ピザにバイキング、なるほど。<総合4万PV突破>
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「こちらになります。」
「お、どれどれ・・・おお。これか。」
「これで4か月以上持ちますよ。」
「へぇ・・・普通の奴より色が濃いんだな。」
さて、今日は使用期限の長いポーション、その納品日。
1つも失敗することなく順調に作ることができた。
「ええ、薬用成分を色々といじってますので。まぁ色が濃いほど長く持つと思っていただければ。」
「ほう。・・・そういや、俺らが頼んでるポーションも市販のより色が濃いな。」
「あれはまた別なんですけどね。使用期限よりも効果を重視してますので。まぁ、何かしら凄いポーションは色が濃くなると思っていただければ。」
「成程な。分かった。これをアイツらに渡しておくわ。」
「よろしくお願いします。」
良し、これで依頼完了。
今日はこれの納品だけだったからな、後はフリーだ。
後はどこかで美味い料理でも食いに行こうか。
「しかし、ポーションも奥が深いな。色の事とか初めて知ったぜ。」
「まぁ、よく観察しないと分かりませんからね。殆どの人は確認する前に飲んじゃいますし。」
「となると、あれか。エリクサーとかはすげぇ色してんのか?」
「いえ、エリクサーの場合は輝いてますね。ギンギラギンに光ってます。」
「まじか・・・なんというか、夢が・・・。ていうかお前さん、見たことあるのか?」
「ええ、まぁ。実際に作ったことありますし。」
「マジか!初めて聞いたぞ!」
まぁそりゃ、言ってないからね。
「そうか、お前エリクサー作れんのか・・・。なぁ、試しに聞くけどよ。1本いくらだ?」
「そうですね、大体・・・。これくらいですかね。」
「・・・。なるほど、俺らには一生無理だわ。」
「まぁどうしても素材が高くつきますので。」
しかもその後の労力も凄くかかる。
エリクサーを作るとなると、最低でも2週間は張り付く必要があるからな。
その間他の仕事を一切できない。
素材の料金、労力、そしてその間仕事ができない事への補填、それに利益。
それを足せばまぁ、この金額になるのは仕方ない。
とはいってもこれでもまだ良心価格だが。
「はー、にしてもエリクサー作れんのか・・・お前さんやっぱり結構凄い魔術師だったんだな。というかそんな腕があるのにギルドに入らないのか?」
「まぁ・・・。どうしても組織に縛られるとか、そういうのが嫌いでして。自由にやっていきたいんですよ。」
「なるほど。まぁ、そのおかげで俺らは良いポーションを買えるわけだからな。今後も頼むぜ。」
「ええ、こちらこそ。今後ともよろしくお願いします。・・・では、これで。」
「おう。確かに受け取った。渡しておくぜ。」
「お願いします。」
ふぅー。
仕事終わりの一服も美味いもんだ。
あの後冒険者ギルドを出て、中央広場。
そこの喫煙スペースにて。
そして手元には屋台で買ったミックスジュース。
・ミックスジュース
色々なフルーツをミキサーにかけて出来たミックスジュース。フルーツの繊維が少し残っているのが、また良い。
偶にはこいつを片手に煙草、それも良いだろう。
さて、早速ミックスジュースを味わってみるか。
しかしミックスジュースの色って不思議だよな。
大体がこう、黄色というか明るい色というか。
そんな感じの色になってる気がする。
ま、いいか。
とりあえず一口・・・。
―――あ、甘い、そして美味しい。とろりとしたこの喉越し、ミックスジュースが濃い証。
うん、ちゃんとしてる。
甘くて美味しい、良いミックスジュースだ。
このとろっとした感じも良い。
さらっとしたミックスジュースも良いが、こうとろっとろのミックスジュースも私、好き。
自然な甘さ、自然の甘さ。
前者は良い味付けの意、後者はフルーツによる恵みの味の意。
この2つが融合したミックスジュース。
一仕事終えた私の体に染みていく。
仕事終わりの一杯、エールじゃなくてミックスジュース。
うん、こんなのも自由っぽくていいな。
―――――――――――――――――――――――――
さて、煙草を吸い終えて、ミックスジュースも飲み終えたわけだが・・・。
この後、とりあえず、あれだ。
―――腹が減ったし、飯にしようか。
ミックスジュースじゃ流石に腹は膨れない。
毎度のことながら朝飯を食べていない私、もう背中とお腹がくっつきそうだ。
うん、飲食街へ向かうとしよう。
到着、飲食街。
今日は何を食べようか。
今日は何というか、こう。
祝い飯の様なものを食いたい。
いや、何故かって聞かれると何とも言えないんだが。
そんな気分なんだ、今日は。
でも焼肉はこの前食べたし、ウナギも寿司も食った。
祝い飯、他に何があるだろうか。
うーん・・・。
まぁ、歩いて探すとしよう。
どうしても見つからなかったら、そこら辺の店でやけ食いだ。
食堂。
祝い飯の雰囲気ではないな・・・パス。
焼肉。
最近食べたし・・・パス。
レストラン。
コース料理か。
いやでも・・・お堅いのはなぁ。
パスだ。
はてさて、どうしようか。
結構空腹も限界だが、こう。
ピンとくる店が見つからない。
いや、そもそも祝い飯で何が食いたいんだ、私は?
