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〈田舎者の嫁探し〉あるいは〈超越者の創世〉~種族的に嫁が見つからなかったので産んでもらいます~  作者: ナザイ
第2章 〈アンミール学園入学〉あるいは〈都会生活の始まり〉

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第二十一話の危険物解説あるいはオマケ

昨日投稿が遅くなったお詫びです。

 《危険物解説》

 ・漆黒呪花アビステンタクル

 呪薬研究部が開発した薬。

 腐らせた魔物の血をベースに造られた液体に呪術をかけたもので、粘着質な泡を発生させながら触手が蠢いている黒い液体である。

 何故か無味無臭だ。


 使用する際は飲む必要があり、飲むと身体の欠損部分から黒い触手が生え、その触手が束ねられ喪われた器官の形になる。

 一度飲むと効果は一月持続し、触手は使用者の生命力を動力源として成長する。触手は日常程度の使用ならば効果の消えた後、一週間程度で自然消滅すが、生命力を与え過ぎると定着してしまう。

 さらに触手が生命力を吸い成長し過ぎてしまうと、自己変異が始り宿主を乗っ取る可能性がある。


 痛々しい名称だが名前通りのものかもしれない。

 因みに実験台にしたゴブリンは触手を身に纏った異形の巨人に変貌した。


 〈触手〉もしくは〈呪術〉スキル等を持っていれば、とても便利な触手となる。



 ・邪妖精の脅威(トロールディザスター)

 第8危険薬学部が開発した薬。

 再生力に定評がある瞬殺されたトロールの核から造り出された粉薬で、緑色の炎を上げている。

 全てトロール由来の素材が使われているが、何故かつんとした薬草の匂いがする。味は甘ったるいが炎が熱いので気にならない。


 飲み薬だが炎のせいか水で流し込めない為、風属性魔術等で胃に運ぶ必要がある。

 効能は再生力の増幅で、一服で3日程過剰な再生能力を身につける事が出来る。しかし過剰な為、本来死すべき細胞も再生してしまい肉塊になる可能性が大きい。筋肉達磨には確実になるだろう。


 余談だが名称にあるトロールディザスターとは、精々オーク数匹分の強さしかないトロールをとある地方都市は自分達だけで倒せると判断したが、結局その再生力故に倒しきれずに都市はほぼ崩壊したと言うところから始まる話である。

 トロールを落とし穴に閉じ込め事態は終息したと思われたが、都市の崩壊により死亡した者達がアンデッドとして次なる脅威となり、他の都市にまで進行して行く。それがまた終息しても今度は落とし穴で動きを封じられたと思われていたトロールが進化を終え、再び地上を恐怖に陥れる。

 このような一連の連鎖的魔災がトロールディザスターである。


 この事から飛び抜けた才能があれば侮れないと言う意味でも使われるが、痛々しいし薬に付けるような名ではない。


 元々再生能力がある者ならば心強い薬になる可能性がある。



 ・サユリちゃん試作八型の腕

 第2美少女開発部が開発したホムンクルス擬きの腕。

 見た目は筋肉繊維剥き出しの巨大な異形の腕である。生命力が強い魔物の肉を繋ぎ合わせ、それを特殊な液体で同調させて造られた。

 人の腕に似ていると言えなくもない、程度の仕上がりである。何故か人体に移植できるが、浸食され魔物擬きにされる事があるので注意が必要だ。


 サユリちゃん試作八型とあるが、それ以前の型が失敗した訳ではない。製法を変えたホムンクルス擬きサユリちゃんが何種類もある。

 今のところ成功例は無い。これは第二美少女開発部の部員が専門職でない為だ。ほぼ趣味だけの部活だが信念だけで生物兵器を造るのだから侮れない。


 サユリちゃんシリーズ以外にもユリアちゃんシリーズ、コユリちゃんシリーズ等があるが型の番号が同じであれば性能は変わらない。部員曰く違うのは完成した場合の姿や性格だそうだ。

