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たまには屋台での買い食い

今回 文字少な目です。 南無。

さて本日も快晴也。

今日は2日目、昨日と引き続き座学の立ち合いだ。


だが内容自体は今日も初級魔法について。

今日は属性に関してらしいが。


「今日も初級魔法か。」

「これいつ補習終わるんだろう・・・。」

「ていうか魔術師が魔法教えるのなんか違くない?」


まぁこんな感じだ。

真ん中の子、君たちの教師は意外に怖いから頑張るんだぞ・・・。

じゃないとこの補習、永遠に続く。


そして3番目の子、中々鋭いところに気が付いたね。

基本的に魔術も魔法も混在しがちなこの世界だが、厳密にいえば違う。

凄くざっぱりと言えば何かしらの触媒や道具を消費、もしくは魔の力を設計図で表すのが魔術。

一方魔法は魔力を自分の力や知識で制御、それを使用して何らかの現象を起こすものだ。


例えば結界を作る際、魔術は地面に図面を引いたり、結界用の魔石を使用したりする。

魔法の場合は自分の体だけで結界を張る。


一見魔法の方が便利そうに見えるが、実はそうではない。

というのも魔術の方が出力に優れるためだ。


魔法は誰でも簡単に何らかの現象を起こせるが、自分の力を消費してしまう。

一方魔術の場合は物さえあれば自分自身はノーリスクで何らかの現象を起こすことができる。


まぁここまで細かく仕組み分けしている様な奴、中々最近はいないと思うが。


何にせよ、魔術を使うにしろ魔法を使うにしろ、重要なのは知識。

とりわけ初級魔法は魔術の基本にもなる。


だからそれに興味を持つのもいいが、まずはこの補習を真面目に受けよう、な?

君たちが補習をしっかり終えないと、下手すると私も道連れにさせられる気がするんだ。


「という訳でですね、初級魔法の属性は連結で多岐にわたります。中には性質自体が変わって属性も変わるものもあるんですよ!」


「属性かー。やっぱ火が最強!」

「は?攻撃も治癒もできる水でしょ。」

「いやいや応用の効く風の方が・・・。」


おいバカやめろ。

その話題は戦争になるぞ。


「ンン・・・。先生も言っているように、初級魔法の属性は連結を行うことで多岐にわたる。どの属性が強いとかではなく、全部の知識を抑えておくことが大事ですよ。」


「あ、すいません・・・。」

「でも火・・・。」

「そういえば前の腹パンは「ン”ン”!!!!」


早く、早く授業終わってくれ・・・。


――――――――――――――――――――――――――――――


やっと2日目が終わった。

魔王祭で出かけてる家族連れやカップルが何だろう、今だけすごく憎々しい。

こっちはこんなに苦労しているというのに・・・。


だがやはり今回の補修はあきらめてもらうしかないだろう。


あの生徒の状態では真面目に理解なんぞしていないはず。

まぁその為に5日目の仕込みがあるんだが・・・。

逆に言えば5日目の仕込み、無駄に終わったとするとあの生徒たちはエンドレス補習地獄だな。

南無。

せいぜい私を巻き込まない様に頑張ってくれたまえ・・・。


しかし魔王祭、そう、昨日から魔王祭なんだよ。

屋台とかでまくっている魔王祭なんだ。

立ち合いの疲労でいい感じに腹が減っているが、しかし時間は昼を外しているので飲食街にはいかなかったが。


・・・ちょうどいい、今日の飯は食い倒れ弾丸魔王祭ツアーだ。




中心街、まぁ要するに学院の近くだな。

普段は観光や買い物、軽食目当ての客ばっかりだが・・・屋台だらけだな。

さてさて、まずはどの屋台にしようか。


最初の1本なんだ、しっかりとしたものを食いたいところだが・・・お。


「どうも、こんにちは。」


「おう!前来てくれたあんちゃんか!」


「海鮮焼き・居酒屋 ウミボウズ」の大将、相変わらず元気そうだ。


「これは・・・。」


「イカだ!前はゲソでしか食べてなかったと思うが、どうだ?うまいぜ!」


確かに、美味そうだ。

醤油が焼き台に垂れるたび、魅力的な香りが強まっている。

これは・・・買いだ!


