0章 登場人物
・アーク以下略
間違いなく世界一のド田舎に住む少年。村に同年代の女の子が居ない為旅に出た。
一人称は僕。しかし訛りが出ると我。
名前がかなり長く、その性で世界最高峰に近いアーティファクトでしかステータスを鑑定できない。
髪は新緑色が混ざった白髪で、大自然を想わせる瞳を持ち、至高の芸術家が造り上げたような、無性的で美しい容姿をしている。
服装は着物の上にローブを羽織り、蔦の帯でまとめている。そして必ずネクタイ代りの何かを締めているが、これはアークがしっかりとした服装イコールネクタイをしていればいいと認識している為である。
尚服装は季節ごとに色合いや模様が変わる。
植物が大好きで、自分の育てた植物に関しては絶対の自身を持つ。実際植物に関しては絶対に近い力を持ち、現在アークを越える者は存在しない。これからも確実に彼を越える者は現れないだろう。
しかしアークは現状に満足せず、都会で更に腕を研こうと思っている。自分の知らない技術がまだあるかもしれないからだ。因みにそんな技術は存在しない。
また食事も大好きで、その食べる量は計り知れない。少なくともその量の最低単位は畑である。因みにアークの畑一つの広さは…………考えない方がいい。
本人曰くこうなったのは、村の皆がいろいろくれるからと言っているが、どう考えてもそれだけが原因ではない。
尚、アークの力である豊穣が穀物以外にも大いに効力を発揮するのは、アークに主食という概念が存在しないからである。
戦闘技術は全く持っていないがかなり、いや圧倒的に強い。
本人はそのことを全く知らず、弱いと思っている。
これらの力等を持つがアークは遥か太古の存在の子孫で、神等ではない。村が世間から半ば隔離しているうちに、いつの間にか周りが弱く成っただけだ。
その為、持っている道具も殆どが世界秘宝級でもある。老朽化している物も多いが、それでもアークの持つ力は計り知れない。
つまりは世界一のド田舎の村人、これがアークを表す中で一番の表現である。
因みにステータスは以下の通りだが、種族的に当たり前に出来ることはステータスに表示されない為、アークをステータスで判断してはいけない。
名前:アーク以下略
種族:過超人Lv1
年齢:12
能力値:
生命力 1200/1200
魔力 830/830
体力 1500/1500
力 1
頑丈 1
俊敏 1
器用 1
知力 1
運 1200
豊穣 25
食事 12
職業:生命士Lv4、時空間魔法使いLv26、ダンジョンマスターLv1
権威:農家、大農家、庭師、造園家、植物学者、生命学者、操植士、操植師、創植士、創植師、創植主、豊穣士、豊穣師、豊穣主、
大食い家、美食家、料理人、貯蓄家、貯蓄主、食士、食師、食主、
空間魔術師、時間魔術師、時空間魔術師、空間魔法使い、時間魔法使い
固有世界:無限収納Lv1、豊穣Lv1
魔法:時空間Lv5
加護:境界の超越者の愛、高原の守り人の加護、超越者の加護
スキル:
〈固有スキル〉
世間知らずLv5
豊穣Lv10
創植Lv2
食事Lv10
千里眼Lv1
世界創造Lv1
〈パッシブスキル〉
貯蓄Lv6
過食Lv4
呼吸Lv1
光合成Lv1
〈アクティブスキル〉
操植術Lv5
生活魔法Lv2
鑑定Lv9
料理Lv2
付与魔法Lv2
魔法道具作成Lv2
時空間魔法Lv3
重力操作Lv2
・コセルシア
ダンジョン《最果て》の元ダンジョンコア。現在はアークと一心同体に近い存在となり、彼と友人に成った。
一人称は私。
実体のある姿を手に入れたが、本体は常にアークの中に存在する。
銀を想わせる黒髪と黒い瞳を持ち、執事や神官、メイドにもどこか見える服装をしている。全体的には世界の管理者というような姿を持つ。
本人曰く、アークの姿を元にして創られた姿なのでアークに似ているそうだが、雰囲気等が全く異なる為に似ているようには見えない。親しく成った者でも言われなければ気付かない、若しくは言われてもそうには思えないだろう。唯一同じに見えるのは身長と外見年齢ぐらいだ。
元ダンジョンコアとして驚異的な処理能力を持ち、それによって全ての魔術を使用できる。しかし滅びる寸前だったのでダンジョンの権能で補わないと魔術が使えず、補って使用すると魔術が人の姿を持つ眷属として誕生してしまう。
これは永久的に発動し続け、しかも自律的に行動してくれる魔術を使用できるのと同義だが、本人とアークにその凄さは理解されていない。それどころか困った能力扱いである。
驚異的な処理能力があっても本来の存在理由、アークの補助は現在殆ど出来ていない。サカキとナギの誕生で補助する必要もなくなってしまった。
・魔術の人
名前はまだ誰も持っていない。これからもそうかも知れない。
コセルシアが発動した魔術が変化した存在で、アークとコセルシアの眷属にあたる存在でもある。
魔術をそのまま擬人化したような姿を持つ。