 名前から想像できるように第二美少女開発部は女子だけの部活だ。因みに第一美少女開発部は男子だけの部活である。


 この腕を義手にする場合は〈義手〉スキルは勿論、何故か〈従魔〉スキルがあれば素敵な義手として利用できる。



 ・アルティメットアームズ六号

 第16人型機械兵器部が開発したロボットアーム。

 とても名前が痛々しいが、使いこなせばそれ相応の力を発揮する。見た目はメタリックな構造が露になった飾り気の無い手だ。


 変型機能は勿論のこと、ロケットパンチにドリルアーム、掌からのビーム等、異世界の特撮に出てくるロボットが出来るような事が一通り出来る。

 動力源は魔力であり魔石でも自身の魔力でも動かせる。多少重いが名前以外に欠点といえるものは無い。

 あえて欠点を言えば自爆機能(自動)が付いている事ぐらいだ。男のロマンからすれば些細な問題である。



 ・霊界の夢(ナイトメアゲート)

 呪薬研究部が開発した霊体活性剤。

 痛々しい名前のうっすらと光る水色の液体。

 服用した者の霊的部分を活性化させ肉体の回復を促す薬。肉体と霊体の表裏一体性を利用した薬で、通常は傷つかない霊体の力を上げる事で、傷ついた肉体を引っ張り回復する事が出来る。


 回復の代償として大量の魔力を必要とし、霊的存在を引き寄せる事になるが非常に有能な薬である。

 どこぞかの学都と殆ど関係無い地域では、欠損回復手段等ほとんど無い為に高い価値が付けられる代物だ。

 尤も大量の魔力と悪霊に勝る力が無いと死霊の仲間入りをする事になるので、ある程度の実力が無ければ使えない。



 ・強制矯正剤

 第8危険薬学部が開発した強制的に肉体の構造異常を無くす薬。

 親父ギャグな名称の卓球の玉サイズの巨大な丸薬。

 魔力も生命力も栄養素も、肉体の欠損等を全て修復するまで奪い続ける非常に危険な薬である。


 効能が完全に終わるまで3日の猶予があり、必要なものをその間に摂取出来れば死ぬことはない。

 しかし回復に伴い言葉に出来ない激痛が全身に走り続ける為、命が無事でも精神に異常をきたすことがある。

 精神的に強い者や痛みに強い者でも、どういう訳か特殊性癖の扉を開いてしまう者も多いので注意が必要だ。


 使用に相当覚悟がいる薬である。

 それでも地域によっては手に入れようとする者は多いだろう。



 ・美少女増殖カプセル

 第二美少女開発部が開発したカプセル。

 中に粘着質の緑色の液体で満たされている。

 造った本人達にも理由は解らないが、全身入ると人体の再生が出来る。


 回復するまで内臓を含め全身を撫で回されるが、その不快感以外には代償を支払わずに肉体を再生出来る謎カプセルだ。

 液体の中では不思議と食事も呼吸も必要ない。

 歴代の入った者は男女問わず特殊な性癖に目覚めたと言う。



 ・原初回帰ユミルボーン

 第31危険薬学部が開発した薬。

 怪しいピンク色の丸薬。

 欠損部分周辺が胎児の細胞に近くなり回復を促す事が出来る。つまり飲むだけで再生治療に近いことが出来る薬である。

 しかし何故か代償に強力な催淫効果があり、一週間はただの風や声でも悶える事になる。


 使用する際は生物のいない場所が好ましい。

 出来れば堅牢な牢獄の中で飲むと良いだろう。





 《オマケ》

 ・ミラス・フォン・バラムド・カークツハイト

 カークツハイト王国第三王子。

 第二十一話の登場人物で、アークから同級生君と呼ばれていた少年。

 カークツハイト王の庶民との子、色々あって片手を喪い、色々あって偶々拾われ、色々あって片手を取り戻す事と引き換えに学都に来た。


 ステータスは次のように年齢の割には高い。冒険者デビューも苦なく出来るだろう。



 名前:ミラス・フォン・バラムド・カークツハイト

 称号:カークツハイト王国第三王子

 種族:人族Lv1(人種)

 年齢:12

 能力値アビリティ

 生命力 136/136

 魔力 96/96

 体力 102/102

 力 19

 頑丈 23

 俊敏 10

 器用 13

 知力 9

 精神力 24

 運 7


 職業ジョブ:見習い騎士Lv12

 職歴:無し


 魔法:光属性魔法Lv1


 加護:無し


 スキル:

 〈アクティブスキル〉

 剣術Lv3

 盾術Lv2

 鎧術Lv1

 身体強化Lv1

 宮廷作法Lv1


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