


「レストラン コウヨウ」、ここに決まりだ。




「いらっしゃいませ。御一人様ですか?」


「はい。」


「かしこまりました。こちらのお席をどうぞ。」


おお、凄く良い香りがする。

流石レストラン、食堂や焼き肉とはまた違うこの美味しそうな香り。


そして店内もしっかりお洒落。

ウッド調で統一された店内、その中にピカリと光るクラシック調のインテリア。

・・・あ、あの花瓶。


顔なじみの所で作ってるインテリアじゃないか。

照明にもこだわってるのか、簡易的なシャンデリアが凄く綺麗だ。


そんな中案内されたのは4人掛けのテーブル。

他のお客さんがいないからだろうか?


まぁいい、案内されたならそこで飯を食う。

それが客の流儀。


「どうぞ、お冷とメニューになります。」


そしてこのイケメン給仕。

銀色の髪、そしてメガネが知的さをアピール。

身長も高いがどこか甘いそのマスク、学院の生徒だろうか?


ま、何はともあれメニューをみよう。

こちとら腹が減っているんだ。


どれどれ・・・。


・デミグラスソースのオムライス


・ふわトロ卵のオムライス


・日替わりペペロンチーノ


・シーフードグラタン


うんうん、いかにもレストランのメニューだ。

でもこういうの、嫌いじゃないぞ。


さて、他のメニューは。


・ガーリックマッシュルーム


・エビの岩塩焼き


・本日のパエリア


お、パエリア。

本日のパエリア、とな。


良いじゃないか、パエリア。

思えば久しく食べてない。


うん、今日はパエリアにしよう。


あとは何かサイドメニューを頼んで、と・・・。




「お待たせいたしました。本日のパエリア、マッシュルームのアヒージョになります。ごゆっくりどうぞ。」


おー、来た来た。

丸い皿に鮮やかな黄色のライス、色とりどりのシーフード!


・本日のパエリア

今日はシーフードのパエリアとの事。黄色いライスに色んなシーフードが乗っている。見た目も香りも凄く美味そうだ。


・マッシュルームのアヒージョ

マッシュルームがぐつぐつと煮えたぎるオイルの中に・・・。ガーリックの香りが程よく香ってきて、腹が減ってくる。


では、いただきます。



さ、まずはパエリアから行こうか。

しかしシュリンプ(エビ)に大きい貝、イカ、そして赤い野菜。

この赤い野菜・・・確かパプリカだったか。


ごろっとしたそいつらがライスの上に陣取ってるから、もう凄く豪華に見える。

これは一気に食らいつくんじゃなく、1つずつ味わっていこうじゃないか。


という訳でまずはシュリンプ。

こいつの殻を剝いて・・・剥いて・・・。

良し。


パパっと殻を剝けた。

身も割れてないし、これは幸先良いんじゃないの?


とりあえずまずはこのシュリンプ、いただきます。


―――うっほー、美味しい。エビ濃厚!ギュっとした身からぱっとあふれる様なこの旨味!


うーん、美味い。

シュリンプ、素晴らしく美味しいぞ。


これそのまま食っても美味しいけど・・・そうだな。

残り2つあるし、1つはそのまま食って。

残りはライスと一緒に食うことにしよう。


しかしこのシュリンプ、本当に美味しいぞ。

そしてこんな美味しいシュリンプを具材として乗っけているこのパエリア。

これは・・・期待が高まってきた。


とりあえずもう1尾。

いただきまーす。


―――あー、たまらん。酒が欲しくなってくるこの美味さ。パエリアのシュリンプは何故これほど美味いんだろうか。


このシュリンプの美味さに一瞬で魅了された私。

酒を飲む気が無いのに、思わず酒が欲しくなってくるような。

そんな力さえある。


・・・と、いかん。


まだ本命のパエリアを食べていないんだぞ。

シュリンプに魅了されて満足してどうする。


ライスをスプーンで掬って・・・おや。

おこげ、おこげじゃないか。


パエリアのおこげ、美味しいんだよな・・・。


そして具材はイカ、こいつをライスと一緒にいただきます!


―――ぱりぱりのおこげ、そもそものライスの下味、もう堪らん。そこにイカが美味しい追撃、シュリンプも美味けりゃライスもイカも全部美味い。素晴らしいパエリアじゃないか・・・!


美味い、凄く美味い。

何が美味いって、もう全部美味しい。


この魚介の味が閉じ込められたライス。

シュリンプ、イカ、貝、いろんな魚介のうま味がライスに凝縮されている。

しかも全くべチャッとしてないのも高ポイント。


前は赤だったが、今回の黄色のライスもとんでもなく美味い。

黄色くド派手なパエリア、しかしその美味さは本物。

見た目とは裏腹に堅実に、されど大胆な美味さが私を襲ってくる・・・!