だれか、何を食えばいいか教えてくれ。
・・・ダメだ、これはもう、そこら辺の食堂にでも入るか。
そう、あきらめかけた、その時。
私の目がある店を見つけてしまった。
「ピザ&バイキング ピザ・リーン」、だと。
ピザにバイキング、なるほど。
これは祝い飯にふさわしいんじゃないか。
古来より人は特別な時、ピザの出前を取ることが多い。(魔術師調べ、諸説あります)
そこにバイキングもついてるんだ、これは、もう。
今日は此処で飯を食えという、天啓なのかもしれない。
うん、ここだ、ここにしよう。
今日の飯はここに決定!
「いらっしゃいませ!おひとり様ですか?」
「ええ。」
「かしこまりました!お席までご案内します!」
お、結構いろんな人がいる。
それこそ私の様な1人客から家族連れまで。
ここ、結構人気の店なのかも。
「こちらのお席をお使いください!」
「ありがとうございます。」
案内されたのは4人掛けのテーブル席。
センスのいいテーブルとイスじゃないの。
というかよく見ればこの店、どことなく品があるな。
結構大きめの店でこれだけの品のある空間。
調度品にお金かかってるんだろうなぁ。
しかし1人なのに広々とした場所、使っても良いんだろうか。
ま、いいか。
さて、席に座って、と。
ん、一見ピザのメニューしかないが。
まぁバイキングだからメニューはないのが当たり前か。
「当店のご利用は初めてですか?」
「あ、はい。」
「失礼しました!当店ではピザは注文していただき、他はバイキングとなっております!」
成程、ピザは焼きたてアツアツを食えるのか。
そして他はバイキング、と。
それはまた、楽しみじゃないか。
「もしピザがお決まりでしたら、今お伺いしますが?」
「あ、そうですか?えーと、じゃあ、・・・これでお願いします。」
「かしこまりました!キノコのピザですね!バイキングはご自由にとってきて構いませんので、是非どうぞ!」
「わかりました。」
良し、ピザの注文は完了した。
あとはバイキングを攻めるだけだ。
しかしバイキングなんていつ以来だろう。
過去に1、2回ほどしか来たことが無いのでは?
どこかウキウキしている自分がいる。
いや、落ち着け。
バイキングは取り放題、食べ放題。
すなわちウキウキしている状態ではすぐに満腹、バイキングを堪能できない。
ここはしっかり地に足つけて。
慎重に事を進めるんだ・・・!
いざ、行くぞ、バイキング!
おお、バイキングコーナー。
色々な食べ物がより取り見取りじゃないか。
これはいかん、地に付けた足が少しずつ浮いていくような・・・。
いや、落ち着け。
ここで慌てれば、こちらの負けだ。
バイキングに勝つには冷静な心、時には残酷な采配が必要になる。
さて、まずは・・・そうだな。
飲み物を持ち帰ることにしよう。
さて、何にするかだが。
・オレンジジュース
・ミルク
・コーラ
・お茶
・紅茶
・コーヒー
飲み物だけでこんなに種類が。
これは迷ってしまう・・・が。
スパッと決めよう。
ここはコーラだ。
黒い炭酸飲料、これはきっとピザに合う気がする。
コイツをグラスに注いで・・・おお。
シュワシュワが跳ねているじゃないか。
よし、一旦机へ戻ろう。
―――――――――――――――――――――――――
さて、再度バイキングコーナーへ来た訳だが。
唐揚げ、オムレツ、サラダ、グラタン、ドリア、etc・・・。
さらにはライス、カレー、スープまで。
これは何を、どう組み合わせるべきか。
悩む、悩むなぁ。
とりあえず、どっしりと落ち着いて。
最初は少なく色々な物を取るとしよう。
その方が色々食べれてお得感があるしな。
うん、良い感じによそえたんじゃないか?
