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結婚生活

結婚の話もあっさり決まったので、次に私は健太くんと美穂の二人を呼んで、今度は結婚生活についてのプランの話をすることにした。


何も焦っているわけでは無いのだが、私は、勘の鋭い内に次々と話しておきたい、そんな気分だった。


『健太くん、美穂、色々押し付けがましくてすまないと思うが、私の話だけでも聞いて欲しいと思う。』


二人とも大人しくちょこんと座っていた。


『先ずは二人には、森家に同居をして欲しいと思っている。

同居のメリットは沢山ある。


①共同生活の力は底無しである。

②家賃、駐車場、電気、水道、ガス、NHKの受信料、等々が無料である。

③炊事、洗濯、掃除、子育て、介護等の家事全般の負担が半分で済む。

④エアコン、暖房等の電気代が無料である。


つまり、同居をすると、生活費が大まかに節約でき、家事全般の負担も、子育ての負担も大幅に軽減されるのである。


共同生活は、生き物が生きるにあたって、生き残る確率が大幅に高くなる生き方なのである。』


私は話を続けた。


『次に健太くん。

健太くんには先ず、住宅ローンは絶対組まないで欲しい。

健太くんには、お父さんが建てたこの家がある。

明日何があるか分からない、この厳しい人生の中で、35年も何事もないことを前提にして、住宅ローンを組むことは正気の沙汰ではないと思う。


逆に、実家でも中古でも、土地と家さえあれば、人間何があっても生きていけるものだと思う。


次に、仕事は家から近くの職場にして欲しい。


年収なんかは一切気にしなくていい。

アルバイトでも良いから、肌に合う仕事をして欲しい。

また、家庭を蔑ろにするような仕事もしないで欲しい。

アルバイトでも良いから、何かしらの仕事を生き生きして欲しい。

また、自分を必要だと言ってくれる会社に勤めて欲しい。』


私は健太くんに以上のお願いをした。


『次に、美穂。

美穂には、森家を総てしっかり取り仕切って欲しい。

今後は、森家である、健二さんの指示に従って欲しい。


美穂は森家の従業員になるわけだ、これからは社長の森健二さんの指示に従って欲しい。


また、森健二さんも、森文子さんも、退職までまだまだ大分あり、二人とも未だに年収700万以上ある。


65歳まで無事に仕事ができるように、美穂が森家の負担を軽減してやることが、ゆくゆくは健太くんと美穂のためでもあるのだと思う。


健二さんの住宅ローンを無事返し終えることと、

健二さんと文子さんの健康管理と、

健二さんと文子さんが無事退職まで元気に仕事に専念できるように、美穂がしっかり補佐して欲しい。


そして、同居の力を利用して、健太くんの給料を、年100万貯金して欲しい。


その代わり、健太くんや、美穂の必要経費は、健二さんや私がフォローしようと思う。


例え私たちが家族でも、最後に美穂が信じられるのは、健太くんと二人との間にできた子供たちだけだ、だから健太くん名義で今の内にドンドン貯金をして欲しいと思う。


そして、美穂には一家の主である健太くんの手綱を、上手く調節する術を身に付けて欲しい。


男は弱い生き物だ。

お金を好きに使わせるとダメになってしまう。

かといって、貯金貯金と絞り混んでもダメになる。

健太くんが、65才まで健康に元気に働けるように、美穂が上手く健太くんの手綱を引っ張り、調節して欲しい。』


私は二人に、人生の先輩として、自分の経験を元に、良かれと思うことを一杯話した。


本当は口出ししないで、好きにやらせて、暖かく見守ってやるのが一番なんだと思う。


しかし、私には到底そんな事は出来なかった。

黙って見守るなどという肝っ玉は無かったのである。


私は、最後に好きなだけ口を出してスッキリしたので、あとは本当に二人を暖かく見守りたいと思った。



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