中でも、おこげ。

このおこげよ。

食べてる時に偶にカリッとなって、そしておこげにも魚介のうま味が凝縮されてるから、もう。


堪らないよね、この食感にこの味。


そんなライスだけで美味しいこのパエリア。

それを後押しするイカ。


ぐにゅっとした食感が良い感じ。

そしてイカの素材の味というか。

それが噛むたび溢れ出る。


うん、イカ。

シンプルに美味しい。


となればこの貝も食べてみなければ。

殻ごと手に持って、どれどれ・・・。


―――これは、美味い貝の味。海の味ともいえるのでは。こう、美味しさがぎゅっと貝の身に詰まってる。


美味しい。

この魚介の味、私いくらでも食べれそう。


そして何より嬉しいのは、砂を全く感じない。

ほら、砂が上手く抜けてないとガリってするじゃないか。

私、あれが余り好きではなくて・・・。


この貝、美味しいだけじゃなく下処理もしっかりしてあって。

魚介の味、海の味、それを美味しく幸せに感じれる。


濃厚な魚介の味が閉じ込められたライスに。

美味いシュリンプ、イカ、貝。

このシーフードパエリア、前食べたパエリアにも負けず劣らず凄く美味しい。


今日、レストランを選んで正解だったな。



と、ここいらでマッシュルーム行っとくか。

さっきまでぐつぐつ言っていたこのマッシュルームのアヒージョ。


これをフォークでぷすりと刺して・・・。


そのまま口へ、ホールイン。


―――熱っ、まだ、まだ熱かった・・・でも、凄く美味しいぞ!肉厚マッシュルーム、歯ごたえも抜群だ!


このキノコ、とんでもなく美味しいキノコ。

まだアツアツだったけど、それでも食べてよかったと思えるくらい美味しい。

いや、これは口の中火傷してでも食べる価値があるぞ。


もう肉厚で、美味しさが充実してて・・・。

このガーリック風味がマッシュルームと相性抜群。


プリッとしたマッシュルームにアヒージョのガーリック、そしてオイルが染み込んで。

もう三位一体のこの攻撃、私の言語中枢を破壊して語彙力を喪失させてくる。


ただただ美味しい、それしか言えなくなるこの美味しさ。


ほら、もう1つ食べてみれば。


―――ああ、熱くて美味しい、唯々美味しい。


頼んでよかったサイドメニュー。

このマッシュルーム、これだけでも今日ここに来た価値があるといっても過言じゃないぞ。



大地のうま味、マッシュルーム。

そして海のうま味、シーフードパエリア。


この海と大地、その美味しさを一緒に味わっている今の私。

このレストラン、当たりも当たり、大当たりだな。


やっぱりイケメンの給仕がいるから当たりなんだろうか。

いや、きっとシェフの腕が良いのが1番の理由だろうけど。


さ、次はパエリアをシュリンプと一緒に。


―――あー、あかん、あかんですよこの美味さ。濃厚なシュリンプのうま味と魚介のうま味を吸ったライス、夢の競演じゃないですか。


くぅー、美味いなぁ・・・。

こんなに美味しいパエリアをまさか今日食えるなんて。

やはり自分の足で店を選ぶ、これが大事なのかもしれない。


そんなことを思いつつ、次はマッシュルームへ。


―――アツ、はふっ・・・美味い。海の後の大地の美味さ、これがまたたまらない。


濃縮されたパエリアからの、強烈な旨味のアヒージョ。

これは間違いない、間違いなく美味しい。


ああ、今日良い店に出会えたことに感謝。

美味い、美味いぞ、パエリアにマッシュルーム・・・!




「ありがとうございました。」


うーん、美味しかった。

グッと背伸びをしつつ、そんなことを思う私。

腹も良い感じに膨れたし、いやぁ良い店だった。


しかしパエリア、本当に久しぶりに食べたな。

前食べたのは・・・半年以上も前じゃないか?


まぁ、別にどうでもいいんだが・・・とりあえず煙草だ。

煙草を取り出して、火をつけて、吸う。

・・・ふぅ、美味い飯の後の煙草は身に沁みるなぁ。


さて、家に帰って加工依頼をこなすとするか。

あ、はく製の用意もしておかないとな。


今日この後も、頑張るとしましょう。


願わくば、次も美味い店に会えるように。


主人公(男)・魔術師。久々に食べたパエリアでやる気が絶好調。


「レストラン コウヨウ」の給仕(男)・見た目は知的イケメンだが、実は余り頭が良くない。店主の息子。

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