・ライス(小盛、オンザカレー)
小さい器に小盛のライス、そこへいきなりカレーをかけるという暴挙。しかしここはバイキング。何をどう食おうと自由なんだ。
・ミニオムレツ
小さいオムレツ、それを2個。足りなかったらまた取りに行けばいい。小さいながらその美味しそうな見た目、いいじゃないか。
・ナポリタン
控えめな量で取ってきたこのナポリタン。中々美味しそうだ。
・ミートドリア
まさかのライスとドリア、この組み合わせ。でも、これもバイキングなら自由だ。
・キャロットサラダ
千切りのキャロット、そこにドレッシングのかかった一品。
・ガーリックトースト
炭水化物に炭水化物、そして更に炭水化物。ガーリックの香ばしい匂いが、良い。
・ボイルウィンナー
パツパツのウィンナー。これ絶対齧り付いたら肉汁出るやつ。
・コーラ
黒くてシュワシュワ。甘い刺激がたまらない。
第一陣はこんなものか。
結構いろいろ取ってきたが・・・大丈夫だろうか。
この後ピザもあるんだが。
いやいや、何を弱気になっているんだ私。
バイキングはまだまだ始まったばかりだぞ。
さ、いただきます。
まずはこのカレーライス。
こいつからだ。
スプーンをもって、さ、一気に。
―――うん、美味しい。一般的なカレー、少し甘めなのがまた良い感じ。
甘いカレー、良いな。
私は中辛か辛口が好きだが、こう甘いカレーも嫌いじゃない。
いやむしろ、今好きになった。
しっかりライスのおかずとして機能してるこのカレー。
甘口ならではなのかもしれないな。
白いライスに甘いカレー。
老若男女、万人受けする美味しさだ。
・・・というか、甘くないと子供が食べれないか。
見たところ家族連れも多いし、そういう点に配慮してるんだろうな。
子供ってカレー好きな子が多いし。
しかし世の中のお母さん。
ここのカレーを子供に食わせたら、大変なんじゃないんですか?
家でも甘口出さないと、子供泣いちゃいますよ?
さて、カレーを堪能したら、次。
ミートドリアへ移ろうか。
しかしこのカレーからのドリアという自由すぎる采配。
これぞバイキング、そんな楽しみがある。
この3口サイズくらいで取ってきたミートドリア。
こいつもカレーと同じく、スプーンで行っちゃおう。
―――お、これも美味い。しっかりドリア、チーズも伸びてる。
アツアツではないけど、ホカホカのドリア。
チーズが伸びて良い感じ。
このチーズとトマトとひき肉、そしてライスの組み合わせ。
シンプルで奥深いコクが感じられるような・・・。
「ドリア、追加できましたー!」
しまった、出来立てが今出てきたか。
いや、いい。
このドリアも十分美味しいんだ。
出来立てはまた今度にしよう。
このドリアを味わったら、ここでちょいとコーラを飲んでおく。
ライスからのライスだからな。
―――シュワシュワで甘くて、すっきりする飲み口。さすがコーラ。
うん、この味にこの刺激。
バイキング、そんな楽しい雰囲気にピッタリじゃないか。
甘い刺激が何とも言えぬ爽快感を与えてくれる。
きっとこれ、ピザに合うぞ。
ピザとコーラ、うん。
字面がもう最強じゃないか。
良し、決めた。
ピザが来る前にバイキングのメニューをあらかた食べてしまおう。
順序としてはバイキング→ピザ→バイキング→ピザ→デザート。
これでいこうじゃないか。
次は・・・オムレツ。
こいつを食っちゃおう。
この小さくてふわふわそうなオムレツ。
ケチャップがほんの少しついてるのがバイキングらしい。
では、いただこうか。
―――うん、ふわふわ。中はシンプルにひき肉のみ。シンプルなオムレツ、シンプルに美味しい。
ちょこっとした感じのオムレツ。
バイキングの雰囲気にピッタリじゃないか。
それでいてしっかり美味しいしな。
食べ応えは微妙だが、そこはバイキング。
食べたくなったらまた取りに行けばいい。
ふわふわオムレツ、バイキングに彩を加えてくれる・・・。
彩といえば忘れてはいけない。
キャロットサラダとナポリタン。
このダブルなオレンジ色、見た目の派手さが素晴らしい。
という訳でまずはナポリタンから。
これも3口サイズくらい、うん、このサイズがちょうどいいんだろう。
では、いただきます。
―――お、酸味が強めのナポリタン。子供じゃない、大人を狙ったこの味付け、良いじゃないの。
子供向けじゃなく大人向け。
でもその味が私に刺さる。
うん、美味しいじゃないか。
具材が何もない、本当にただのナポリタンってところも凄い。
いぶし銀の大人向けナポリタン、まさかバイキングで出てくるとは。
シェフ、中々のやり手だな。
カレーが子供向けだから、ナポリタンは大人向けなんだろうか?