「ではすいません、1本お願いできますか?」


「あいよ!」


・イカの串焼き

アツアツ出来立て。醤油の香りがイカの魅力をさらに強めている。ボリュームも良し。


海鮮の串焼き・・・初手でいい串と出会えたのではなかろうか。

いかん、よだれが垂れてきた。

いざ、実食。


―――口の中、大海原、イカが押し寄せてくる。


いやほんとにイカと醤油、焼くと相性抜群じゃないか。

なんだこの美味さ。

イカの感触もいい。

コリっとした感触、凄く癖になる。

串焼きっていうのも、なんかいいな。


これで片手に酒があったら・・・いや、まだそれは早い。


いかん、もう食べ終わってしまった。

お代わり・・・いや、ここはぐっと我慢だ。


あせるんじゃない、私。

腹の容量はまだまだあるんだ、落ち着いていくぞ・・・!


さてさて、お次は何にしようか。

海鮮の串焼きを食べた・・・ということは、だ。


次は肉だろう。


しかし肉の串焼き、これは1言で言えるがその種類は無限大だ。


さてさて、どんな肉の串焼きを選ぼうか・・・。

・・・お、また前行った店が屋台出しているじゃないか。


「ほるもん しどちゃん」、串も・・・やはりホルモン。


ハラミ串、良いじゃないか。

変わり種でありながら、確かなる肉のうまみを感じれる串。これだな。


・ハラミ串

分厚いハラミを豪快に串へ。見た目がいざにも肉だと叫んでいる。


おお、これは豪快な串だ。

これは美味い、食べる前からそうわかる。

というか今も焼肉のたれが炭火へ落ち、香ばしい香りを出している。

音、視覚、嗅覚が満足するこの串、あとは味覚だ・・・!


―――なんとジューシー、確かな歯ごたえ、美味い。


前に焼肉で食べた時も美味かったが。

こうやって串焼きでも本当に美味い肉、中々ないんじゃないか?


そしてこのタレよ。

このタレ、ハラミの魅力を強調している。

口の中で噛むたびに出る肉の旨味、それを香りと味でサポートしている。


まさに最強タッグ、肉串界隈の王者。

厳しい世界を生き抜いた確かな実力、ここにあり。

美味かった。


さてさて、次だ。

魚からの肉が来たんだ、次は少し変わり種でも挟みたいところ。


野菜か、何かか・・・と思っていたが、ハンバーガーあるじゃないか。

しかも昔いった「ジーニアス」。

薬草パンのフィッシュバーガー。


ちょうどいい感じの主食、そして野菜の代わりの薬草。

バランスもいい。


そして味は・・・?


―――ふわふわのパン、しゃきっとした薬草サラダ、絡まるソース、そしてサクフワのフライ。


流石ジーニアス、ジーニアスな組み合わせを出してくるじゃないか。

薬草のしっかりした感じ、そしてサクフワの魚が新しい触感を生み出している。

そしてソースが淡白な両者の味をしっかりとまとめている。

何だろう、ジーニアスの料理は基本的に新しく攻めてくるが、外れがないな。




あーだめだ、酒が飲みたくなってきたな・・・。

夕方、には少しだけ早いが・・・いいや、晩酌しちゃえ。

折角のお祭りなんだ、酒飲んでも罰は当たらんだろう。


酒、エールでいいか。


つまみは・・・万能、ポテトフライを購入。

今日も一日お疲れ様、1人で乾杯ってね。


あーでもこの調子じゃ夜食、絶対食べたくなる。

・・・ま、いいや。酒飲んで考えよ。


願わくば、次も美味い店に会えるように。


主人公(男)・魔術師。実は腹パンは無属性。


どの属性が最強かについて・つまりきのこたけのこ戦争。

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