アークとコセルシアに対して絶対の忠誠を誓っており、二人の命令ならば何でもする。何の命令も受けていない時は、勝手に二人の役立つことを探し行動している。
現在はアークの無限収納内で整理整頓や掃除、果ては道具の修理や複製、製造までしている。
永続的な魔術なので、元と成った魔術によっては相当強い。また一部植物の特性を扱え、どういう訳だかスキル等も獲得できる。
本体と呼べる存在はコセルシアの中にあり、身体が消滅してもコセルシアが同じ魔術を使うことで甦れる。
現在のステータスは基本的に以下の通りである。
名前:無し
種族:眷属魔術人Lv0(人種)
年齢:0歳
能力値:
生命力 10000/10000
魔力 10000/10000
体力 10000/10000
力 1000
頑丈 1000
俊敏 1000
器用 1000
知力 1000
精神力 1000
運 1000
職業:無し
権能:●●(ここに元の魔術名が入る)
魔法:●属性魔法Lv5(ここは元の魔術の属性)、土属性魔法Lv1、水属性魔法Lv1
加護:アークの加護Lv1、コセルシアの加護Lv1、大賢者の加護
スキル:
〈固有スキル〉
●●(元の魔術の名)Lv1
植物身体Lv1
〈パッシブスキル〉
忠誠Lv5
光合成Lv1
再生Lv1
環境適応Lv1
〈アクティブスキル〉
密林収納Lv1
整理Lv3
掃除Lv3
生活魔法Lv5
鑑定Lv3
鍛冶Lv1
裁縫Lv1
木工Lv1
錬金術Lv1
修理術Lv2
以上のように種族は既に人種認定されており、大賢者の加護も持つ。
能力値は初めから高めで、竜種相手でもやり合える値だ。
しかしスキルで判るように、実は戦闘技能は殆ど持っていない。
持つ技能は今のところアークの無限収納内で身に付けた整理整頓や掃除、道具の修理の技術だけである。
別に戦闘技術を覚えられない訳でもないので、これから成長し続けるだろう。
因みにアークの加護により農業系スキルの獲得と成長の速度が驚異的に速い。
・サカキ
アークとコセルシアによって生み出された眷属。
一人称は私で、自分を含めた複数人を表す時は我等。
黒髪を七三分けにし、理知的な眼鏡を掛けた、仕事の出来る真面目な男性といった姿をしている。しかし何故か男物の巫女装束を着た、少し残念な存在。
ほぼ無表情で、感情を余り表に出さないタイプ。しかしその身に宿るアークとコセルシアに対する忠誠心は、狂信者も顔を真白にさせる程高い。
二人の為なら二人に止められるまで何でもする。
能力はアークの厳選した榊の木で身体を創られ、コセルシアが調子に乗って大量に与えた為、万能と言っていい程の力を持つ。ステータスのスキル数がとんでもなく有る程だ。
種族は“豊穣の眷属”と言い、アークの名を冠した種族名を持つ人種である。
アークとコセルシアが初めから眷属として生み出した為、眷属魔術人達への命令権を持っている。
・ナギ
アークとコセルシアによって生み出された眷属。
一人称は私で、自分を含めた複数人を表す時は我等。
肩より下まで伸びる黒髪を一つにまとめ、理知的な眼鏡を掛けた仕事の出来る真面目な女性といった姿をしている。しかし何故か巫女装束を着た、少し残念な存在。
実はスタイルの良い巨乳美女のイメージも込められて創られたが、上記の残念さでこの部分は没個性と成っている。
他は梛の木で身体を創られたと言う以外、サカキの紹介と同じである。
・アンミール以下略
【アンミール学園】、そして【最高学都 エル・アンミール】の最高位者であり、学園と都市そのもの。
幼女の姿で一人称は私もしくは当校。
学園精霊アカデミア・ブラウニーと言う種族で家妖精のブラウニーの現最上位種だ。
アークの祖父の祖母、つまりアークの高祖母にあたる。
彼女は【アンミール学園】の誕生と共に誕生しており、最初のブラウニーでもある。これは【アンミール学園】が全ての学校の始まりである為だ。
【アンミール学園】は遥か太古の昔にかの大賢者によって、安らかに視守る為にと建立された学園で、当初は孤児院のような場所だった。
初め子供達に恐がられずに育てる為に幼女の姿を取ったのだが、長年その姿でいる内に本来の姿に成ってしまい、何故か彼女の後に生まれるブラウニーも幼女の姿と成った、と言うブラウニー全体に関わる事象を引き起こしている。
その力は凄まじく、彼女を知る者からは彼女が世界最強だと断言されている。
尚、彼女はブラウニーと言う特性からか学園と都市から出ずに、外への干渉を殆どしない為にその存在がほぼ知られていない。しかし数々の伝説に登場する為、違う存在として知る者は多い。
因みに彼女とアークの高祖父の物語に題名を付けると、〈田舎者の嫁探し〉あるいは〈超越者の創世〉~嫁候補が一人しか居なかったので求婚しまくります~、である。
ここまでお読み頂き、誠にありがとうございます。
この登場人物紹介にて、第0章は終わりです。
第1章は今月中には更新したいと思います。