そんな酸味、それはきっと。
このキャロットサラダ、こいつにも通じるんだろう。
キャロットの千切りにドレッシング、ただそれだけのシンプルなサラダ。
しかしそこに大人は魅力を感じ、美味しさを感じるんだろう。
子供の頃野菜苦手だったのに、大人になると野菜が好きになる。
あると思います。
―――美味い。シャキシャキにすっぱい酸味がベリーグッド。ほのかな甘みもクセになる。
うんうん、美味しい。
口の中がさっぱりする、良いサラダだ。
しかも口の中をさっぱりさせるだけじゃなく。
自分もしっかり美味しいサラダ。
これは見事なサラダ、素晴らしい。
しかし、同じ酸味でも。
ナポリタンはこう、美味さの方向。
このサラダはさっぱりさせる方向。
こういうのを比べれるから、バイキングって素晴らしい。
好きなだけ食べ比べができる、これもバイキングの特権だな。
さて、どんどん食べ進めようか。
次は・・・ガーリックトースト。
君に決めた。
炭水化物を3品食べて、尚炭水化物を食べる私。
でもそれも許される。
だってここ、バイキングだもの。
さ、このこんがり焼けてるガーリックトースト。
1口サイズなのも嬉しいポイント。
さ、口へ放り込もう。
―――サクサクふわふわ、熱が冷めて尚美味しい。ガーリックの風味がほのかに香る、良い感じの美味しさ。
ガーリック、この香る感じがまたたまらん。
思い切りこう、ガツンと来るわけじゃなく。
ほんのりなんだ、ほんのり。
きっとこれも、いろんな人が食べることを考慮してなんだろうな。
私的にはもっと、ガツンと来ても良いが。
でもこの柔らかいガーリックトーストも、好き。
しかし、結構冷めてるのに。
何でこうもサクサクなんだろう。
それが不思議だ。
きっと特別な焼き方をしてるとか・・・?
うん、私の舌では焼き方なんてわからない。
食べ進めて次だ次。
あ、なんだかんだで第1陣のラストじゃん。
ラスト、ボイルウィンナー。
茹でただけのウィンナーなんだが、人はなぜかそこに魅力を感じる。
このぱっつぱつな見た目がまた良いんだよなぁ。
さ、ウィンナー、行こうか。
―――パリッとしゃきっと、これは美味いウィンナー。ゆで加減も抜群でシンプルながら奥深さを感じてくる。
美味い、もう一本!
思わずそう叫びたくなるレベルの美味しさ。
シンプルながらこの奥深さ、茹でただけのウィンナーにすっかり魅了されてしまった。
いや、きっと茹でる時間や茹で加減。
そこにシェフの腕が問われるんだろう。
茹でただけのウィンナー何て言ってすいませんでした。
うん、美味い。
これは良いウィンナーだ。
「お待たせいたしました!キノコのピザになります!お熱いのでお気を付けください!ピザカッター、良ければお使いくださいね!」
お、ここで来たか。
ナイスタイミングじゃないか、ピザ。
・キノコのピザ
薄切りマッシュルームが散らばっている、正にキノコのピザ。出来立てほやほや、美味そうじゃないの。
では、いただきます。
まずはこのピザカッターで切るが・・・。
どうせ1人なんだ。
4等分で良いだろう。
豪快にピザへ齧り付く、そこに祝い飯の祝いがあるんだ。
良し、良い感じにバランスよく切れた。
あとはこれに齧り付くのみ!
―――美味い、サクでもふわでもない、焼きたてのピザ。とろりチーズにトマトの酸味、キノコが抜群に合う!
これはこれは、何とも美味しいピザじゃないか。
さすが焼きたて、とんでもなく美味しい。
これはこの1枚、ぺろりと平らげられちゃう。
こう、噛んだ時の焼きたて特有の食感。
サクでもふわでもない、この独特の食感が素晴らしいんだ・・・。
そしてそこに絡むチーズ。
伸びるこのチーズに、トマトが更に相乗りだ。
生地、トマト、チーズ。
この3種類が焼きたてってだけでこんなに美味しいのに。
そこにコリコリ食感、キノコが一緒に口へ入るんだ。
こんなの美味しいに決まってるじゃないか・・・。
これはやめられない、止まらない。
1枚目を猛烈に食い、2枚目へ。
そして合間にコーラを挟み、ああ。
何とも幸せな気分だ。
コーラとピザ、やはり相性抜群だ。
3枚目も食いきり、4枚目へいく、が。
結構、お腹が膨れてきた。
これは、どうしよう。
2枚目のピザ、行けなさそうだな・・・?
くっ、ピザの美味しさに浮足立ってしまったか。
だが、ピザが食えなくてもバイキングがある。
そうだな、こいつを食いきって。
そのあとバイキングを楽しんで終わりにしよう。
という訳で、先にデザートを取ってきた。
食えるうちにデザートを食っておこう。
・チョコレートアイス
茶色いアイス、私チョコのアイス大好きなんだよな。
・プリン
この店特製のプリン。美味しそう。
では、いただきます。
ま・ず・は・・・。
プリン。
コイツをつるっといっちゃえ。
スプーンで、おお。
肌の張りが良いんだろうか。
スプーンが入るとき、少し手ごたえがあった。
これは味にも期待せざるを得ない、さぁ。
ひと匙、いってみよう。
―――あ、上品。凄く上品な甘さです。思わず私も敬語になる様な、そんな美味しさがここにあります。
美味い、これは良いプリン。
プリン本体が上品で、カラメルソースがぐっとくる甘さ。
その2つが凄く良いバランスで、甘いもの好きな私にはたまらない一品だ。
こう、何て言うんだろう。
舌触りだろうか?
プリンを食べた時の、あの滑らかな感じ。
こいつ、それが尋常じゃないんだ。
さすが特製プリン。
特製というだけはある。
さて、そんなプリンを食べた後のチョコアイス。
果たしてどんな味だろうか?
いざ、実食。
―――あ、うん。普通に美味しい、普通のアイス。チョコ感抜群、私の好きなアイスクリーム。
いいね、このアイス。
普通に美味しい。
こう、びっくりするほどじゃないんだが。
それでもチョコ感は抜群、しっかり甘いアイスクリーム。
口の中で正に溶けるこの甘さ、ああ、アイスクリームだ。
これを食後のデザートに食える。
これもバイキングの良さだろう。
・・・だが。
これ、頑張ればピザもう1枚いけるだろうか?
キノコのピザ、美味しかったんだよなぁ。
頑張ってみようかな、いや、でも・・・。
時間はまだまだあるし、うん。
良し、行っちゃうか。
何とか食いきれるだろう。
食後のデザート食べたばかりだが、ピザ、行っちゃえ!
「すいません。」
「はい!」
「ありがとうございました!」
う、ううっぷ・・・。
ま、満足を超えてもはや大満足・・・。
いや、それすら超えてるかも・・・。
バイキング、ついつい取りに行きたくなって。
ピザが来る前にデザートのお代わりに行ってしまった。
その後に来たピザ、なんかさっきより大きかった気もする。
うん、ここは。
煙草で一服だ。
・・・ふぅ。
煙草を吸うと、何だか胃袋が落ち着いたように感じるのが不思議だ。
いやしかし、祝い飯にふさわしかった。
何故祝い飯を食いたくなったかは定かではないが。
まぁそういう気分だったんだろう。
きっとこの先も、私の考え、私の気分でいろんな店へ行くんだろうな。
そしてそこで美味いものを食い、食事を美味しく楽しむ。
好きなように好きなだけ好きな時に食う。
私にとっての幸せは、そこにあるんだろう。
・・・さ、家に帰るか。
明日には明日の美食がある。
願わくば、次も美味い店に会えるように。
主人公(男)・魔術師。バイキングにはしゃぐ20代。
「ピザ&バイキング ピザ・リーン」・ランチ&ディナーの営業。ディナーだと品数が増えるが、少し高くなる。焼きたてのピザのテイクアウトも受け付けている。